こんにちは!
デレク・ジャーマンさんはイギリスの方ということもあり、
ところどころに紅茶を飲むシーンが出てきます。
やっぱりコーヒーではなく紅茶。
日の当たる午後に、
つい紅茶を頂きながらページをめくりたくなる本です。
自分の余命を知った後に移り住んだ、かわいらしいい黄色い窓枠のその家は
砂利と海風の強い荒れ果てていた土地
そこに造っていく彼の庭は
とても独創的で、とても自由。
浜辺に流れ着いた物を上手く庭のオブジェにしてしまう。
例えば”流木と石”や”流木と針金”などをつなぎ合わせたものだったり
その流れ着いた、(唯一無二なモノ)を彼がつなぐと、不思議な事にとても意味のある素敵な物に見えてしまう。
同じものが何個も流れ着いていたら、散歩のいい理由ができたと言ってそれを沢山集めて庭のデザインにしていく。
また、ないようであるデザインのルール
それを上手く守ることでまとまりのある空間へと変わっていっているような気がする。
私たちの住む守山区の住宅街にこのようなオブジェがあったら
危険人物が住んでると思われるような感じかもしれないのですが・・・(笑)
そしてこの本で忘れてはならないのが、
彼の綴る言葉は、まるで絵本の物語のような小さい日々が詰めこまれているような
またある時は、詩集のような
さすが芸術家と言わんばかりの言葉の綴り方です。
日記のように書かれたこの本は、
芸術家の彼らしい言葉の使い方が、とにかく印象的で
鳥や虫、害虫さえも絵本の中のかわいいキャラクターになってしまう。
そんな描写で書かれた本を読んでいると
毎日彼が庭をじっくりと観察し、愛でているのが良く分かります。
植物がどう育ち、
どんな虫が付くのか
鳥が運んできた種がそのまま自生したり
風に乗ってやってきた種が、ここで大きく育っているなど
とても伸び伸び
なるべく自然に
そして面白がりながら自分の庭を作っていったことが伝わりました。
植物を育てる事は、上手く育たないこともあるし
思った以上に上手に育つこともありますが、
それを面白がって、楽しむことは国が違っても同じで
自分なりに創造して庭をつくるのも面白い事がとても勉強になりました!!
なかなか行けないイギリスですが、いった気分になれる一冊です☻
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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