雑草を生えにくくするには
まずは、雑草が生える仕組みから。
とても簡単に書くと
①種が土に付く。
②種が土の上で発芽する
③発芽して根が地中へ伸びていき、葉も伸びる
④太陽の光で光合成し、雨等の水を得ながら成長する
この繰り返しです。
もちろん、植物には地下茎が伸びていって増えていくタイプのものも有りますので
ちょっと違う場合も有りますが、大体は似たようなパターンで成長していきます。
この事から、①〜④のいずれかを防ぐ事が出来れば、雑草は生えにくくなるはずですが
④は外である以上、あまり防止はできません。
では、①〜③はどのようにしたら防げるか考えてみました。
①種が土に付かない様に、土をなくす
②発芽しないような土壌にする
③発芽した根を伸ばさない様にする
と、この3つの条件をみたすことが必要と考えられます。
3つの条件を満たすもの
では、3つの条件を満たす物は何でしょうか?
最も簡単に考えれば、『土をなくす』事が出来れば、3つの条件を満たし、草は生えにくくなるはずです。
(土の無い所でも、条件が良いと生えたりしますが。)
そう考えると、土をとってコンクリートにしてしまうのが一番良いと思われます。
完璧では有りませんが、効果は絶大です。
しかし、コンクリート舗装をするとなると
土工事をして土を剝き取って、砕石を敷いてコンクリートで仕上げてと、とても手間がかかり
金額も大きくなります。
また、お庭としては非常に味気ないものになります。
(もちろんお庭でない、建物周りとか建物の裏等のユーティリティースペースであればコンクリートで固めてしまうというの方法の一つです。)
では、それにかわる方法は無いのでしょうか?
ほとんどの方が『防草シート+砂利』を選択されます
結局、最終的に殆どのお客様がコンクリート舗装にかわる雑草対策として
『防草シート+砂利』を選択されます。
選択される理由で一番大きな所は金額である事が多いですが、見えない所にお金をかけるのも
勿体ないので、当然の事だと思います。
もちろん私も(凄く特別な理由が無い限り)砂利+防草シートをお勧めしています。
防草シート+砂利をすれば
①種が土に付く。
②種が土の上で発芽する
③発芽して根が地中へ伸びていき、葉も伸びる
までが、大体クリアできます。
しかし、コンクリートでも継ぎ目から草が生えてくる様に
この方法でも100%生えなくなるという事ではありません。80%くらいでしょうか。
いくらしっかり施行しても、家の際とか防草シートの継ぎ目から出てくる事が有ります。
ここまでくると、頑張って抜くか、除草剤を使うか。
お庭をもたれている方の宿命だと思ってください。
防草シートの施工の方法
今回はリフォームの場合の施工方法です。ご参考いただければ幸いです。
上の画像が防草シート施工前の写真です。草が生い茂っています。
除草剤を雑草に散布してしっかりと雑草を枯らします。その後、草を刈り取ります。
その後、耕耘機等で開墾して草の根を取りやすくします。
機械の開墾する事の出来ない部分は、もちろん人力で行います。
このように雑草の根を丁寧に根を取り除いていきます。
根っこを取り除いた後、防草シートをはり、砂利を撒いていきます。
そして、最後に砂利をまき防草作業終わりです。
非常に大変な作業です。
よくお客様で、『ホームセンターに砂利も防草シートも有るから自分でやります。』と
仰るお客様がおられますが、私はお勧めしません。
何故なら、ホームセンターの砂利は袋詰めでとても割高(プロは建材屋さんの砂利を使います)だし、
これだけの量を行おうと思うと相当な数が要ります。
また、一体何日間、お休みを潰さないといけないでしょう?
防草シートと砂利は頼んで頂く方が絶対にお得だし、施工品質も上がるとおもいます。
ハウスメーカーの営業さんがよく、ご自分でやられたらと仰ってますが、だめです。
(外構に予算を割けない為に、しょうがなく言っていたり、そもそも知識が無いだけだと思います。)
正直言って、私はやりたく有りません。
(職人時代に散々やりましたが、とても大変な作業です。)
また、今回はリフォームの場合の事例でしたが、新築の場合は造成されて間もない為
草もあまり生えていません。草の生えていない時ならば、防草シートを敷いて砂利を敷くだけなので
そこまで手間もかかりません。
おすすめは、
新築時に防草シートと砂利を行って最初からメンテナンスの手間を減らしておく事
だと思います。
皆さんも、手間をかる所はかけて、かけない所はかけないようにされてはどうでしょう?
これこそ、快適なガーデンライフを過ごす秘訣かもしれません。