本日、Yahooのトップニュースにこんな記事が出ていました。
先日、大阪で小学生の子が腐食によって倒れてきた電灯柱に両手を挟まれて骨折という事件がありました。
これらの記事から電柱が折れる原因はどうやら犬の尿が原因のようです。
本当なのかな?と思って、記事をよく読んでみると、「柱の根元付近の土壌を調べてみた所、排泄物のアンモニアに含まれる物質が、柱から約2mはなれた場所の濃度より9倍高かった」と書いてありました。
なんとなく本当のような感じがしますね。
ではどうして固い柱(たぶん鉄)が折れるまでになってしまうのでしょう?
もし、そうならば外構で設置したフェンスや門扉なども倒れてしまうかも・・・
今日はそんな疑問を解決する為に色々と調べてみました。
犬の尿は酸性
調べていくうちにとても良いページを見つけました。
こちらのページでは、様々な質問に獣医学会の方が返事をしてくれています。
中には獣医の仕事に憧れている高校生や、コウモリの駆除についての相談など色々あって読み応えがある良いページです。
この中で、犬の尿のPHについて書かれていました。
ここでは犬の尿のPHは4.5から7で酸性リン酸塩を含むため酸性を示すと書いてありました。
PH4、5だと結構高い酸性な気がします。
(別で見つけたこちらの論文ではPH7.38±0.78と書いてあります。7を超えたらアルカリじゃなかったっけ???あれ?犬種による個体差があるのでしょうかね?)
しかし、ここには人間の尿のPHの事も書いてあり、それはPH5〜8で同じような物だから、犬の尿が特別に酸性が強いと言う訳ではないと書いてありました。
ちょっとこれで安心しますね。
でもやはり、このページにも『毎日多くの犬に尿をかけられる事によって、3ヶ月とか半年の間に次第に錆びていくというのはよく知られた事』と書いてありました。回数が原因なのですね。
やっぱりそうなんだ・・・
じゃあ、もし花や植木に犬のおしっこをかけられてしまったら、枯れてしまうのでしょうか?
たまに尿をかけられたくらいでは草花は枯れない
先ほどの獣医学会のページにこのような記述もありました。
『たまに犬の尿がかかったくらいで植物が枯れると言う事になる程酸性は強くない』と書いてありました!!!
これは我々造園家にとっては朗報です。
これならば、外構で道路に面した場所に植木を植えていても枯れる事は無いという事。
しかし、重要なのは『たまに』と言うキーワード。
これが毎日、何度もという事になると話が変わってきます。
では何故ワンちゃん達がおしっこをするかというと・・・
犬のマーキングは自分の存在を誇示する為の行動
犬は自分の存在を誇示する為にマーキングを行います。
これは動物的な本能なので仕方の無い行為。
しかし、マーキングをするには色々と理由があるみたいです。
先ほど話した様に自分の存在をアピールして縄張りをを守りたかったり、発情期を他の犬に知らせるサインだったりもするようです。
また、排泄の場所をしつけられた犬が家の中でマーキングをすると言う行為は、飼い主に何かを訴えたいサインであったりもするそうです。
犬ってやっぱり頭がいいなあ・・・
もちろん、散歩をさせるときに飼い主がマナーを守って、しては行けない所ではさせない事が重要です。
また、最近散歩している方は、水で流したりもされていますね。
これも大切なマナーなんだと改めて気がつきました。
こうして見てみると、愛犬を外で飼う時のポイントが見えてくるような気がします。
フェンスや草花から離れた場所にトイレの場所を決める
フェンスや草花から離れた庭の一部にワンちゃんのトイレを決める。
これが一番重要ですね。
フェンス際をずっとトイレにされていたら、スチールのフェンスはたぶん折れるでしょうし、アルミのフェンスだって浸食するかもしれません。
草花も、同じ所にされていたらやはり枯れてしまいます。
うちのクーはしつけた訳ではありませんが、ずっと同じ場所にしていました。それも植木やフェンスからはなれた砂利の上。
今考えたら、一番良い場所にしてくれていましたね。
愛犬と一緒に庭を楽しむ。
その為には、ワンちゃんのしつけも重要になるのかな?と今回のブログも書いていて勉強になりました!