皆さんこんにちは。
2月ももう半ば。早いですね。外を歩いていると、沈丁花が今にも咲き出しそうなほど蕾を膨らませて、どんどんと春が近づいてきているのが分かります。
これくらいになると、ガーデンドクター柴ちゃんは思い出します。
イギリスにあるエデンプロジェクトを。
何となく気温や日差しが、10年前に訪れた時(3月)と2月の暖かい日が似ているのです。
そこで、本日はイギリスに行っても殆どの方がめったに見に行かない、でもイギリスでは大人気の『エデンプロジェクト』をご紹介します。
イギリス・コンウォール地方にある『エデンプロジェクト』
先程めったに行かないと書きましたが、このエデンプロジェクトはロンドンから遠く離れたイギリス・コンウオール地方にある施設なのです。
なので、観光でイギリスに来ても中々行かない。
行くのはロンドンの街中やイングリッシュガーデンの美しいコッツウオルズのような町なので、多分ここへ観光に行くという人は相当珍しいと思います。
コッツウオルズからロンドンまで、車で大体2~3時間くらいで行けてしまうのですが、コンウォールとなると5、6時間はかかります。
日帰りでは厳しい距離なのです。また、イギリスは鉄道が日本とは違いイマイチ(鉄道網、時刻、料金どれをとっても日本より随分悪い。)。
ということで、基本的には車移動になるのですが、旅行する方にとっては、慣れていないとレンタカーも交通ルールも大変。
ですので、名古屋から、いや日本からの旅行で目的地になることはかなり少ない場所だと思います。
しかし!ここはいいところでしたよ~!
何より『日差しがあって暖かい』。
冬のロンドンは、もうがっくりするくらい日差しが少ない。
別に日本に居たら日差しのことなんて全く考えません(工事でモルタル乾くとかは気になるけど)が、イギリスの冬は本当に暗い。
何せ、一日の日照時間が少ないので、私が仕事していたときの生活スタイルは、『朝暗いうちに出勤して、暗くなってかえってくる』という感じ。あれ?今と一緒だ・・・(汗)。
別に日差マニアでも何でも無い、普通の日本人である柴ちゃんでも『太陽浴びたい・・・』と思ってしまうほど、冬のロンドンは暗かった。というのが私の印象です。
イギリスでオープンカーが人気の理由もうなずけます。
それに比べて、コンウオールはちょっと南に位置するからなのか、めちゃくちゃ天気が良い!!!
そして日差しが最高!!!写真も青空が写っていますよね。
ロンドンだと冬中これが無い。
冬にイギリスに滞在される方はコンウオール地方お勧めです。
『エデンプロジェクト』とは何なのか?
こちらは、Googleマップの航空写真でみたエデンプロジェクトの写真です。
弊社の社員さんはこれを「巨大なゴルフボールみたい」といっていましたが、上から見ると風邪の谷のナウシカのオームですね。
それにしても巨大。
このエデンプロジェクト。初めて公開されたのが2001年なので、もう15年も経つんですね。
柴ちゃんが帰国してから丁度10年経つので、そりゃそうか。
この大きなドームは「バイオーム」と呼ばれ、中は巨大な温室になっており、熱帯の気候や地中海の気候を再現しています。
そしてここでは世界中から集められた植物が栽培されており、それを楽しむことができます。
平たく言うと、植物園ですね。当時は世界一巨大な温室な温室だったんじゃないかな?今でもかな?
植物園というと、植物をメインに見る施設な感じですが、ここはちょっと違います。
環境についてもっと複合的に学ぼうという目的があるので、施設や植物の説明にそれがどのように人間とかかわり役に立つかということを一緒に説明してあったような気がします。
10年前なので、ちょっと自信が無い。
そこで、エデンプロジェクトのウェブサイトに行って、どうしてエデンプロジェクトが始まったのか?を的確に話している動画を見つけたので、ちょっとご覧ください。
話しているのが、こちらのプロジェクトの発案者であるティム・スミットさん。
かなり早口ですが、言っていることを超簡単にまとめると、
「元々、採掘場で荒れ果てていて世界の終わりのように見えるこの土地を、人と自然が共存して楽しく過ごせる場所に生まれ変わらせたいと思った。何故なら私達も地球上の生物だから」とか言ってらっしゃいます。
それにしても、Before見ると凄いですね。
こんな空間が緑の空間に変わるなんて、やはり植物の力は凄い。
さあ、早速バイオームの中へ入ってみましょう。
凄い熱帯でカメラのレンズがくもった
これ、モザイクかけたわけでもなんでもなく、ただ曇っただけ。3月の外気とバイオームの中の気温と湿度の違いでカメラのレンズに水滴がついちゃったんですね。
時間がたってくると・・・
段々と見えてきました。これはアマゾンですかね?東南アジア?
熱帯を模したバイオームの中です。
この中には、熱帯の植物(バナナやコーヒーもある)が植えられていて、そこにあるであろう小屋や洗濯物など、あたかも熱帯地方に来たような感じでレイアウトされています。
南国から北国まで持つ我々日本人にとっては、そこまで珍しくは無いかな?と思いましたが、これはヨーロッパの方にとっては物凄く珍しい光景なのでは無いかな?と思いました。
やっぱり日本は凄いんですねえ。
そして、熱帯バイオームの中にはジャングルも滝も池もある。完全に熱帯です。
イギリスでジャングルにこれるとは思っていませんでした。
規模も質もジャングル。こんなもの作れるんですね。すごいわあ。でも、今になって思うと動物は居なかった。
もちろんトラとかサルとかいたら大変なので当たり前ですが、その辺がちょっと違いますね。
しかし、もちろんそのおかげで快適に園内を見る事が出来ます。
素晴らしい施設です。
地中海を模したバイオーム
こちらは地中海を模したバイオームの中。ここは熱帯と違ってカメラくもりません。でも結構暖かかったです。
さすがに地中海。オリーブやサボテンなどの多肉植物が豊富に植栽されています。
それにしてもヤシノキがバイオームの天井に届きそうですね。
すごいなあ。
バイオームの外も見所が多い
エデンプロジェクトはバイオームの外も面白いです。
まず、バイオームを含む建築物。
バイオームは6角形と5角形のパネルを繋ぎ合わせた構造体。
ハニカム構造ですかね?面白いです。
上の写真に写っているのは『コア』と呼ばれる建物で、ひまわりの構造を模して作られているようです。
ここでは、気候変動や生態系などについて学ぶ為の色々なものがあります。
こちらはプラントエンジンと呼ばれる球体。
地球にとって、そして我々生物にとって大切な酸素を作っている植物。
その役割を学べる展示です。
子供にはとてもいい教材になるでしょうね。
でも、英語だな・・・
こちらはWEEEマン君です。
英国の一家庭が一生でどのくらいの電子廃棄物を出すかをしらしめる為に作られたアート。
その総量は3.3トンにも及ぶそうです。
日本はもっと凄そうだな・・・私も電子機器が大好きなので、ちょっと反省です。
また、そとも美しいお庭があります。英国といえば、そう。ヒースです。日本だとエリカといったほうがいいかな。
やはりバイオームは圧巻です。
調べてみるとこの施設は、本当に色々なことをやっているようです。
只の植物園じゃない。植物を絡めて教育、文化を深めていく施設なんだなと、こんかい改めて思いました。
日本にはこんな施設はない気がしますね。
あるかなあ?
子供達の教育には最適だと思います!!!
また、このバイオーム。ライトアップが驚異的に素敵です。
私は生で見てませんが、調べているうちに画像がありました(載せられませんが)。
行かれる方がいたら、それも見られると面白いと思いますよ!
「エデンプロジェクト」いかがでしたでしょうか?
こんな施設があるなんて!と思われたそこのあなた!
これに匹敵する物が実はコンウオールにはあります。
それを見に行くのも、このときの目的の一つでした。
次回はそちらをお届けしたいと思います!お楽しみに!!!