水戸偕楽園の表門自体とても質素
こちらが水戸偕楽園の表門です。
立派な茅葺き屋根。そして、墨色の門塀の上に瓦がのっていて、今すぐ時代劇が始まりそうな気がします。
一休さんとかで見た感じですね。ガーデンドクター柴ちゃんタイムスリップしたの?と錯覚しちゃいそう。
でも、ここまでの細い道と日本三大庭園の入り口というイメージのギャップが凄くて、
『本当にここが偕楽園の入り口なのか??』と正直不安になりました。
しかし、ちゃんと案内書きがありまして、
こちらの表門。松材が多く使われ色が松煙色(黒色)になっているため『黒門』とも呼ばれているらしいです。
ちょっと通ぶるには『偕楽園は黒門から入るんだよ』で決まりですね。
この黒門、戦災にも焼け残って修復を経ているけど当時の物だそうです。
凄いなあ。偕楽園が開かれたのが天保13年(1842年)なので、黒門様は御年172歳。
素晴らしいです!
黒門を抜けるとすぐに現れる『一の木戸』
表門(黒門)を抜けるとすぐに『一の木戸』が現れます。表門よりも更に簡素な感じです。
こけら葺きの屋根に生えた緑色の苔と、奥に続いて行く竹林と杉林。
日陰で暗い空間なのですが、植物達からあふれるエネルギーが満ちていて、吸い込まれるような感覚が
襲って来ました。
一の木戸を抜けると竹林と杉林が続いて行く
素晴らしい空間です。
普通の人だと、『大きい森の中を通って行くんだな。』位の感覚になると思います。
しかしガーデンドクター柴ちゃんはこの空間に惚れ込んでしまいました。
水戸駅から車で10分足らずの場所に、こんな森が存在するなんて、ちょっと信じられません。
水戸の人たちは、この偕楽園をずっと守り、森をここまで育てて来た。素晴らしい先達。
これは、未来の子供達に残して行かなければならない貴重な財産です。
やはり名古屋もこうでないといけ無い気がしますね。
金の鯱がのっているだけのビルである名古屋城は正直、2回、3回と行きたくなる場所ではない気がします。
ここは、どーんと木造で作り直して、名古屋の意地を見せたろまい!!!
次にたどり着いた『吐玉泉』は天然の噴水
竹林の中を歩いて行くと、右手に何か白い物が見えます。何だ?と思ってみて見ると・・・石!!
これが『吐玉泉』でした。水戸偕楽園が造成された当時から枯れた事の無い源泉で、目に良いとされていました。水は冷たく、とても美味しそうでしたが飲んでは駄目と書いてあったので、おとなしく・・・
な訳がありません。ガーデンドクター柴ちゃん、しっかりと飲ませて頂きました。非常に美味しかったですが、良い子は真似してはいけません。
それにしても、上の竹林の通り道から見せる演出は素晴らしいです。
この大理石(寒水石)の白さがくっきりと空間に現れて、まさに浮いているよう。
この様な演出は、広い空間を使ってこその仕掛けで、まさに庭の醍醐味。
素晴らしい勉強になりました。
そしてその傍らに居たのが、慎太朗杉。いや違います。太郎杉です。
吐玉泉の脇にある太郎杉は樹齢800年!!!
太郎杉。御年800歳を超えていると思われます。
昔は、大きい順番で太郎から五郎まで居たみたいですが、今は太郎だけ。
やはり植物は凄いですね。長い間水戸を守ってくれている太郎杉に改めて感謝。
再び杉林へ戻り『仲の門』へ
太郎杉を後にし、再び元の道に戻ります。
そこに待っていたのは、杉林。まっすぐに伸びた杉達の間を抜けていくとそこまた別の門が現れて来ます。
ここが『仲の門』。こちらを抜けると、『好文亭』にたどり着きます。
この門の前の雰囲気も少し変わって来ていると思いませんか?
手前に見えているのはモミジです。先ほどまでは常緑樹ばかりでしたが、ここで落葉樹が出て来ました。
明らかに何かが変わって来ています。
この偕楽園。テーマがくっきりと分かれていて、その区切りに門を配置しているというのが分かって来ました。
次は、天下の名庭と言われる好文邸。
はたして、何が凄いのか?何が今までと変わってくるのか?
ワクワクが止まりませんね。
そこからは明日のリポートで!!!