本日はコンクリート。
コンクリートといえば一般家庭の駐車場ではおなじみの素材です。
固まる舗装材としては最も値段が安い舗装材で強度も強く、一度固まってしまえば、車のような重い物が載っても平気。
我々外構屋さんにとっては無くてはならない存在です。
そんなコンクリート駐車場に革命が起こりそうな材料がありました!本日はそのお話です。
簡易透水性コンクリート舗装ができる「ドライテック」
本日ご紹介するコンクリート素材の名前は「ドライテック」。
簡単に説明すると、水を通しちゃうコンクリートということ。
普通、コンクリート駐車場の表面は上の写真で言う、上の部分。白いところですね。
こんな感じなのですが、ドライテックはご覧の通り隙間が見えると思います。
この隙間に水が入り込むということですね。
分かりやすいと思ったので動画を撮影してきました。
これを見てもらうのが最も分かりやすいと思います。
バケツから撒いた水が全く残っていません。
衝撃的な性能です!!!
コンクリートが水を通すと良いことがいっぱい!
では、コンクリートが水を通すと一体どんな良い事があるのでしょうか?
最もよい点は水勾配が要らなくなるということです。
外構のコンクリート土間は雨水などの排水の為2%以上の勾配を取る事が一般的ですが、これが不用。
これだけでも、外構の考え方が変わります。
さらに、排水勾配のとりにくい犬走り(建物外周)コンクリートも勾配を気にすることなく施工できます。
これは革命的。
そして、水を吸い込む事が出来るようになるということは蒸発もするということ。
ということは、夏場も涼しい。
これは環境にもとてもやさしいですね。
更に普通の土だったら凹んで水溜りが出来てしまいますが、それもなし。
また、普通のコンクリートと違う部分は他にもあります。
・普通の土間コンクリートよりも表情が個性的
・表面がつるつるしていないので滑り難い
なんて面白い素材なんでしょう!
経済性でもコンクリートに負けていません!
このドライテック。
他にも注目したい点があります。それは、その施工性と経済性です。
上の写真をご覧ください。プロの方ならば分かると思いますが、今は一般的に駐車場の土間コンなどに入れているあるものがありません。
そうです。ワイヤーメッシュ(メッシュ筋)が不要なのです。
普通はこのようにコンクリートの強度を高める為に中にワイヤーメッシュという網状の鉄筋を入れるのですが、このドライテックの場合は非常に強い強度が出るために、このワイヤーメッシュが不用。
これによって材料を用意する手間も省けるし、施工時に足をとられて危険になるということも無い。
とても楽になります。
また、従来のコンクリート土間は左官の技術が仕上げの美しさを決めるといっても過言ではありませんが、ドライテックの場合は左官ゴテを使わないので特殊な技術も不要です。
トンボでならした後にプレートをかけるだけ。これで完成です。
普通の土間コンクリートであれば、時期によって乾き具合を見ながらコテで何回も抑えないといけないのですが、ドライテックはこれが不用。施工時間も劇的に少なくなります。
ドライテックの材料自体は値段が高いですが、他の部分での経済的なメリットが大きい。
まだ私自身で施工したことは無いので、正確には何とも言えませんが、材料を届けてくれる建材屋さんの見立てでは普通コンクリート土間を作る費用と大差ない金額で施工可能なようです。
これは凄いなあ。
もちろん、砂などが多い場所ですと目が詰まってしまうことや、ハイヒールのかかとが挟まってしまう等、
駄目な点もあると思います。
しかし、10年後のコンクリート土間はこれが殆どになっている可能性もあるんじゃないかな・・・・
ゲリラ豪雨の被害も、このコンクリートが多くなれば激減する気がします。
凄い素材と出会いました!!!
どんどん使って行きたいと思える素材です。
ガーデンドクター柴ちゃん感動しました!!!
※【2018.6.25 追記】
実際に弊社でドライテックを施工した様子をブログにてご紹介しています。
よろしければこちらのページもご覧ください!!
【ドライテック】透水性コンクリートで水のたまらない駐車場を!施工の様子を大公開!!
以上、今日も良いブログが書けました!皆様のお陰です。ありがとうございました!!!