昨日はラ・ホヤの朝散歩でみつけた外構のヒントを沢山書きましたが、本日も散歩で見つけたものについて。
エクステリアやガーデンのデザインをするデザイナーにとって、建築を勉強することはとても大切です。
構造を理解しておくと言うのも必要ですし、デザインの手法を知っておくのも大切。
同じ空間に物を造るのですから、当たり前と言えば当たり前ですよね。
ガーデンドクター柴ちゃんも、今まで結構色々な建築を日本や世界で見たりしてきました。
そのたびに、巨匠と呼ばれる人々が作ったものに驚き感動してきました。
そんなガーデンドクター柴ちゃんですが、今回はアメリカの朝散歩しているときに予期せず出会った
ラ ホーヤのアールデコ様式の建築デザインについてお話したいと思います。
アール・デコ様式の建築とは?
ここで、アール・デコ様式とは、一体何なのか調べてみます。
アールデコ様式は定規で引いたような直線や一点を中心にして出てくる放射線や、コンパスで書いた円や曲線。それらの連続で出来るパターン模様等の幾何学的な模様を用いてデザインするところに特徴があるようです。
(それに対して、アール・ヌーボー様式というのもあって、植物パターンの自由曲線等で構成されたデザインです。これは、また今度かきたいですね。)
ちょっと何のことかよく分かりませんね。
代表的な建築物として、キングコングが映画の中で登ったエンパイアステートビルなどがあります。
なんか、両方とも違うビルに登っている気がしますが・・・
すみません。写真がないので、上のキングコングで勘弁してください。
(どうしても知りたい方はエンパイアステートビルで検索を!)
簡単に説明出来ないので、ちょっと困りましたが、ここでご紹介する写真のような感じが
アール・デコだと思います。
皆さんも、『ほほー。そうなのか。』くらいに見てもらえると嬉しいです。
こちらはラ・ホヤの海沿いにあった博物館です。四角い建物に円形の窓。そして、ふとい円柱で支えられたパーゴラの上には真四角の梁が連続しています。
また、赤い文字は書体も雰囲気があります。
こちらは、多分一般のおうちかアパート。平屋のよう実見えるお家の前に印象的なゲートがあります。
850と言う番地が一つのデザインで、このサインが建物に入り込んでいることから、建築と外構の設計は同時に行われていることが分かります。
このようなデザインは日本では殆ど行いませんが、めちゃくちゃ格好いいです。エクステリアファーストの考え方も素敵です。
先ほどの850番地のアプローチを見ています。奥には中庭があって、ヤシノキが植わっているのがわかります。奥にはコートヤード(中庭)があるというのが分かりますね。
これも、建築と外構・庭を一つにして考えないと中々実現しないデザインです。
敷地が広いアメリカだからできるということも考えられますが、やはり建築と外構・造園を一緒に考えることがもっとも大切だと思わせられる事例です。
こちもエントランスがアール・デコ。ちょっと小さくてわかりにくいかもしれませんが、玄関の扉に幾何学模様がパターン化されてデザインに入れ込まれています。
一番上の写真の外壁のパターンも素敵でしたが、このデザインが逆に新しく新鮮に見えます。
でも、アメリカって凄いですね。こういう建物が壊されずにずっと手を加えられて住み継がれています。
日本でも、アール・デコ調の素敵なデザインがたくさんあったと思うのですが、今は殆ど見かけませんよね。地震のせいかなあ・・・でも、カリフォルニアも地震あるな。
こちらのホテルのデザインも素敵です。
バルコニーの手すりもふわっと円を描いていてそれが連続しているので素敵ですが、なんと言っても
正面玄関にある車寄せ。この屋根のボリュームが凄い。縦方向に1m以上あるでしょうし、端部がアールに曲げられてせり出している。かっこいいなあ。このマッシブ感(どっしりした感じ)はたまりません。
こちらはテント屋根が特徴的な建物フロント。赤いテントが円形に縁取られた開口部に入り込んでいきます。何か、アメリカンな感じがしますねえ。テントは元々あったのでしょうか?見事にマッチしていて元々なのか後なのか分かりませんが、とても素敵です。
ラ・ホヤの朝散歩だけでこれだけアール・デコ調の建物が見つかりました。
建築よりは断然お庭の事に詳しいガーデンドクター柴ちゃん。
今回もとても勉強になりました。我々の仕事は建築・外構・造園・植物。全て網羅していないと出来ない仕事。
ガーデンドクター柴ちゃんの探求は終わりがありません!頑張ります!!!