今日はコンクリート洗い出し仕上げに関してのお話です。
以前こちらのブログで、「実は凄い技術!今ではほとんどやらない階段蹴上の洗い出し仕上げを見よ!」や
多治見市で行った洗い出し仕上げの模様をお伝えした事がありますが、今日はそんなコンクリート一発洗い出し仕上げの注意点?をお伝えしたいと思います。
コンクリートプラントと中の骨材によって仕上げの表情が全く変わる一発洗い出し仕上げ
左側が柴垣グリーンテックで施工した洗い出し仕上げです。右が別業者さん。
実は右の部分は、こちらのお宅とお隣さんの共用部分で、後で仕上げをされておられました。
仕上がりの表情が全く違うのがお分かりいただけるでしょうか?
どちらが好き嫌いは別として、全然違いますよね。
この違いは主に3つのポイントから生まれると思います。
①コンクリートプラントの違い
②中に入っている骨材の違い
③仕上げをする職人さんの違い
です。
①に関しては、まさに仕入れるコンクリートのプラントが違うこと。
AプラントとBプラントが違うのは当たり前ですよね。
一般の方には余り知られていないかも知れませんが、コンクリートは色々と種類があります。
それは、洗い出しだったり、色付けされたものだったり、早く固まるものだったりと結構豊富。
しかし、どこでとっても品質が違うと言うのは困ってしまうので、JISという日本工業規格で決まった品質のものもあります。
これならば、どこでとってもほぼ同じ(はず)です。
しかし、コンクリート一発洗い出し用のコンクリートにはJIS製品はありません(たしかなかったはず。あったらごめんなさい。)ので、各プラントによって違いが出てきます。
その違いは
②の骨材の違いと言うものになります。
骨材に関しては。中に入っている砂利や砂の事。
その違いでここまで色が変わってきます。
また、③の違いは職人さんのさじ加減とでも言いましょうか。
この現場の場合(左の茶色いほうですね)は、ちょっと高級感を出したかったので、遅めに洗ってもらいました。
そうすると、砂利の隠れる具合が多くなるので高級感が出ます。
右のほうが好みという方もおられると思いますので、どちらがいいとはいえませんが、
これを別の業者さんでやると、中々「あわせてあげよう」とまで気を使ってくれる方はいないと思います。
もし、「途中まで洗い出しでやってあるんだけど、そこから続けてまたやりたい。」と言う方がおられる場合は、別の仕上げ(例えば石貼り)をはさんで、その後洗い出しをするとか、違いがはっきりと分からないようにして設計をしてあげると良いと思います。
それか、1発でなく2発の洗い出しを選んで、出来るだけ表情をそろえるか。
これも難しいですけどね。
今日は1発洗い出しの注意点を簡単にまとめて見ました。
1発と2発の違いなどはこちらのブログに載せていますので、ご覧になってみてください。