一級造園施工管理技士に合格しました!2015-3-30

1級造園施工管理技士に合格しました。悪用を避けるために、一部文言を抜いてあります。
1級造園施工管理技士に合格しました。悪用を避けるために、一部文言を抜いてあります。

皆様こんにちは!名古屋市守山区で外構と庭の専門店をしている、イギリス帰りのガーデン&エクステリアデザイナー『ガーデンドクター柴ちゃん』がお送りする柴ちゃんブログ。

先日、嬉しい知らせが届きました。

今回はそのお話です。

柴垣が一級造園施工管理技士に合格しました。

証明書が先日届きました。

 

いやー、やっとです。皆様お待たせしました。誰も待っていませんね(笑)。

 

正直、長かったです。

5回目?もう忘れるくらいのチャレンジです。

毎回、『今回は行けただろう!!』と思うのですが、駄目。

一次試験は毎回受かるのですが(といっても一度受かると次の年は免除)、二次の筆記試験で落ちました。

 

筆記試験は、普通の設問と、経験したことを書く記述式の問題があります。

この経験したことを書く問題の書き方が駄目なのかな?と思っていましたが、しっかりと勉強すると、

色々と見えてきます。

 

結果を考えると、やはり、勉強不足でした。また、対策不足だったこともあると思います。

ちゃんと勉強しないと何事も通らないですね。

 

こちらも勉強になりました。

一級造園施工管理技士は何が出来る?

最初はこんなペラペラの合格通知がきました。不合格のときもペラペラなので、また落ちたかと思う。今回は事前にインターネットで発表があったのでびっくりしませんでしたが。
最初はこんなペラペラの合格通知がきました。不合格のときもペラペラなので、また落ちたかと思う。今回は事前にインターネットで発表があったのでびっくりしませんでしたが。

さて、今回は一級造園施工管理技士という資格に合格したわけですが、こちらの資格一体何が出来るのでしょう?

 

何となく持っている人は多いかと思いますが、実はこれ、普段の外構・造園業ではほぼ必要が無い資格です

(そのため勉強に身が入らなかったと言うのは柴垣の言い訳です)。

では、一体何が出来るのか?(内容は建設業法に書かれていることで、非常に読みにくいので、噛み砕いて書きます。違っていたらごめんなさい。)

メリット その1

・一級造園施工管理技士は、特定建設業及び一般建設業の許可を得る為の基準に合格できる存在になりえる。

 特に、特定建設業の許可においては1級施工監理技士の国家資格に限定される。

 

上の文章でも、相当分かりにくいですね。

 

まず、『建設業の許可』とは一体何なのか?から事は始まります。

 

建設業を営む人・法人は、この『建設業許可』を受けていないと、500万円に満たない工事しか請け負うことが出来ないと建設業法で決まっています。

例えば、お客様の作りたいお庭が501万円だった場合は、建設業許可がないと、仕事をすることが出来ません。

 

では、『特定』と『一般』の違いは何かというと、請け負う事が出来る金額が『特定』の方が大きくなると言う事です。

特定の場合は工事金額が3000万円以上(建築工事一式の場合は4500万円以上)の工事のときとなり、その場合は特定建設業許可が必要=一級造園施工管理技士の資格が必要ということになります。

 

造園で3000万円以上の工事って、殆ど一般のおうちではありません。ということは、一般建設業の許可があれば

良いと言うことになります。では、一般建設業許可は一級造園施工監理技士を持っていないと取れないかと言うと、取れなくはありません。

 

建設業法、許可の基準、法令7条の二のロでは、

『許可を受けようとする建設業に関わる建設工事に関し、10年以上の実務の経験を有する者』

となっています。他の基準ももちろん有りますが、10年以上実務経験が有れば許可はもらえるようです。

 

こう考えると、一般家庭の外構やお庭を作ると言う工事においては、それほど必要な資格という事もなさそうです。しかし、もし大きな公園等の造園工事を請け負ったりする場合は、資格が必要になりそうですね。

 

メリット その2

・建設工事現場に配置されなければいけない、「監理技術者」または「主任技術者」になれる。

 

 建設業法 法第26条では『建設業者は、その請け負った建設工事を施工する時は、当該建設工事に関し第7条第二号又はに該当する者で当該工事現場における建設工事の施工の技術上の管理を司るもの(以下、主任技術者という。)を置かなければならない』となっています。

 

このは先ほどの許可を受けようとする建設業に関わる建設工事に関し、10年以上の実務の経験を有する者』で有ればクリア出来る。と言う事はまたもや、10年以上の経験が有れば監理技術者、主任技術者になれるという事。またもや、資格が必要ない・・・・

 

しかし、これが特定建設工事になると一級造園施工管理技士が必要になります。

 

でも、3000万円以上の一般家庭のお庭って、そんなに無いはずです。

うむむー。他にメリットは無いのか?

メリット その3

・公共工事を受注する時の会社の評価点が、一級造園技能士を持っていると一人5点加算される。そして、その評価点を重視する発注機関が増えて来ている。

 

これは、簡単に言うと『公共工事を受注したい会社は、有資格者がいると受注に有利に働く事が有る』と言う事ですね。確かに有資格者はある程度勉強しているはずですので、信頼が置けるというのは有るかもしれません。

 

しかしながら、またもや一般住宅では必要が無い・・・

 

こうして考えると資格としてのメリットは大きな工事や公共工事に限られるという事でしょうか?

 

しかし、考え方を変えると大きな工事を受注するというが出来るという事は大変良い事ですよね。

この資格持っていなかったら3000万円のお庭が作れない訳です。

アメリカでは3000万円の庭が結構ゴロゴロしてました。

あれが作れる!!と希望を持っていきたいと思います!!

資格の本当のメリットは勉強ができた事

綺麗事言っている訳では有りません。

 

この資格、勉強する範囲がとても広いのです。

 

施工監理に関しての項目で

・施工計画

・工程監理

・品質監理

・安全監理

 

法規についての項目で

・建設業法

・公共工事の入札および契約の適正化の促進に関する法律

・労働基準法

・労働安全衛生法

・環境基準法

・廃棄部鵜tの処理および清掃に関する法律

・資源の有効な利用の促進に関する法律

・建設工事に関わる資材の再資源化に関する法律

・騒音規制法

・振動規制法

・道路法

・道路交通法

・建築基準法

・消防法

・宅地造成規制法

・建設工事講習災害防止対策要綱

 

これは大きなくくりになるので、ここから細分化していきます。

 

また、このあと造園専門的な項目が続いていきます。

 

そこは割愛しますが、本当に勉強量が凄い。

今回は本当にそれぞれしっかりと勉強しましたので、受かったんだと思います。

それにしても、多い・・・・もうやらなくてよいと思うと少し、いや、かなり嬉しいです。

 

因に、Wikipediaによると、平成20年度が6.4%。平成24年度の合格率は9.0%

最近は、工事に関する有資格者が減ったという事も有り、結構合格率があがって来ているみたいです。

 

受けるなら今がチャンス!!

若いうちに受かっちゃう方が多分良いぞ!!