洋風デザインのお家のK様。
道路から高くなったお家の周りには、既にRC(鉄筋コンクリート)造の土をとめるための壁が。
お話を頂いたときには、どこに駐車場スペースや階段を作るのか(ゾーニング)はすでに決定していました。
その上で、どのような感じの外構にしたいかをお聞きすると、こんなお話が
「こびとが出てくるような、もたついた感じが良い!!」
なるほど!!コンセプトは『こびとの家』に決定!!
既存RC土留壁にはアンティーク調のレンガをランダムに積んでいます。
そして角柱の下の方は裾が広がって、上にのっている特注形状の笠木とのバランスを取っています。
RCの壁って赤っぽいレンガの色が合うと思いませんか?
私の中のストーリーでは
「こびと」→「働き者」→「何でもしっかり物を作る」→「だけど小さいから同じ寸法の材料をそろえられない」→「レンガをランダムに積む」→「バランス感も優れているので笠木も作る」
とこのようにデザインが生まれていきました。
また、今回の門柱に寄り添うコハウチワカエデですが
「こびとは昔からそこにある植物と暮らしている」感を出すために
あえて枝の暴れ具合が自然風な樹形を選びました。
この角柱をデザインしたのは、もう一つ理由があります。
出来上がる前に作成したパース図を見てもらうとわかりやすいですが
玄関ポーチの入り口部分がアーチ状になっています。
この部分と角柱のデザインが繋がるように考えています。
また、お家の雰囲気に合うようにフェンスもLIXILの鋳物アルミフェンス・ラフィーネを使っています。
しかしながら、それでだけは角柱とデザイン的に繋がらないのでアイアンオブジェを
オリジナルで作成して角柱とフェンスの間にあしらっています。
夜のエクステリアを考える上でライトアップは非常に重要です。
最近はLEDの照明が普及して、値段も安くなってきました。
ライトアップをするだけで
①防犯
②安全性
③デザイン
この3つの重要なポイントがクリアできるのです。
後工事では出来ない場合もかなりあると思うので事前に計画されるのをお勧めします。
夜は一層 『こびと感』 が増しているような気がします!!
楽しく素敵なエクステリアデザインになりました。
K様本当にありがとうございました。
デザイナー:柴垣慎太朗