前回は洗い出しの話題から、日本の左官、建設業界にまで話が飛んでしまったのですが
本日はコンクリートブロックの話題。
実は以前のブログで、コンクリートブロックはどのように積むかを細かく解説していたときに
ふと思い出した海外のコンクリートブロック(CB)の事。
そういえば、写真とってあったなと思って探しました。
フランスで見かけたコンクリートブロック
でか!!日本のものに比べてでかい!
見た感じでいくと 横60cm×縦20cm×厚み18cm 位でしょうか?
日本で使う標準的なブロックは 横39cm×縦19cm×厚み(10cm、12cm、15cm)なので、
1.5倍くらいありそう。重そうだなあ。
でも、お兄さんたち強そうだよな。いける!!
あれ? ・・・これって鉄筋入らないんじゃない?それって構造的にまずいのでは?
え?イギリスはどうだったかな?
イギリスで見かけたコンクリートブロック
こちらは、日本のサイズに近いですが、鉄筋のての字も無いですね。
そこでググッと調べてみました。
このブロックに波波が書いてあるブロックはイギリスのHanson社のターボという名のブロックで
建物の構造などにも使えるものみたいです。
写真のように建物外壁の中に壁を作って、その後レンガなどで装飾。
しかし、鉄筋は入らなさそう。説明書がダウンロードできたので見てみたんですが、鉄筋入るブロックはみあたりませんでした。
(私のつたない英語理解能力のせいかもしれません。本当はあったらごめんなさい。)
海外のブロックと日本のブロックの原料の違いか?
鉄筋入ってなくても持つのだろうか?と思った私は原料に違いがあるのでは?
と思い調べてみました。
pulverised fuel ash, sand, cement, lime,alumimium and water
(粉砕燃料灰、砂、セメント、石灰、アルミニウム、水)
粉砕燃料灰は珍しいですが、リサイクル製品などで日本でも最近使われていて、
ブロックのJIS規格の中にもあるようです。
そのほかは、あまり変わらないようですが・・・?アルミニウム?
アルミが入ってる?
そこで某ブロックメーカーさんに聞いてみました。
柴 : 「ブロックの原料って何ですか?海外のブロックの原料を調べてみたらアルミって書いてあったんですが。」
メーカーさん:「アルミ?アルミは入ってないですねえ。何で入ってるのかな?基本的には砂、セメント、水です。」
柴 : 「そうですよね。そのほかは?混和材(つなぎみたいな薬剤)とか入ってます?」
メーカーさん:「入ってますね。あとは、顔料くらいです。」
柴 : 「顔料?」
メーカーさん:「化粧ブロックとかで色つけるのに入れてます。」
柴 : 「なるほど。あれ?砂、セメント、水?砂利とか砕石みたいな骨材は?」
メーカーさん:「物によってはありますけど、入ってないですね。」
柴 : 「ということは、モルタルブロックという事?」
メーカーさん:「そうとも言えますね。」
ナニー!!
た、確かにブロック壊したとき砕石でてこないもんな。なるほどなぁ。
今までは、生コンなどの砕石(粗骨材・粗い、大き目の骨材)が入っているのもがコンクリートだと思い込んでいましたが、どうやらそうじゃない?
でも、WIKIでモルタル調べてみると、砂(細骨材)と水とセメントでできていて、コンクリートに入っている粗骨材が入っていない物と書いてあります。??
骨材の大きさの違いなのか??
むむむ。難しい。アルミの謎もわからないし、結局謎が増えてしまいました。
解決したいのに・・・
そこで、クリストファー君に聞いてみた
謎は増えてしまいましたが、ブロックに鉄筋が入っていない謎についてだけでも解決しようと、イギリスで働いていたときの同僚でもあり親友のクリストファー君にメールで聞いてみました。
そしたら、こんな返信が
『イギリスは地震がないから鉄筋なんて要らないんじゃない?』
何となくね。そうだとは思ったんだけどね・・・