先日、守山区の上志段味のお客様のお家にお邪魔する際に、森林公園から抜けるルートを通っていきました。
12月10日の事です。
今年はまだ紅葉が残っていて、綺麗なモミジでも見られるかな?と思ったのがきっかけ。
確かにモミジが綺麗に紅葉していました。
綺麗だなあ。ツイてるなあ。と思いながら車を走らせていると、あれ?
あれれれれ?
この時期に見慣れない花が咲いてるぞ!!!
豪快に咲いているツツジ
つつじが咲いています・・・
12月に花が咲くのはきわめて珍しいと思います。
ガーデンドクター柴ちゃん。見たこと有りません!
ツツジはお勧めの低木で紹介したこともありますが、基本的に4月から5月に花が咲く植物です。
花のサイズが大きいのでオオムラサキツツジでしょうか?
オオムラサキツツジだとしてもやはり開花は4月か5月。
実はこのとなりにも同じつつじが植わっていたのですが、何も花はありませんでした。
実はツツジは園芸品種を含めると世界に600種類以上あるらしい。
その中では冬のこの時期に花が咲くものもあるので断定は出来ないと思いますが、植わっている場所が山の中に走っている道路の脇なので、誰かがここに園芸品種を植えたとは考えにくい。
となると、一番可能性が高いのが「狂い咲き」ということになるでしょうか。
狂い咲きはどうして起こる?
狂い咲きのメカニズムは、どうやら「成長抑制ホルモン」と「気温」が重要な鍵になるようです。
簡単に図にまとめてみるとこうなります。
大体こんな感じだと思います。
①花が咲く
②花が終わって葉が出来る
③葉で『成長抑制ホルモン』が作られる
④葉で作られた『成長抑制ホルモン』が花芽に移動
⑤冬が来て葉は役目を終えて落葉
⑥『成長抑制ホルモン』を持った花芽は異常な暖かさが来ても開花しない
なるほど!!!
そうだったのか!!!ガーデンドクター柴ちゃん知りませんでした。
ネットで調べただけですが、こんな事になっていたとは・・・ホルモン凄い。
それに対して、狂い咲きが起きてしまう場合をまとめるとこんな感じ。
狂い咲きが起こるメカニズムは
①花が咲く
②花が終わって葉が出来る
③葉で『成長抑制ホルモン』が作られる。
と、ここまでは同じです。ここから違って、
④葉で作られた『成長抑制ホルモン』が花芽に移動する前に、台風によって葉が落ちたり、虫害によって葉がなくなる事で阻害され、届かないうちに落葉。
⑤異常な暖かさがくる
⑥『成長抑制ホルモン』を持たない花芽が、『異常な暖かさ=自分が花をつける時期』だと勘違いして花を咲かせる。
このようなメカニズムのようです。
知らなかったなあ。
ガーデンドクター柴ちゃん。めちゃくちゃ勉強になりました。
植物の世界は本当に面白いですね!!!
それにしても凄いメカニズムだ。自然は本当に凄い。
知らない事が本当に沢山ありますね。
私は大学で環境について勉強していたのですが、こうした植物の生態については全く勉強していないので
とてもためになりました。
インターネットってありがたいですね。
花が咲いたのは異常な暖かさが原因
ここまで調べてみた所、今回このツツジが咲いたのはやはり『異常な暖かさ』が原因だと思われます。
実は去年の今頃はガーデンドクター柴ちゃん、こんな記事を書いていました。
後二日で、こんなにどか雪が降るのかな・・・
実は今年は世界の気温が観測史上最も高くなりそうだという新聞記事が出ていました。
また、世界の平均気温が一度上がると、サンゴが死滅したり、食物の生産が落ちたりする。
私が大学を卒業してから、既に15年。その間にも環境問題に対する関心は広がっていましたが、実際のところ世界で森林の伐採は進み、二酸化炭素の排出量はあがり続けています。
温暖化はその影響なのでしょうか?
難しい所は分かりませんが、ただ一つ言える事があります。
ガーデンドクター柴ちゃんは植木を植える仕事をしています。
気温が下がるとか、二酸化炭素が減るとかは実際のところ分かりませんよね(多分下がると思いますが)。
しかし、植木を植える事で環境は自然な状態により近づくきがします。
自然な状態は地球にとってはいいのではないでしょうか?
ガーデンドクター柴ちゃんは、木を植えるだけではなくて、コンクリートも作ります。
よって、100%自然に良い仕事かと言われると自信がありません。
でも、なるべく植木を植えたい。 植木の力を使って(使わせていただいて)お客さまが住みよい環境を作りたいと思っています。それが柴垣グリーンテックの使命でもあります。
日本の四季は世界に誇れる素晴らしいものです。
それを守る為に、一本でも多く植木を植えたいと思うガーデンドクター柴ちゃんでした。