先日お客さまとお話をしていると、最近息子さんが『たくさんどんぐりを拾ってきて、ポケットがパンパンなの!』と言うお話をされていました。
そうかあ、可愛いなあ。うちの子ももうちょっと大きくなったらそうなるのかな・・・と一瞬思った後に、『あ、そういえばどんぐり食べようと思ってたんだった!!!』と我に返りました!
ガーデンドクター柴ちゃん出動です!!!
どんぐりって何の実なの?
小さな頃は沢山拾ったどんぐり。知らない人はいないと思います。
でも、どんぐりって一体何の実?ときかれたら答えられない人は結構多いかも。
ドングリとは、ブナ科の、特にカシ・ナラ・カシワなどコナラ属樹木の果実の総称である。ドングリは、一部または全体を殻斗に覆われる堅果であるが、これはブナ科の果実に共通した特徴であり、またブナ科にほぼ固有の特徴である。よって本項ではコナラ属以外のブナ科の果実についても述べる。
Wikipediaより
と書いてありました。
造園樹木として最もお庭に植えるのは「シラカシ」や「アラカシ」等のカシ類。
コナラやクヌギなどに比べると移植の際の枯死が少ないので私はカシを選ぶ事が殆どですね。
どんぐりが何かを分かってもらえたところで、今回食べてみるどんぐりを選びます。
マテバシイのどんぐりを集めてきた
カシも、コナラもどんぐりがなります。
じゃあ、ブナ科の植物ならば全部同じどんぐりかと言うと、それは違うようです。
ググッと調べてみたところ、どうやらそのまま食べられる美味しいどんぐりと灰汁抜きをしなければ食べられないどんぐりがある。
簡単に振り分けてみると
・美味しいどんぐりのなる木=スダジイ、マテバシイ、ツブラジイなど
・灰汁抜きなどをして美味しく食べられるどんぐりのなる木=カシ、コナラ、ミズナラなど
という感じのようです。
灰汁抜きさえすれば、どんなどんぐりでも美味しく食べられるとも書いて有りました。
よくニュースで「山にどんぐりが無いから熊が降りてくる。」と聞きますよね。
熊はどんなどんぐりでも食べちゃうと思うんですが、これだけ沢山の木からどんぐりは出来るのに、
そんなに足りないのかあ・・・森が少なくなっているのかな。
何かかわいそうな気がしますね。
話しがそれました。
どんぐりです。
今回はなるべく手間をかけたくないなと思ったので、ガーデンドクター柴ちゃん。脳みそフル回転。
どこかに、美味しくて灰汁抜きしなくていいどんぐりは無いかなあ・・・
あれ?そういえば夏ごろに見たあの木・・・
これは、マテバじゃなかったか?と思ったので、早速行ってみました。
柴垣グリーンテックから徒歩3分。国道302号沿いに街路樹として植えられていた木の元へ行って見ました。
お!あった!枯れた木は伐採されていましたが、もう一本はちゃんと残っていました。
確か名前の札がこの子にはあったはず。
お!!!やっぱり!!!
じゃあ、どんぐりはなっているかな?と葉に目をやると・・・
あったー!!!これが美味しいどんぐりかあ。
今まではそんな考えでどんぐりを見た事が無かったですが、何か見る目が変わりました。
もうあまり、木にはついていなかったので、その辺の茂みに落ちていたどんぐりをゲット!
ググッて見たところ、拾ってきたどんぐりはまず水につけてみるのがよいとのこと。
早速帰って水につけてみると・・・
水に浮いた!!!
どうやら、この水に浮いたどんぐりは、中を虫に食べられてカスカスで空気が入っているから浮いてくるようです。
本当にカスカスなのかな?と思って割ってみると・・・
本当にカスカスでした。
これは食べる以前の問題で食べるところがありません。
一緒に割ってみた沈んだどんぐりと比べると一目瞭然ですね!
マテバシイのどんぐりは生でも食べられるらしい
マテバシイのどんぐりは生でも食べられると出ていました。
ガーデンドクター柴ちゃん。早速チャレンジです!!!
もぐもぐ、うむむ、、、、
口に何か残ります。
食感は栗のようです。甘栗の硬さ位。何となくほのかに甘いのかな?と言う感じもします。
しかし、生ではそんなに美味しくは無いかなあ・・・
やっぱり、ちょっと調理しないといけないようですね!
どんぐりをフライパンで炒ってみた
マテバシイのどんぐりを良く洗って、フライパンで炒ってみました。
このフライパンは、あのなつかしの水道メーターで目玉焼きができるか?の実験の際に購入していたフライパンです。あの時はメーターの形に合わせて四角のフライパンでやりましたが、実は丸も購入していました。100均です。ありがたいなあ。
火は弱火です。
弱火で真っ黒に焦げ付かないようにふりながら火を通します。
最初の実験なのでまずは10粒程度。じっくり火を通していくと・・・・
ボン!!!
やっぱり爆ぜます。蓋は必須ですね。
約十五分くらいで火を止めました。
どんぐりはこんな感じに。
火を通していくと殻に割れ目が入ってきます。
でも、入っていないのもありました。
これじゃあ、殻がむけないなと思ったので、殻を剥く為に叩き割ることにしました。
用意したのは蚊の実験の際に使った三角コーナーのネットと麺棒。ネットの中にどんぐりを入れて叩き割ります。
無事割ることに成功しました。しかし、割ってみると中の実が黒いものが・・・
これは何か黒すぎる気がする。そして、薄皮も細菌の菌糸にやられているような感じが・・・
ちょっとやばそうですね。
なので、今回は左のグループのものを食べました。
さあ、頂きます!!!
炒ったどんぐりは薄い栗のような味。
炒ったどんぐりのお味じは、どこと無く甘い栗のような感じでした。でも、栗ほど甘みも強くはありませんし、ホクホクもしていない。食感的には栗とくるみの中間のような硬さかな。
でも、これがナッツミックスのようなものに入っていたら全然違和感が無い。
生で食べたときのあの口に残る感じは全くなくなったので、これはイケル!!!
また、調べたところ塩をふると更に美味しくなると言うので試してみたところ・・・
これは美味い!!!塩によって、どんぐりの甘さが更に引き出されてとても良い感じです。
単体でバクバク食べるようなものでは無いような気がしますが、これを加工してどんぐりクッキーにしたりミックスナッツの中に入っていたらガンガン食べちゃう。レベル。
知らなかったなあ。どんぐり美味しいんだ!!!
調べていて分かったのですが、韓国ではどんぐりを食べるそうです。
調べたらこんなに有った!
実は冷麺なんかにも入っていたりするんですね。
知らない間にどんぐり食べてたのかも・・・
おもしろいなあ。
今回は、森の熊さんになったつもりでどんぐりを食べてみました!!!
まだ、その辺に落ちていると思いますよ!!!
皆さんも是非!!!