愛知県日進市T様邸 洋風エクステリアの第二回は「壁の浮きについて」です。
「壁の浮き」って何でしょうね。
壁というものはそもそもどのように出来ているかというと
まずは
1,構造体
があります。これはコンクリートの壁やブロックの壁ということになります。
このままでも壁や土留の役割は果たします。
しかしながら、見た目は灰色であったり、ブロックの目地が見えていたりで
綺麗な仕上げではない場合が多いです。
そこで、ブロックの目地を埋めたり、その後塗装をするために
2,下塗り
を行います。これは、一般的にモルタルと呼ばれる 水+砂+セメント を混ぜた
材料を左官屋さんが塗っていきます。
すると塗装が塗りやすい状態になり、目地なんかの跡も見えなくなります。
この写真で言うと、右側はブロックの目地そのままで、高い壁の方は下塗りをして目地を埋めてあります。
(高い壁の下の方は土と接しているので乾くのが遅い)
その後
3,塗装
となります。
よって一番上の写真は構造体に下塗りをした状態ということになりますね。
ここで、「浮き」の説明になりますが
2、の下塗りが1、の構造体から 「浮いて剥がれている」 状態の事を言います。
この浮いた箇所にはクラック(亀裂)が入りやすく
叩いてみると、くっついていないような軽い音がします。
原因は様々ありますが、浮いている状態は後々必ず割れたり剥がれたりします。
そこで、浮いた箇所を割って見たところ
RCの擁壁の繋ぎ目が出て来ました。
この部分は元々構造的に分けて作ってあり、この継ぎ目から水が出てきて
下地を浮かせたと思われます。