【宇宙生物?】庭に生えたらどうしよう?ガーデンドクター柴ちゃん困惑!この植物は一体!? 2015-8-7

一見すると普通のツバキなのだが、もじゃもじゃしている物が・・・これは別の木?
一見すると普通のツバキなのだが、もじゃもじゃしている物が・・・これは別の木?

毎日暑い日が続いております。皆様、体調いかがですか?


先日ブログで書きましたが、日向では40度を超える気温

これではガーデンライフも何もありません。

この時期、快適な庭生活を過ごすにはやはり朝

蚊も少なくて良いですが、多分30度近いので、ちょっと動いただけで汗だくです。

毎日ラジオ体操をするガーデンドクター柴ちゃんも、朝から汗だくになっています。


先日、お客様のおうちへ行く途中、猛暑だったので公園の緑道を歩いていたのですが、そこで奇妙な

植木を発見したので、今日はその植木の謎に迫ってみたいと思います。

公園の緑道で出会ったヤブツバキ

尾張旭の城山公園で出会ったツバキ。半分枯れているのかな?と思ったのですが、よく見てみると・・・?
尾張旭の城山公園で出会ったツバキ。半分枯れているのかな?と思ったのですが、よく見てみると・・・?

尾張旭市にある城山公園で出会ったのはこちらの植木です。


見た目はツバキですね。下のほうの枝には、ちゃんとツバキの葉っぱが見えますが、

上の方は枝が見えていて、弱っているのかな?とはじめに思いました。

名札もヤブツバキだ。
名札もヤブツバキだ。

名札を確認したところ、やっぱりヤブツバキなので間違いありません。


ヤブツバキの葉と実。これは本来のヤブツバキの姿。
ヤブツバキの葉と実。これは本来のヤブツバキの姿。

下枝には実も葉も確りとついています。

これならば普通のヤブツバキだと分かります。


そうなると、上の方の枝には何かツル性植物が絡んでいるのでしょうか?

でも、こんなツル性植物は見た事が無いなと思ったので、よく見てみると。

ヤブツバキの枝から違う形の枝葉が伸びている。
ヤブツバキの枝から違う形の枝葉が伸びている。
同じような枝の形をして違う種類の枝葉が出てきている。
同じような枝の形をして違う種類の枝葉が出てきている。

枝から違う種類の枝葉が伸びてきています!

ツル性植物が絡んでいるという可能性はなくなりましたね。


こうなると考えられるのは、病気か寄生植物かだと思います。


ツバキの害虫・病気といえば

ツバキの害虫といえば『チャドクガ』。

こちらは非常に危険な毛虫で、体中に赤い発疹が出来て猛烈に痒い(らしい。というのも

ガーデンドクター柴ちゃんは抗体が元々有るらしくあまり痒くなったことは無いから。)。

見つけたら絶対に触れない、近くに寄らないが大切。


触っていなくても毛を飛ばして、それが触れるとかぶれます。


死んでいるものも毒をもっていますので、触れては駄目です。


対処法としては、枝の元のほうから切り取って慎重にポリ袋などに入れて処分。

あんしんなのはプロにとってもらう事です。


しかし、正直な話プロも嫌がります。触れれば痒いのはプロも一緒。

頼む前に『チャドクガがいる』と分かっていれば、雨合羽などを着て完全防備で処置に臨めますので、

事前に伝えておくのが良いと思います。


また、ツバキクロホシカイガラムシなども良くつきます。

カイガラムシなので指やブラシでこすってとるのが一番効くのですが、こちらの薬剤なんかも効くようです。


スプレータイプのほうが使いやすいかもしれませんね。

カイガラムシは葉についた排泄物がすす病を引き起こすこともあります。


メジャーなところではこの辺なのですが、この辺りの害虫・病気でこうなったとはやはり考えにくい。


となると後は寄生植物です。

ツバキにつく寄生植物は?

ツバキに付く寄生植物で検索すると・・・
ツバキに付く寄生植物で検索すると・・・

ググッと検索してみました。すると見事にヒット!!!


こちらは『ヒノキバヤドリギ』という寄生植物でした。


それにしても、見事な寄生っぷり。寄生植物って寄生した場所が変に膨らんだり、異常な形をするものが

多いのだろうなと思っていましたが、こんなにもスマートに寄生するなんて知りませんでした。


ヒノキバヤドリギは5cmから20cmくらいまでにしかならない常緑性の低木で、

ツバキやヒサカキ、ネズミモチ、ソヨゴ、ハイノキ、サザンカなどの常緑広葉樹に寄生するのが殆どのようです。

寄生植物に寄生されると、やはり植木は弱ります。場合によっては枯れることもある。


昔、職人だった頃に、松の皮に付いている白いキクラゲみたいなヤツ(ウメノキゴケ)はマツの成長に悪いからと、むしって採っていたのを思い出しました。


もし、庭で生えたらどうしたらいいでしょうね?

本来の植物を楽しみたいのだったら、やはり寄生されている部分より元で剪定をするのがよいと思います。

少しでも残っていると、多分また生えてくるので綺麗にカット。

残したいんだったら、本来の植木を弱らせない程度にする為に、葉の量を調整するのがよいかもしれませんね。


しかし、ヤドリギは海外では縁起の良い植物として知られていて

クリスマスに飾ったり、宿木の下ではキスをする事が許されるという風習もあるようです。

柴ちゃん、イギリスでは飾りませんでしたが・・・


本当に植物の世界は奥が深いですね。

ガーデンドクター柴ちゃんも、今回は勉強になりました。

尾張旭市の城山公園で見られます。北東の角辺りにあります。

見つけられるかなあ?分からなかったら柴ちゃんまで連絡ください。出来るだけ伝えます!