前回の名古屋で気になる外構で使いたい壁面緑化についてその①では、私が気になった壁面緑化を色々とご紹介したのですが、
実は一番気になったのはこれです。
柴垣が一番注目したのはこのヘデラ(ツタ)での緑化フェンス!!
実はこの緑化はただ事ではないのです。
RC擁壁の上にアルミのメッシュフェンスをつけてあるのですが、そこにヘデラを絡ませてあります。
そのヘデラが美しすぎる!!
H=800の高さの全てを緑が覆い、そのフレーム以外に飛び出したりしている部分も有りません。
フェンスと擁壁の間に見える幹の部分の太さから見ると、相当古い株のヘデラで有ると思われます。
こうなると、メッシュフェンスの弱点である「丸見え感」は全く無くなり
アルミフェンス独特のどこか冷たい質感もどこかへ吹き飛んでしまいます!!
本当に素晴らしい!!
これを作り出し管理しているお家の方に、『緑化フェンス大賞』があればあげたい!!
エコロジーとエコノミーを両立するこのヘデラ緑化フェンス。
心から尊敬いたします。
ヘデラ緑化フェンスから緑化フェンスの可能性を考える
上の緑化フェンスの良い点を挙げてみます。
・メッシュフェンスなので値段が安い(フェンスの中では最も安価な部類)
・目隠しができる(目隠しフェンスは高価です)
・風通しもある(目隠しフェンスでも風が通るルーバー状のタイプもありますが値段は高価)
・フェンスの高さを変えれば、高い物も作れる(多段支柱タイプを使えばH=1.8くらいまで可能か?)
・見た目が緑で美しい(お隣の目線をカットしたい時などは最高でしょう)高級感を感じます
・植物なので夏場の熱を持ちにくい(金物フェンスは相当熱くなります)
・更に植物の蒸散作用で涼しくなる
・ヘデラは常緑で日陰でも耐えうる植物なのでどんな所でも使えてオールシーズン目隠しできる
・植物をかえる事も出来るので、花の咲く植物でも可能(ハツユキカズラ等が有効か?)
・CB壁程は厚みが無いのでスペースを確保しやすい
・ある程度大きな株になれば、根が四方に張るので水やりを必要としなくなる可能性がある
11個もある!!
悪い点は
・手入れをしなければならない
・ここまで育てるのに時間がかかる
・植物なので病害虫等で枯れる可能性もある
これくらいでしょうか。
本当に素晴らしいですね。
壁面緑化の悪い点として、家の壁面を緑化する場合は家の外壁を傷つけないような仕組みの
壁になっている必要が有るので、それ相応にお金がかかるという点です。
しかし、この方法なら安価で簡単に壁面緑化が作れます。
そう考えると壁面緑化が進化するのは家の外壁でなくて、外構の外壁なのかもしれませんね。
もちろん家の壁面緑化が増えれば素晴らしいですが。
緑化する用のフェンスも販売されています
実は、アルミメーカーの各社さんはちゃんと緑化する用のフェンスを販売されています。
因みに上の緑化フェンスで使われているであろう、
アルミのメッシュフェンス一枚(2m)と柱(フリーポールタイプで)1本のお値段は定価で
・LIXIL アルメッシュフェンス1型で¥14,600
・三協アルミ ニュータウンリード¥17,600
・YKK レスティナメッシュフェンス2型¥15,500
・四国 バリューフェンスM1型¥14,700
となっておりまして、平均すると15,600円となります!
では、アルミメーカーさんの緑化フェンスの値段を見てみましょう。
LIXILは3種類。
さすが自然浴生活を推進する会社だけの事は有ります。
エコリスシリーズから
・グリーンメッシュ(プラスGシリーズ用の緑化フェンス) 価格¥208,600 +Gがあるので高額・・・
・ウオールメッシュパネル(独立でも壁付けでも出来るタイプ) 価格¥28,800 矢印一枚の値段これなら行ける?
・メッシュパネル(軽量のガラス発砲ブロック(要は軽石)を入れる事も出来る。蒸散効果狙える。)
下にメッシュパネルの写真が有ったのでのせます。
先日行ったとよたエコフルタウンに有ったのを思い出しました。
この1スパンで発泡ガラスブロック入れて¥60,600・・・高い。
全く緑化がされていないのが残念ですね。
それにしても全て高い。
おまけに本体はスチール(鉄)に樹脂で被覆してあるもので、傷が付けば錆びます。
アルミのメッシュフェンスはアルミの酸化皮膜ができて錆びにくくなるので
物はアルミの方が絶対に良い。
物によってはパネルが2重になっていて、材料費が倍かかるのは分かるのですが、ウオールメッシュフェンスは
2重にもなっていないし・・・
そう考えると、レベルの低いものを高い値段で売っているということになります。
需要と供給の関係なのでしょうが、これではいくらなんでも売れないんじゃないかな・・・
(売れてたらごめんなさい。)
YKKの緑化フェンス エスパリアシリーズ
こちらは、しっかりとアルミのフェンスです。また、デザインが立体的なトラス構造になっており
植物が絡みやすいという利点が有ります。
商品はシリーズ展開されており
・フェンス
・ボックス
・パーゴラ
・テラス屋根
・ウオール
と様々な種類があります。(調べるまで全然知りませんでした。本当にごめんなさい。)
肝心のお値段は、H800のフェンスで1枚固定柱2本付きで¥32,900!
倍くらいのお値段ですが、アルミのメッシュフェンスよりもデザインは革新的。
これならば、スチールの緑化フェンスと違って価値が有ります!!!
モダンデザインの建物で緑化するときにはどこかで使えるかも。
四国化成はグリーンシェード フェンスタイプ
住宅エクステリアだけでなく、公共などの景観エクステリアの強い四国化成は
グリーンシェードという2層構造のメッシュフェンスです。
スチール物です。
さらに、H=1200からでmあたりの単価は¥20,600。
注目するのは最大3.4mの壁まで対応OKということ。3.4mの緑の壁・・・いいですね!!
緑化フェンスの本命はタカショーのトレメッシュシングル
緑化フェンスの本命はこれじゃないでしょうか?
何故これが本命かというと値段です。
H=800 W=2000という普通のアルミフェンスと同じサイズで
本体と柱1本付きで¥9,900!!(色によって違いが有ります。又、アルミではなくスチールですが
値段が安いのでそれも納得。)
他と比べて圧倒的に安い。
また、イエロー、レッド、ブルーとポップな色も登場して
壁面緑化だけでなく別のシーンのデザインにも使えそうです。
緑化フェンスは値段が高いのでわざわざ使う必要は無いんじゃないでしょうか?
緑化フェンスは各社さん頑張って提案されておられます。
しかしながら、値段が高い。
これでは、本格的に普及というのは難しい気がします。
そもそも、緑化フェンスをすると手間がかかるという事はあると思うのですが
上で上げたようなメリットもかなりあります。
そこでおすすめしたいのが、今回のような方法で普通のアルミメッシュフェンスを緑化する方法です。
街中にもたくさん、エコなアイディアはあるようです。
私も、もっと勉強します!!