好文亭の南に面した庭
こちらの庭は好文亭の南に面した庭です。
玉つくりの低木が印象的ですね。
偕楽園の表門から入った時の印象とはまるで違います。
ここから見た感じでは殆ど高木はありません。
日本庭園の場合、植木を植える際の作法が色々とありまして、大体高木が主体になってくるのですが、
画像見る限りありません。不思議なつくりですね。
好文亭には侍の待合所もあるけどエレベーターもある
1階の庭をみると次は2階への階段が現れます。
こういう昔のお屋敷は本当に階段が急。
守山区から近い、歴史的建造物として頭に浮かぶのは国宝、犬山城ですが、犬山城も本当に階段が急。
両手を使わないと上がるのも降りるのも怖いなと思ってしまいます。
そんな階段の途中から見えたのが、この侍の控え室。3畳くらいの質素な空間ですが、ここで殿をお守りしたんでしょうね。何か生々しい気がして興奮しました。
また、好文亭には配膳用の昇降機がありました。
この時代に?と驚きましたが、階段の急な加減を見ると妙に納得してしまいました。
言葉を失った好文亭2階からの眺め
そして、階段を登ると、そこには言葉を失うほどに素晴らしい眺めがありました。
この瞬間に思わず納得。
水戸偕楽園は『陰と陽の庭』をコンセプトに作られた庭と聞いていたからです。
ここが正しく『陽』。太陽の光をたくさんに浴びて遠くまで景色を見渡す。
素晴らしい気分です。
しかし、これも今まで表門から『陰』の世界を通ってきたからに他なりません。
そして、ここで庭の植木が低いものばかりだった理由がわかりました。
高木植えて大きくなってしまったら、ここの眺めが悪くなっちゃいますからね。
ここまで計算して庭をつくる。
感動しました!!!
この感動を伝えたくてIphoneで必死こいてパノラマ撮ってみました。
開放感が伝われば嬉しいな・・・
水戸偕楽園。本当に素晴らしい名園でした。
これで残すは岡山のみ・・・。
今回で水戸偕楽園の特集は終わります。
4回にわたってみてくれたみなさま。本当にありがとうございます。
偕楽園特集は終わりましたが、ガーデンドクター柴ちゃんの庭を体験する旅は終わりません!!!