さて、いつもお庭の植物を食べたりしているガーデンドクター柴ちゃん。
公園で採って来た雑草を調理して食べたり、ギンナンを食べたりして来ましたが
そんな柴ちゃんも絶対に食べない。いや、食べてはいけない植物を集めてみました。
人間が食べてはいけないので、当然ペットも駄目。
いや、人間はよっぽど特殊な人でない限り、その辺の草は食べないな・・・
むしろ、ペットにこそ(ペットを飼っていて散歩等をさせる人こそ)知っておいてほしい情報だと思います。
そもそも何故、犬猫は道草を食べるのか?
昔、柴ちゃんも犬を飼っていました。ビーグル犬の雑種で『クー』と言う名前。
めちゃくちゃ可愛くて、(もう死んでしまいましたが)いまでも大好き。
クーもよく散歩の途中、道ばたで道に生えている草を食べていました。
その当時は子供だったので、『クーと名付けただけあって良く食うなぁ。』と思っていたのですが、調べてみると、色々な説があるようです。
栄養不足や胃腸の調子を整えるため、お腹に寄生虫がいるからなど結構納得できるお話がありました。
また、『わざと道草を食べてその刺激で嘔吐をするため』という説も。
いずれにせよ、犬や猫が自分の体調を整える為にする行為なんですね。
上で紹介した犬と猫が好きな草の種。これ『燕麦』という麦の種みたいです。
燕麦はイネ科カラスムギ属の穀物で、オーツ麦のこと。
オーツ麦って・・・あの恐怖のオートミールの元!
これだーーーーーー!!!
私が、イギリスでホームステイしてた時、一週間に一度出る朝食がこれだった・・・
皆さん食べた事あります?
別にまずいとかでは無いんです。お粥の麦版て感じかなぁ。
全然イメージ湧かないと思います。これにブラウンシュガーをかけて食べていました。
日本人にとっては結構衝撃的な味です。
何が衝撃的って・・・説明できないな。
体験してみてください(笑)。
でも、今このパッケージを見て無性に食べたくなって来ました。
イギリスの物って、基本的に美味しい物は余り無いのですが、ある程度食べると何か食べたくなる。
最近じゃあ、あれだけ怖がってたシリアルを毎朝食べるガーデンドクター柴ちゃんです。
話はかなり飛んでしまいましたが、道の草です。
そんなときに食べたら一大事な草をご紹介します。
キョウチクトウ
キョウチクトウは結構大きな木です。
これは素敵なピンク色の花を咲かせていました。
常緑の高木でよく生け垣なんかに使われます。
でも、簡単にどんどん伸びていくので公園や工場などの外周等に使われる事が多いですね。
大気汚染につよいのも工場なんかで使われる理由です。
一年に一回は必ず剪定しないと、えらい事になってしまう品種です。
このキョウチクトウ。毒性がかなり強い。
柴ちゃんも職人時代に何度も剪定しましたが、これをやった後は必ず調子が悪くなる。
今でも、あの豊中の工場を思い出します。
別にその当時から何でもかんでも食べていた訳ではありませんが、剪定って結構大変な作業で、木の汁とかばんばん飛んできますから、それが多分体に入っちゃってたんでしょうね。
海外ではキョウチクトウの枝でBBQした人たちが集団で死んでしまったというニュースがあったのを覚えています。
基本的にはそれほど低い位置に葉っぱがある訳ではないので、食べたりはしないと思いますが、全部伐採した直後は、元からわさわさ生えて来ます。そんなのを食べてしまったら大変です。
ご用心下さい。
エゴ
以前、このエゴの実を使って石鹸水を作って実験してみましたが、このエゴの実。
実は含まれるサポニンに魚毒性があり、昔は漁で使っていたそうです。
Wikipediaには、本当かどうか怪しいと書いてありました。
また、弊社に植わっているエゴの実はばんばん鳩が食べています。
魚に毒が効くかどうか実験してみたい所ですが、かわいそうなので出来ません。
ごかんべんください。もしかしたら犬や猫にも影響が出るかもしれませんので、不用意に食べさせるのはいやめておいた方が良いと思います。
アセビ
アセビと入力して変換すると『馬酔木』となります。
これは馬が酔っぱらう木という事です。
文字通り葉っぱを馬が食べると酔っぱらいふらつく様になる木という意味合いから付けられた名前です。
葉っぱを煎じて殺虫剤に出来る程の毒性があるようで、葉っぱ、幹、樹皮、花。全部駄目みたいです。
そして中毒症状は腹痛、下痢、嘔吐、神経麻痺、呼吸麻痺とかなり怖い。
日本庭園等で普通に使われる観賞用の低木ですので、普通にその辺に植わっています。
Wikipediaによると、多くの草食ほ乳類は食べるのをさけるようです。
奈良のシカで有名な奈良公園では、シカが他の植物を食べて、アセビだけは大きくなっているそうです。
そういえば、今日の夕方のニュースでタイムリーに奈良公園のシカのお話が出ていました。
シカはちゃんと分かっているんですね。
そりゃあ、アセビよりシカせんべいの方がいい。
馬も本当に食べるんでしょうかね?
でも、犬や猫は基本雑食なので、あまり感は鋭くないかも。注意が必要ですね!
ヒガンバナ
以前、ニラとヒガンバナの関係でお話ししましたが、こちらも毒のある植物。
ヒガンバナの鱗形には多くのアルカロイド系の毒があり、食べると吐き気や下痢をおこし、神経がやられて最悪の場合死に至るそうです。
それだけ、他の動物にとっても脅威であるので、田んぼの畦なんかに植えてモグラの侵入を防ぐのに使われてきたと言う話もあるようです。
確かに守山区の田んぼで良く見かけますね。奇麗な花には毒がある。何かとても美しく見えるのは私だけでしょうか?
アジサイ
ナンテン
なんと、何を転ずる『ナンテン』も毒のある植物でした。
薬と毒は紙一重です。
葉っぱは南天葉といって胃や咳、解熱等の効果があるそうです。
また、葉には猛毒のシアン化水素が含まれているのですが、ごく少量なので問題ない。また、それが食品の防腐作用にきくという事で、お正月のお節などに入っているらしいです。
しらないことがいっぱいありますね。
実はこれまたアルカロイド系の毒がある。色々良い効能もあるらしいが、素人には扱いは無理。
知覚や運動神経の麻痺が起こるそうです。こわ!
柴ちゃんも何度か食べた事ありますが、全然美味しくないのですぐ吐き出していました。
なるほどね。人間もすごいですね。良い子は絶対真似したら駄目だよ!!!
ロウバイ
以前香りの良い植物のところで紹介したロウバイも実に毒があるそうです。
全然知らなかった・・・
確かにロウバイの実って、ピーナッツのからの繊維だけみたいなやつがずっと木からぶら下がっていて気持ちが悪いんです。
ドクロににている。
何となく嫌な感じだなあと思っていたのですが、毒があったとは・・・
そして、またも毒はアルカロイド。ストリキニーネ様の中毒症状になるらしい。
ストリキニーネって・・・なんかどこかで聞いた事のある毒の名前です。
アガサクリスティーの名探偵ポワロでしたかね?
そんな所に登場する毒があったとは・・・・
今回調べてみてかなり勉強になりました。
うっかり食べてはいけませんね・・・あぶな・・・
ガーデンドクター柴ちゃん。これからも皆様のお庭のお役に立てる様にしっかりと調べて頑張りたいと思いました!!!