早いもので2015年1月もそろそろ終盤。1月20日に『大寒』をむかえ、
日本は一番寒い時期を迎えています。
巷では、インフルエンザが猛威を振るっておりますが、皆様大丈夫でしょうか?
聞くところによると、守山区の幼稚園や小学校ではクラスの2/3くらいが
インフルエンザ(もしくはその疑い)の為、
学級閉鎖となっているところもあるようです。
お気をつけください。
ところで、そんな寒い中でもお庭のお話があります。
本日のテーマは『ウインターガーデン』。
日本のお庭は常緑樹が多いので、余りなじみがありません。
しかし、金沢・兼六園の「雪吊り」などは冬の庭の風物詩で、ある意味『ウインターガーデン』。
これはこれで、世界に誇れる美しさですが、本日はとても美しいイギリスの
ウインターガーデンをご紹介します。
イギリス ケンブリッジにあるCambridge Botanic Garden
もう9年前になるのですが、ケンブリッジにあるボタニックガーデン(植物園)を訪れました。
写真は、ウインターガーデンの入り口ですが、しっかりと『Winter Garden』と書かれています。
まず、日本と違う点は芝生が青い事。
イギリスでは常緑芝が一般的なので、冬なのにとても美しい芝生を楽しめます。
この写真では、アプローチ(砂利道)添いの両側に美しい芝生があり、奥へ続いていく庭への
誘導をしています。
一体どのような庭が奥へ続いているのだろう?と期待させる素晴らしいアプローチです。
また、芝生と砂利の境目は芝止め材でしっかりと止めてあります。
イギリス人にとって芝生の命はエッジ。エッジが美しいと美しい芝生になる。
ここは忘れてはいけないポイントです。
冬は葉っぱが無いので幹で見せる!!
イギリスのウインターガーデンで知った事は、植木の幹の美しさです。
この発想は、イギリスに比べて狭い日本の庭では中々思いつきません。
上の写真では、サンゴミズキの黄色と赤、オレンジ色の幹がとても美しいです。
これを見たときの衝撃は、今でも忘れられません。
日本でも使っていた植物なのに、使い方次第でここまで美しく庭を彩ることができる。
植物は本当に奥が深い。
周りの木々が葉を落としているので、ここだけ燃えているかの様です。
イギリスの冬は基本的に写真の様に曇りばかりなので、晴れた日は殆ど有りませんが
晴れた日のこのお庭はさぞかし美しいでしょう。
エリカもウインターガーデンの中では貴重な役割を果たします。
冬に花が咲く植物は貴重ですね。それも、花でいっぱいになるタイプは珍しい。
ここまでのウインターガーデンの特徴を見ていると
・幹の美しい植物を使う
・花の一面咲く植物を使う
この2点は重要。
やはり、冬の庭は花が少なくなるので色が減ります。
そこを、上に書いたような植物を使ってカバーする。
ここか重要なポイントだと思います。
また、コニファーやカラーリーフなどを使って上手に色をたしていくのも
良い方法だと思います。
冬のお庭は寂しくなりがちですが、上のような植物を使って
ウインターガーデンを楽しむのも素敵だと思いますよ!!