日本とイギリスのガーデンライフ。違いは3つのポイントだ!!で3つのポイント書きましたが
今回は①の『気温・湿度』について検証してみたい思います。
問題なのは夏と冬
名古屋は実はとても暑い地方です。
前に検証したところ
だいたい18℃で湿度が65%付近くらいが庭で過ごすには快適(柴垣の感じ方)
と書きましたが、1981年から2010年の名古屋の夏の平均気温は
7月 26.4℃、8月 27.8℃、9月 24.1℃となっており快適とは程遠い気温となります。
また、最高気温は8月が32.8℃ととても高くなります。
更にお隣の多治見に至っては、2009年の夏に40.9℃というとんでもない記録が・・・
そう、名古屋はとても暑いのです。
そして、冬の平均気温はと言うと
12月 7.0℃、1月 4.5℃、2月 5.2℃
となり
東京の平均気温 12月 8.7℃、1月 6.1℃、2月 6.5℃
大阪の平均気温 12月 8.6℃、1月 6.0℃、2月 6.3℃
と比べても低いことが分かります。
そう、名古屋は熱くて寒いのです!!
暑さを和らげる方法
①一番効くのは太陽からの日差しを遮り、日陰を増やす事
写真はニュージーランドの公園です。公園にある巨木の下は本当に涼しい。
涼しいので写真を撮ったのではありませんが、これくらいの緑のトンネルがあると
とても快適ですごしやすいです。
日本では古来より、日本庭園における役木として、西から射す日差を和らげる為に植える
『夕陽木(せきようぼく)』と言うものがあり、主に落葉樹を選択せよという作法になっています。
これには夏の西日を夕陽木の葉によって防ぎ温度を下げ、冬は落葉するので逆に西日を取り込み
温度を上げるという工夫があります。
この様な作法も知っておけば、お庭を快適に過ごすヒントになりますね。
また、夏だけ意図的に日陰を作る方法として上の写真のようなシェードをつけると言うのも効果的です。
写真はタカショーのシェードセイルですが、カタログによると
・紫外線90%カットにより日焼け、家具の色あせなども防ぐ
・直射日光を抑えるだけでなく空調効率が上がり、省エネ
との事です。また、一番驚くのは
シェードの下では気温が平均で約10℃下がる!!(カタログに書いてあります)
実際私も何件か取り付けていますが、これがあるだけで相当違うと
取り付けたお客様全てからお聞きしています。
②水を撒いて気化熱で涼しくなる
こちらの方法も結構効きます。
私は修行時代、広いぼろアパートに住んでいたのですが
エアコンがありませんでした。
そのため、仕事から帰ってきたらまずベランダと玄関前に水を撒き
窓を開けて風を通していました。
(仕事中は脳が溶けるほど暑いので、部屋が快適に感じたのかもしれませんが・・・・)
これがお庭で土に水を撒くのであれば、もっと効くと思います。
最近、テレビのニュースなどで『町全体で打ち水をして気温を下げよう!』とやってたりしますね。
調べてみたらこんなの有りました。
寒さを和らげる方法
①庭と外との境の空間(ガーデンルーム・アウトドアリビング)で過ごす
写真はイギリスのマナーハウスに行った時に見たグラスハウスです。
この様な施設では、屋根が日差を取り込みやすいように透明もしくは半透明になっており
冬場は温室のようにとても暖かくなります。
日差しの好きなイギリス人は好んでこちらで過ごすでしょうね・・
実はこの様なガーデンルームは日本にも沢山売っています。
日本のメーカーではじめにこの様なガーデンルームを作ったのは現在のLIXIL(旧東洋エクステリア)で、
先日書いたブログでも紹介した、TOEXの創始者である杉本さんが開発されたそうです。
そのため、現在のLIXILはガーデンルームの種類も豊富で機能的にもすばらしい商品を開発し
持っています。
また、ガーデンルームはペットにも優しい空間です。
お庭と居間とのつながりでも欲しい物ですね!
②着込む
あまりコメントすることはありませんが、着込むことです。
私の経験上、冬場は外で仕事をしていてもあまり不快ではありませんでした。
それは、着込めばそこまで寒くなかったからです。そして、少し動けば体が温まります。
そしてさらに・・・
③お酒を飲む
これは、多分暖かくなります(人にもよるでしょうか?)。
飲みすぎは注意ですが、お酒に弱い私は相当暖かくなります。はい。
湿度は・・・・
湿度に関してですが、今のところ思い浮かびません。
本当のことを言えば、打ち水をすると湿度は逆に上がってしまうかもしれない・・・・・
いい方法があれば、誰か教えてください。
私もじっくり考えます。
今回のシリーズの次は、違いその②日照時間について考えたいと思います。