先日の5月2日に弊社の安全衛生会議を行いました。
安全衛生会議では毎回、弊社の社員と協力業者会の皆さんと共に、安全講習のビデオを見たり、
安全についての討論を行ったりして、皆で知識を共有し
工事をする上で最も大切な安全について、改めて意識を持ってもらっております。
今年は愛知・岐阜・三重の三県にまたがってガスを供給されている『東邦ガス』さんに
「安全・保安講習会」を行っていただきました。
その際にお聞きしたことや、知らなかった事実を今回はお届けしたいと思います。
去年一年で起きたガス管損傷などの事故は782件
まず、東海三県において去年一年で起こったガス管損傷などの事故で
東邦ガスさんが出動された件数は782件になったそうです。
単純に一日2件以上、事故が起こると言うことです。
その中で最近多発しているガス管損傷事例が以下の4例です(東邦ガスさんから頂いた冊子より)。
①屋内改装中に水道管とガス管を間違えて切断。
②建物解体工事でガス管を損傷。
③機械でコンクリートを割っているところにガス管があり損傷してしまう。
④整地作業中に敷地境界付近で止めてあったガス管を損傷してしまう。
①は建物の中の工事なので、エクステリアやガーデンの工事には関係ありませんが
②は我々の工事にも関係する部分でもある気がします。
③と④に関しては、完全にエクステリアの範囲です。
と言うことは単純に考えて、事故件数782件のうちの半分以上はエクステリア等の外工事であるという
可能性があるということになりますでしょうか。
恐ろしい。
ガス管損傷などの事故はなぜ起こるのか?
では、何故ガス管損傷などの事故が起こるのでしょうか?
答えはどこにガス管があるかわからないからです。
リフォームの場合はもちろん、新築の場合も
ガスの配管図が作成されていることはあまりありません。
ハウスメーカーさんによっては、ちゃんとガス配管図を作って現場で掲示してあるところもあるようですが
あまり見たことが無いというのが正直なところです。
また、ガス管の埋設深さが深ければ掘ったときなどに干渉することも少ないかもしれませんが
法律などで決まった埋設深さがあるわけでもなく、ガスの配管業者さん任せというのが
現状のようです。
それじゃあ、事故も起きるなー、と思うのですが
東邦ガスさんによると「敷地内はお客様の資産になるので勝手に埋設深さ等を決めることは出来ない」
と言うことみたいです。
では、お客さんのほうはその事実を知っているのでしょうか?
ほぼ100%知らないでしょう。
結局は、信頼できるしっかりとしたハウスメーカーさんを
選ぶと言うことしか今のところは解決策は無いのかな・・・と思ったのですが。
ガス会社さんに事前連絡をするとガス管位置などを教えてくれます!!
東邦ガスさんに連絡すると、ガス管がどこに通っているかを教えてくれるそうです。
それも、無料!!(因みに、今回の安全講習も無料です!!)
これは、連絡しない手はありませんね。
お客様向けと言うよりは、業者さん向けの記事になってきている気もしますが
何より安全第一です。東邦ガスさんも安全のために無料でこれだけのことをしてくれます。
現地調査等で2,3日は余分に工事日数がかかってしまうかもしれませんが大事なことです。
東邦ガスさんのガス管の有無・埋設位置の調査依頼は
東邦ガス株式会社 他工事受付センター 内管担当
052-872-9244
まで。
今回は、長くなったのでここまで。
次回は、これは魔法か?外構・庭工事のときにガス管を簡単に探す方法を試してみたです。ごらんください!