今日はエクステリア・ガーデンの業界で欠かせない商品の一つである『アルミ』を素材に使った商品の経年変化を追ってみたいと思います。
ガーデンドクター柴ちゃんの実家にある白いアルミ製品
ガーデンドクター柴ちゃんの実家のアルミ商品は主に白でコーディネートされています。
一番上の写真はアルミ鋳物の門扉ですね。
花柄をモチーフにしたデザインにスズメが・・・
この外構作ったのは25年前くらいだと思うので、今は完全に廃盤です。
今考えると、とても珍しいデザインですね。
その下のアルミフェンスも柱自体にデザインがされています。
今の時代、殆どアルミの形材フェンスは直線がメインで作られているので、このようなデザインも今となっては珍しいですね。
しかしながら、25年経つと当然汚れて来ます。
多分門扉なんかは、何度か高圧洗浄をかけたりしているはずですが、結構な汚れ。
汚れというかコケですね。
緑色になっています。
別に湿気が凄い場所だとかそういう事は有りませんが、この様になります。
フェンスの縁を拡大してみるとこんな感じです。
正直気持ちのよい柄ではありませんね・・・・
コケが均等に付くならば奇麗に見えますが、何かが這っているような跡にも見えます・・・
もしかしたら、微生物?か何かが食べているのかもしれませんね。
凄いなー。観察してみると何か居るのかも。
アルミ製品は色によって汚れの目立ち方が違う
こちらはアルミのカーポート。洗濯もの干す為のカーポートがこの銅色です。
こちらもやはり汚れています。
でも、白色よりは目立ちが少ない気がします。
こちらはポストです。
物はステンレスで出来ています。こちらもやはりコケのような物が付いていますね。
でも、やはり白色よりは目立ってい無い気がします。それに表面の汚れもキツくなさそう。
これならちゃんと掃除すれば奇麗になるかもしれませんね。
素材によって汚れが付きにくいというのは、商品を選ぶポイントにもなるかも?
一見同じに見える、アルミやステンレスの素材の表面も、粗さが違っていたりして汚れの付着が起きにくいというのが有るかもしれない・・・実験してみようかな、フフフ・・・
エクステリア・ガーデン製品を選ぶ時の注意点とポイントをまとめる
以上の事から、エクステリア・ガーデンの製品を選ぶ時の注意点とポイントがいくつか見えて来ます。
まずは、
①素材・・・アルミ、ステンレス、木、石、タイル、コンクリートなど
これらの素材の経年変化を含めた特性を良く知っておいて、プランに組み込む必要が有ります。
例えば外周のフェンスですが、『汚れにくいだろうから全てステンレスで!』と言っても、凄くお値段がかさんだり、塗装が出来なかったりします。
また、以下の例の様にスチールフェンスだったらどうなるか?なども考えておく必要が有ります。
スチールフェンスは被覆塗装が上手く言っていない部分が必ず有るので、いずれはこのようにどこからか錆が出て来ます。値段は安いけど、これはこれで見た目も悪いです。強度的にはそれほど問題は無いと思いますが・・・
そして次に気になるのが
②色・・・白、黒、ブラウン、ステンカラー、木目調等
今回の例で分かる様に、やはり色によって汚れが目立つかそうでないかは出て来ます。
しかし、カラーコーディネートはデザインには重要なポイント。
例えば真っ白なお家に真っ黒な外周フェンスでは良さが半減してしまいます。
『このような事を考えて、白は汚れが目立つからステンカラーで行きましょう!』と言うようなアドバイスが出来るデザイナーの方が良いデザイナーだと言えます。
まあ、エクステリアとガーデンは基本的には外です。
よって汚れるのは当たり前の事。
こちらは屋根の下にある柴ちゃんちの玄関ドアです。
やはり汚れが少ないですよね。
ここが、お家と外構の決定的な違いです。
やはり家は、屋根が有るので汚れにくい。
実際、出来る外構・庭デザイナーの人は屋根の重要性に気がついているのではないかな?と最近よく思います。昔の家の外壁って、殆ど瓦がのっていましたよね。
今はあまりやりませんが、この瓦のおかげで壁本体に劣化が少なくなるのは明白。
それが簡素化されたのが笠木とかですが、笠木もあると無いとで汚れの具合が全く違う。
昔の人は本当に凄いですよね。
そして
③デザイン
となります。もちろん、選ぶお客様に撮って重要なポイントは違うと思いますが、
デザイナーはそれぞれの知識をしっかりと持った上で、デザインを提案するのが大切。
どれをおろそかにしてもいけませんし、全てを重視しても駄目。
その辺の上手いバランスを取れるデザイナーが良いデザイナーと呼べるのではないでしょうか?
今回は25年という長い時間が経った物をお見せして、見苦しく、申し訳なく思いますが、このようなポイントは非常に大切なので、外構・庭商品を選ぶ際は、是非参考にして頂ければとおもいます!