【剪定の仕方・コツ①】ガーデンドクター柴ちゃん剪定講座開講!!!社員さんと事務所の植木を剪定してみた。2016-6-10

去年に引き続きミモザの剪定をするガーデンドクター柴ちゃん。今年は社員教育を兼ねて!
去年に引き続きミモザの剪定をするガーデンドクター柴ちゃん。今年は社員教育を兼ねて!
皆様こんにちは!名古屋市守山区で外構と庭の専門店をしている、イギリス帰りのガーデン&エクステリアデザイナー『ガーデンドクター柴ちゃん』がお送りする柴ちゃんブログ。
前回は焼肉!!!といっても肉のお話ではなく、ガーデンドクター柴ちゃんがお勧めするお肉のともにピッタリの葉っぱのご紹介でした。
やっぱりお肉の友となると皆様興味津々な様子で、たくさんの方に見ていただきました。
有難うございます!
本日は、剪定についてです。
剪定に関しては、お客様からも「どうやって切ったらいいか分からない・・・」とか「これでいいのか不安です」とよく聞かれます。よってこれから剪定シリーズとして継続的にコツをお教えできたらいいなと思って今回より書き始めます。

まずはとにかく剪定してみる

今回は社員さんにも一緒にやってもらいました。

 

実は、エクステリアの会社に勤めて設計・現場管理などの業務に携わる人間て余り植木のことを知らない人が多いと思います。

ガーデンドクター柴ちゃんのように、ちゃんと修行をして植木の基礎・造園の基礎を学んだ後、外構・造園の仕事にかかわる人って意外と少ない。

 

「植木は植木屋さんにお任せ」

「植木のことはよく分からない」

「よく分からないから定番の低木(例えばツツジ)とかシマトネリコ植えとけは問題無い」

 

そうじゃありません。

そんなんじゃ、良いエクステリアやガーデンが作れるわけ無い。

外構・造園の仕事が建築と違うのは「植物を扱う」というところが最大のポイント。

ここが弱いと、この業界が存在している意味すら怪しくなってくる。

 

と、並々ならぬ植木に対する情熱をちらりと垣間見せたガーデンドクター柴ちゃんですが、言いたいことは植木の基礎を知っておかないといけないと言うことです。

 

そのためには剪定を知っておくことも重要なポイント。

今回はそんな植木の知識を社員さんにも増やす為、実際に植木を切って体感してもらいました。

 

まずは今村さんから

今村さんに剪定してみてもらいました
今村さんに剪定してみてもらいました

まずは今村さん。

 

今回はとりあえず何も教えずに切ってもらいます。

ツバキ。樹高は大体2mくらいでしょうか?
ツバキ。樹高は大体2mくらいでしょうか?

柴垣グリーンテックは毎年剪定しているのでそれほど伸びていませんが、とりあえずこれを切ってもらいます。

樹高は2mほどのツバキ。さらさらっとしていてまだ剪定しなくてもいいかな?と言うレベルですが、葉が込んでいるところ、絡んでいるところなどもあるのでさっぱりしてもらいます。

 

切った後がこちら。

結構ちゃんと切れたツバキ。頭が伸びているのが気になりますが・・・
結構ちゃんと切れたツバキ。頭が伸びているのが気になりますが・・・

あれ?意外にちゃんと剪定できています。

これはちょっとビックリ。不思議に思ってきいてみたところ、私が昔に教えた事があったみたいです・・・

忘れてました(汗)。

 

植木にとっていけない事のひとつが「蒸れ」。

枝と葉がいっぱいになって、風通しが悪くなると植木の中が蒸れていきます。

そうするとそこに害虫や病気が発生しやすくなる。

これを解消する為にも定期的な剪定をするのがよいのです。

特に今回剪定したツバキやサザンカなどのカメリア類は植木屋にとって最強の天敵であるチャドクガが発生する植木なので要注意。

 

今回これを35分かけて剪定したようです。

時間はかかりすぎです(私なら5分で終わり)。

それは仕方が無いですね。何事も経験です。

植木の剪定は基本的にはやればやるほどコツがわかるような気がします。

次に小栗さん

小栗さん
小栗さん

次は小栗さんの剪定を見てみましょう。

剪定してもらった植木はこちら。

小栗さんに剪定してもらったヒイラギモクセイ。
小栗さんに剪定してもらったヒイラギモクセイ。

ヒイラギモクセイです。

本来ならば両手バサミによる刈り込みでもいけるんですが、今回は中にも枝が結構見えるので風通しもよくしたいため、剪定をしてもらいます。

 

まずは何も言わずに切ってもらいました。30分位してから呼ばれたので見に行ってみるとこんな感じになっていました。

何となくすっきりしましたが、まだおさえなければいけない点をおさえていない感じがします。
何となくすっきりしましたが、まだおさえなければいけない点をおさえていない感じがします。

何となくすっきりしました。

ヒイラギモクセイは葉っぱがトゲトゲで痛いのでやり難いのですが、何となくすっきりした感じは出てます。

裏の壁が見える量が増えてきました。

まあ、これでも良いのですが、もう少し押えておかなければいけない点がある気がしたのでアドバイスをしました。

ポイントとしては

 

・全体の形

・上のほうの葉っぱの量が多い

・枝葉が多く苦しそうな部分があるのでその部分の量を減らす

 

こんな感じのアドバイスをした後がこちら。

見事にすっきりとしたヒイラギモクセイ
見事にすっきりとしたヒイラギモクセイ

見事にすっきりとしました。

 

一番上の写真と見比べると一目瞭然ですね。

ガーデンドクター柴ちゃんとしては上のほうの葉っぱより下のほうの葉っぱが少ないのが猛烈に気になりますが、初めてなんだからしょうがない。それにしてはよくやったほうです。

 

植木(高木)というのは成長点が上にあります。森の中にこの植木があるとすると、少しでも高いところで日の光を浴びられるように上へ上へと伸びるからです。という事は当然上のほうが良く伸びるので上のほうを剪定する割合を増やさなければいけません。

それに対して下枝と言うのは結構伸び難い。一度切っらそのままとなってしまうケースもあります。

その辺の割合は植木にもよるので難しいところですが、一般的な話としては全てに共通することです。

 

今回こちらの剪定で一時間。これも時間かかりすぎです。

5分10分で終わる作業です。

ガーデンドクター柴ちゃんはいつものミモザ

そしてガーデンドクター柴ちゃんはいつものこれです。そう、ミモザ。去年も剪定の模様をお伝えしました。

今年は花が終わってすぐに剪定できなかったので、木にめちゃめちゃマメがなりました。

ミモザに出来た豆。先には花芽が着いているようなものもある。やばいかな・・・来年咲かないかな・・・
ミモザに出来た豆。先には花芽が着いているようなものもある。やばいかな・・・来年咲かないかな・・・

この豆が柴ちゃんの愛車のリーフに超一杯落ちるんです。

もう花芽らしきものもついちゃってる気もしますが、まだいけるんじゃないか?と言うきもするのでばっさりやりました。

柴ちゃんはちゃんと正装します。足袋がないと気持ちが引き締まりません。
柴ちゃんはちゃんと正装します。足袋がないと気持ちが引き締まりません。

そして柴ちゃんは足袋に履き替えます。もうこれは絶対。植木に登るにはやっぱり足の感覚が物凄く大切。

特にポキッと折れやすい木ならなおさらです。

 

作業開始から一時間後(アドバイスのために何度か降りていますが)にはこちらのような姿になりました。

めちゃめちゃすっきりです!!!気持ちよかったあ。

柴ちゃんの場合は1時間の間にこの剪定したミモザのゴミもしっかりと片付けました。

 

植木屋さんの剪定の仕事で最も重要な仕事が実は掃除。

 

植木を切ったはいいが、掃除が汚いと何にもなりません。

そのため、小僧のときは基本掃除が最も大切な仕事。

 

今でも思いますが、掃除が出来ない職人は出来ない職人です。

 

社員さん二人は剪定の後2時間くらい掃除してました。

時間はかかりすぎですが、大変お疲れ様でした。

これで少しは剪定のスキルがついたと思います。

が、これはまだほんの入り口。

 

このブログを読んでいただく、お庭の剪定でお困りの皆様の悩みを解決すべく、これからも剪定講座を続けます!

またそれに伴いうちの社員さんの選定スキルも上がっていきます。

ご期待くださいね!!!