【アメリカ庭視察⑱】アメリカ、いやカリフォルニアといえばこれだ!という植栽をまとめてみました。2016-2-23

海に面した場所に造られたお庭。大きなオリーブがとても印象的だ。
海に面した場所に造られたお庭。大きなオリーブがとても印象的だ。

アメリカ庭視察とカリフォルニアの海沿いの街、コロナ・デルマーを探索してきました。

 

今日はそんなカリフォルニアに植わっている植木について、どのような植木が植わっていて、それがどのように見えるのか考察してみたいと思います。

 

TOPの写真のメインツリーはオリーブ。

青い空に抜群の存在感ですね。

植木は暑過ぎる日差しを和らげる為に植えたりすることも多いですが、南に海が見えるこの場所では目隠しなんてナンセンス。

よって東端に追いやられています。でも、この写真にこのオリーブが無かったら雰囲気台無しですよね。

 

また、特徴的な下草としてはオリーブの左下にあるつんつんした下草。

ケリクトトリコン・ブルーオーツグラスかな?こんなの中々日本で植えません。面白いですね。

カリフォルニアはやっぱりヤシの木?

カリフォルニアの植栽はココスヤシが非常に目立ちよく合う。
カリフォルニアの植栽はココスヤシが非常に目立ちよく合う。

カリフォルニアで外せないなと思うのは、やっぱりヤシ系の木ですね。

これがあると雰囲気が「ザ・カリフォルニア!」って感じになると思います。

これは、ココスヤシでしょうか?

前にも少しお話しましたが、カリフォルニアのヤシノキは基本的に安全面を考慮して(訴訟対策の為)、実が出来ません。

 

下に咲いている赤い花はブーゲンビレアですかね。日本だと寒さが厳しいので生垣までは難しいですが、気候がいいところでは次々と咲いてくるので、華やかな植栽が似合うカリフォルニアにはピッタリ。


トウジュロやオステオスペルマム。日本では中々考え付かない組み合わせで植栽されている。
トウジュロやオステオスペルマム。日本では中々考え付かない組み合わせで植栽されている。

こちらのヤシのように見える植物はトウジュロ。日本でも昔はやったので、今でもお庭に植わっているところもあるかもしれません。下には私が以前探したオステオスペルマムですね。

それに下草として一緒に植わっているのがアガペ。日本ではやらない植栽パターンですね。


ココスヤシが低くまとまっている。ゼラニウムの花もアクセントになっている。
ココスヤシが低くまとまっている。ゼラニウムの花もアクセントになっている。

こちらもヤシ系の植物が植わっています。ココス?そして、ピンク系の花はゼラニウム。ゼラニウムなんかは日本でも使うので、楽しめそうですね。

そして、ココスの下にある緑のブッシュ。よく見ると白い花が咲いています。

花の形だけ見るとクチナシなのですが、葉っぱが違う。先がちょっと尖っていますかね?

プルメリア系?もっと確り調べて繰ればよかった・・・

 

ボックスウッドの黄緑色系のヘッジ(生垣)もいいですね。敷地に余裕が無い日本では中々壁の内側に生垣は造れません。


ザ・カリフォルニア的な雰囲気の漂うお家。やはり地中海性気候の植物とヤシがポイント?
ザ・カリフォルニア的な雰囲気の漂うお家。やはり地中海性気候の植物とヤシがポイント?

こちらは、正しくカリフォルニアって言う感じのおうちです。

ココスヤシの背の高さがたまりませんね。

また、背の低い同じような葉っぱのものはソテツです。

日本の和の庭にも使われることもあります。以前徳川園のコモ巻きの方法の際紹介しました。

 

こちらの下草は力が入っています。

ニューサイラン、ユーフォルビア、セダム、ローズマリー、柑橘系の木、シルバーファーンまでありますね。


低木の植栽が美しいお家。パターンを決めて演出している。
低木の植栽が美しいお家。パターンを決めて演出している。

こちらの家も下草に力が入っています。

ニューサイラン、ローズマリー、黄色いブッシュは何かコニファーっぽいです。

日本ならば、フィリフェラオーレアで代用できそうです。

あと、日本では中々見られないサイズのイチゴの木が左上に植わっていますね。

ちょっと、このサイズの写真では分かり辛くてすみません。

また、気になるのは下に咲いている紫色の花。

スターチスですね。

地中海性気候に多く自生する常緑多年草。雰囲気出ますね!


バラは世界中で愛されている。アリッサムも活躍している。
バラは世界中で愛されている。アリッサムも活躍している。

こちらはまだ蕾ですが、バラ。華やかな花の感じはやっぱりアメリカでも大人気なんですね。

その下はアリッサムが植えられています。これは日本だと一年草。アメリカでも人気があるんですね。

そして、私が西海岸で最も気になったのがここに咲いているピンクの植栽。

これ、そこら中に咲いていました。別のところで撮った写真がこちら。

シャリンバイのピンク花。日本では殆ど見かけない。
シャリンバイのピンク花。日本では殆ど見かけない。

シャリンバイのピンクの花です。日本だと、シャリンバイは刈り込みに耐える強い植物なので、街路樹なんかによく使われます。5月頃に白い花を咲かせます。カリフォルニアの3月の気候は日本の5月くらいの気候なんでしょうね。

おまけに、このシャリンバイ。気候がいいカリフォルニアでは次々咲くのではないでしょうか?

ガーデンドクターのカンですが、そんな気がします。

花の咲く下草がうれしい。また、ジャカランタが咲いたらとても素敵になるきがします。
花の咲く下草がうれしい。また、ジャカランタが咲いたらとても素敵になるきがします。

こちらは前にも紹介した、ホーンテッドマンション的なお家。植栽も面白いです。

まずは、一番大きな木。これ、多分ジャカランタですね。紫色の花を目いっぱい咲かせます。

カリフォルニアではこれが桜のかわりになっているくらい愛されている植木です。

日本では気候条件も厳しいので余り見かけませんが、宮崎県では「ジャカランタ祭り」なるものもあるようです。

そして下草は、ハーブのメキシカンセージ、エリゲロン、ナスタチウム(キンレンカ)。

花が咲くので重宝するハーブですよね。

こちらはユーカリの木がすごいことになっている。
こちらはユーカリの木がすごいことになっている。

こちらはユーカリが凄いことになっています。

それとは対照的な低木と芝生。

管理が徹底されていればこれもあり?

高木は余り手を入れない?カリフォルニアの高木は自然な形で伸びて行ってるイメージ。
高木は余り手を入れない?カリフォルニアの高木は自然な形で伸びて行ってるイメージ。
こちらも高木は余り手を入れているイメージはないですね。広い敷地が原因かもしれない。
こちらも高木は余り手を入れているイメージはないですね。広い敷地が原因かもしれない。

こうしてみてみると、高木は自然な感じのものを自然な感じのままでという気がします。

日本の敷地サイズに合わせて考えると、葉っぱも小さいものがいいかな?という気がしますが、カリフォルニアは大きくてワイルドな感じがいいですね。

 

見返してみて大分勉強になりました。

 

また、今回紹介したものはアマゾンでほぼ買えます。ということは、カリフォルニアテイストの植栽が今すぐにでも始められるということです。

 

皆様もチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

施工例はこちら
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