土砂災害の起きた今、改めて考える
2014年8月19日の深夜から8月20日の未明にかけて、広島市安佐南区、安佐北区で土砂災害が発生し
大変な被害が出ています。
テレビではとんでもない事態が映し出され、見るたびに言葉を失ってしまいます。
(被災された方、被害にあわれた方には、この場を借りてお見舞い申し上げます。)
このような大きな災害が起こる度に、自然の恐ろしさを感じるのですが
防災に関して何か特別なことをしているかといえば、何もしていない。
毎日の仕事に追われるうちに、忘れてしまう。
これではいけません。
そこで、今回は土砂災害についての知識を増やそうと思い、まずは自分の周りの危険な箇所の
調べ方を調べてみました。
少しでも、皆様のお役に立てれば幸いです。
会社に地震ハザードマップがあった
土砂災害について調べようとした矢先、何故だか分かりませんが、会社に「あなたの街の 地震ハザードマップ 保存版守山区」というのが有るのを発見。
問い合わせ先が名古屋市の消防局防災企画課となっていますので、名古屋市が弊社のポストに入れて
くれたものかもしれません。
改めてみてみると、これはとても良いものです!!
・日頃からの日常の備え
・地震発生!そのときどうなる?どうする?
・防災情報の入手方法
・安否の確認方法
・備蓄品・非常持ち出し品チェックリスト
・家族の行動計画
これらが、項目ごとにまとめられていて、更に避難所や災害応急用井戸の一覧まで載っています。
調べてみたところ、名古屋市では各区役所で配っているそうです。
このようなマップは名古屋市だけが作っているものでもないでしょうから
是非、お住まいの市町村を確認してみてください。
土砂災害のハザードマップは?
地震のハザードマップはあったが、これには土砂災害についてはかかれていませんでした。
そこで「土砂災害 ハザードマップ」でググッと検索。
すると、一番最初に「国土交通省 ハザードマップ ポータルサイト」が出てきました。
そこで愛知県を検索して出てきたのが、この画像です。
白抜きが公表されていない部分で、肌色の部分が公表しているところのようです。
(公表していない市町村もあるんだ・・・)
また、茶色の部分がWEB上でハザードマップを公開している市で、リンクしてあり
クリックすると、その市のハザードマップに飛ぶという仕組みのようです。
早速、クリックしてみると・・・・
名古屋市はここ(上の地図)に飛びます。
でも、あれ?あなたの街の避難所マップ?え?違う?
土砂災害のハザードマップらしきものは見当たりません・・・・
では、名古屋市の周りの市はどうだ?とおもってクリックしてみると
・東海市はここで東海市の公式サイトのホームに飛びました。ハザードマップ出てきませんね。
・長久手市はここでご指定のページは見つかりませんでした。
・尾張旭市はここで、ここにもご指定のページは見つかりませんでしたの表示が・・・
だめだ、全滅だ・・・これは、いかんです!!
国土交通省ちゃんとしてください。
もう一度「土砂災害警戒区域」でググると
先ほどのページがだめだったので、今度は「土砂災害警戒区域」でググッと検索してみました。
すると、一番最初には国土交通省のまとめる「土砂災害防止法」のページが。
そして2番目に、上の地図が載っている
「各都道府県が公開している土砂災害危険箇所と土砂災害警戒区域」
のページに飛びました。
別のページがあるんだ・・・・正直言って紛らわしい。
このページには表題のとおり各都道府県が公表している土砂災害危険箇所がまとめてある地図と
土砂災害警戒区域がまとめてある地図が載っています。
土砂災害危険区域で愛知県を押してみると「愛知県統合型地理情報システム マップあいち」の
ページへ!!(他の県は、ほかの県が管理する別の地理情報システムに繋がります。)
これはすごい!!さっきのは全然だめだったけど、これは凄い予感!!
同じ国土交通省がやっているはずなのになんでだろう?
でも結局は、各都道府県が作っているシステムに飛ぶだけだから
各都道府県が凄いのですね。
見よ!『マップあいち』の実力を!!
リンク先の『マップあいち』には『土砂災害情報マップ』が表示されています。
ここには、土砂災害(特別)警戒区域と土砂災害危険箇所が示されていますが
チェックできる項目が沢山あり、土砂崩れの危険箇所や土石流危険区域なども個別に調べられるように
なっています。これこそ、デジタル時代の地図ですね!!好きですハイテク!!
マップあいちを元に弊社のあるポイントを探してみると
印刷したものを貼り付けるしか出来なくて、画像が荒いのが残念ですが、しっかりと表示されています。
弊社のある守山区はその名があらわすように山が多いです。
最寄り駅の大森・金城学院前から北には、山が広がっており、自然が豊かでとても良い住宅地なのですが、地形的には山なので、急傾斜地崩壊危険箇所というのが指定されているみたいです。
これから考えると『山は土砂災害の危険が高い』と言うことが単純に分かります。
そこで、もっと広域に地図を広げてみると
千種区が意外と多い!!よくよく考えると、あそこも山ですね。
相当都会のイメージがあるのですが、危険もあるんだ・・・
また、地図は地形図や航空写真でも見ることが出来ます。
航空写真を出してみると
このマップは山の緑がどこにあるかがすぐ分かるので、どのあたりが危険かが感覚的に分かる
気がします。やっぱり山に危険箇所が設定されていることが多いようですね。
どこか危険か知ることも大切
今回は弊社のある愛知県を中心に調べてみましたが
各都道府県にもしっかりとしたシステムがあるようです。
でも、前のことがあるので、本当にちゃんとしているか、調べてみました。
まずは東京・・・・あれ?地図が表示されない・・・・
手作り感満載のホームページだぞ。でも、一番下に『土砂災害危険箇所マップ』ありますね。
クリックすると・・・だめだ。〈東京都 土砂災害危険箇所マップ 全体索引図〉が出てくるけど
どこもクリックできない。違うのか?
もどって調べてみると、あった!◎で『土砂災害警戒区域・特別警戒区域』となってます。
ものすごくわかりにくいです。東京都は何とかした方が良いと思います。
これじゃあ、ちょっと不安だな・・・
しかし、今回のことで『しっかり調べなければ、大切な情報は得られない』と言うこともわかりましたね。
とにかく、こちらのページからお住まいの県の土砂災害マップを調べて、正しい情報が得られるか
チェックして、あなたのお住まいの場所は安全なのか確認してみてください。
日々、防災を意識する。これが何より大切だと改めておもいました。