本日は柴垣が世界で見つけた天然木製品のご紹介。
最近、日本ではアルミに木調のラッピングが施された建材や木樹脂製のウッドデッキなどが市場に
出回っていて、私の感覚では、結構木製品の需要が落ちてきているように感じます。
これはなぜかと言うと、1番に耐久性の問題が挙げられます。
15年くらい前のガーデニングブームのときに作りまくったウッドデッキが10年持たずにボロボロ・・・
その影響があるのかないのかは分かりませんが、今のお客様は人工木のウッドデッキを選ばれる方が
多いです。
また、木調ラッピングされたアルミ製品も好調。
日本の気候帯は温暖湿潤気候。夏は多湿で熱く、冬は乾燥して寒い。
木製品には厳しい環境なのかもしれません。
でも、世界最古の木造建築物は奈良の法隆寺・・・。改めて考えると、わけが分かりませんが。
それだけ法隆寺に使われている技術が凄いと言うことですかね・・・(研究したい)。
そんな木製品ですが、やはりその質感はとても暖かく安心できる素材です。
今回はその、素材感を感じてもらえれば幸いです。
イギリスの木製品 フェンス・門扉・ゲート
イギリスでも木製品は良く使われています。
写真のフェンスは木のフレームに細い木を編みこんだもの。
天然物なのでびしっとしたラインが出ることはありません。
その暖かいラインは植物との相性は抜群です。
こちらは木製の門扉です。門扉を吊る柱の大きさや天然石と良く合う色の組み合わせ。
とても勉強になりますね。
また、奥に見えている大き目の格子フェンス。クライミングプランツを絡ませる為でしょうか?
気になります。
こちらは木の柱に木を差し込んだだけの単純な構造のフェンス。
渡してある横木の荒々しさが何とも言えない質感を出しています。
このように上と下に大きな隙間を設けて作るフェンスを『馬柵』といい、
古来から馬を放しておくための場所に設けられる柵として作られていました。
雰囲気良いですね。後ろのサンゴミズキの赤色もたまりませんが・・・
こちらはフェンスと言うよりむしろアート。天然木でこのようなフェンスを作ると、生物のような存在感が
出てくる気がしますね。猫バスみたい・・・
こちらもイギリスの木製フェンス。イギリスでは農場の囲いを含めて、天然木でフェンスを作っていることが本当に多いです。結構湿気ていると思うのですが、そこまで悪くならないのですかねえ・・・
それとも、しっかり定期的に変えているのか。今度友達に聞いてみよ。
こちらはロンドン・ノッティングヒルで見つけた木製門扉です。
素晴らしい門周りのデザインです。角柱の高さと門扉のバランス。
さらに、門扉を木製にして天端のデザインをRにする。
相当なデザイナーがデザインしているのではないかな。この感覚は中々出ません。
勉強させていただきました。
ニュージーランドの木製品 フェンス・門扉
ニュージーランドはアメリカンタイプのフェンスと門扉が非常に多かったです。
何故アメリカンフェンスと言う名前なの?と言う日本がつけたネーミングに疑問も生まれますが
とにかくアメリカンタイプが多かったです。
最後までアメリカンタイプのフェンスと門扉でした。
しかし、ここで考えたいのは、木は自由に塗装ができるということ。
家の外壁にあわせて塗り替えることが出来るので、とても面白い。
逆に行ってしまうとメンテナンスが大変ということになりますが、この質感はなかなかのものです。
ブームは繰り返すと言います。
もしかしたら5年後くらいにまた、天然木デッキブームが来たりするかもしれません。
私も、天然木は追求したい材料の一つです。
庭の温かみ。
もしかしたらその原点は素材にあるのかも知れませんからね。