【安全衛生会議】熱中症になりやすいのは男?女?予防の勉強をしました!2016-6-27

本当に恐ろしい熱中症。知っておく事は大切です。
本当に恐ろしい熱中症。知っておく事は大切です。
皆様こんにちは!名古屋市守山区で外構と庭の専門店をしている、イギリス帰りのガーデン&エクステリアデザイナー『ガーデンドクター柴ちゃん』がお送りする柴ちゃんブログ。
前回はガーデンドクター柴ちゃんも知らなかった見慣れない植物『ミッ○–マウスの木』についてお伝えしましたが、本日は至ってまじめなお話です(いつもまじめですが)。

本日の中心議題は『熱中症』

安全衛生会議に集まってくれた柴垣グリーンテックの現場を作ってくれる職人さん達。
安全衛生会議に集まってくれた柴垣グリーンテックの現場を作ってくれる職人さん達。

 

会議の議題は色々とありましたが、中心の議題は熱中症について。

そのメカニズムと対策を詳しく知る事で、これから来る一番暑い季節に備えます。

 

これまで、ガーデンドクター柴ちゃんも夏の暑さを利用して水道メーターで目玉焼きを作ったり外部の気温を測ったりして名古屋の夏の暑さを考えて来ましたが、現場で働く職人さん達には本当に命に関わる問題です。

 

これを知らずして、現場監督は絶対に出来ません。

 

熱中症での死者がダントツで多い建設業

去年までの5年の間に熱中症でなくなった方は建設業が最も多い。
去年までの5年の間に熱中症でなくなった方は建設業が最も多い。

上の写真は平成22年から27年までの五年の間に熱中症で無くなった方の数をまとめたグラフです。

一番左にあるダントツで多いグラフ。ここが建設業です。

ガーデンドクター柴ちゃんの生業である『外構・造園』ももちろんこの建設業に入ります。

 

ここ最近の夏の暑さは本当に凄いですね。

森が無くなり、ヒートアイランド現象が酷くなっている事も一因かもしれませんが、ガーデンドクター柴ちゃんが修行をしていた10年前も相当暑かった。

 

もう、毎日毎日汗まみれ、泥まみれで本当に脳が溶けるんじゃないかと思いながら、エアコンのないアパートで暮らしていました。

仮に毎日これから現場作業となったら確実に倒れると思います・・・

それほど、現場作業は過酷です。

グリーン会(柴垣グリーンテックと職人さん達で作る協力会)の皆様。本当にありがとうございます。

熱中症で死に至るメカニズムを知る

熱中症になると何がどうなって死に至るのか?そんな恐ろしい事が起こっていたとは知りませんでした。
熱中症になると何がどうなって死に至るのか?そんな恐ろしい事が起こっていたとは知りませんでした。

熱中症は怖いと知っていますが、実際に人体が熱によってどうなってしまい、死に至るのかは今まで勉強した事がありませんでした。

 

上の写真に書いてありますが、熱中症になるとある症状を招き師に至ります。

それは多臓器不全。

 

多臓器不全って何?多くの臓器が動かないと言う事?何でそうなるの?

熱中症になり体温が上がるとおこる細胞の死。これが多臓器不全につながる。
熱中症になり体温が上がるとおこる細胞の死。これが多臓器不全につながる。

①熱中症により体温が40度になると細胞の酵素が働くなくなり、代謝しなくなる。

 

②細胞が熱で壊され壊れた細胞成分が血液中に流れ出す。

 

③大量に流れると腎臓の毛細血管が詰まり腎不全を引き起こす。

 

④血液が浄化されなくなり、多臓器不全となる。

 

とこのようなメカニズムで起こると言う事です。

なんと恐ろしい・・・

 

これは、若いも年寄りも関係ありませんね。

体の中に熱がたまり、40度を超えれば誰でも駄目になってしまうんだ・・・

怖いなあ。実際に若い人もかなりの人数が亡くなっています。

 

また、次のケースは

熱を皮膚から放出する為に血液が皮膚に集まる。すると、心臓から送り出す血流がヘリ多臓器不全を起こす。
熱を皮膚から放出する為に血液が皮膚に集まる。すると、心臓から送り出す血流がヘリ多臓器不全を起こす。

①体にたまった熱を皮膚から逃がす為に、皮膚に血が集まってくると静脈から戻ってくる血の量が減る。

 

②血液が心臓に戻ってこない為、体に送り出す血流量が減る。

 

③ね遺贈にけつえきが回らなくなり、次々と内蔵が耐えられずに多臓器不全となる。

 

こわ!また多臓器不全!

 

さらにケース3では・・・

熱中症によって死に至るメカニズムその3は脱水による血栓により引き起こされる脳梗塞や心筋梗塞
熱中症によって死に至るメカニズムその3は脱水による血栓により引き起こされる脳梗塞や心筋梗塞

①血管内の脱水が激しくなると、血管内で血液が固まり始める。

 

②血栓が出来ると血流が悪くなり、循環不全となる。

 

③血管が詰まるため、脳梗塞や心筋梗塞になる。または心臓の負担が増えて心不全になったり、血流量が不足して多臓器不全となる。

 

 

基本的な事なんですが、人間の中を流れる血って大切なんですね。

その血を構成しているのはもちろん水分。

この水分が無くなると人は生きて行けないという事。よくわかりました。

どんな要因が熱中症を引き起こす?

熱中症を引き起こす環境因子、身体的因子、行動的因子。
熱中症を引き起こす環境因子、身体的因子、行動的因子。

 

では、どのような要因がこの恐ろしい熱中症を引き起こすのでしょうか?

 

まずは環境的な要因。

 

・気温が高い

・湿度が高い

・日差しが強い

・風が弱い

 

これだけ見ると、日本の夏は外で仕事をしてはいけないような気がしますね・・・・

しかし、それでは我々も困ってしまいますし、お客様も困ってしまいます。

ここは、本当にしっかりと休憩を取って対策をするしかないポイントです。

 

次は身体的な要因です。

 

・高齢者

・肥満

・精神系の持病

・糖尿病

 

等色々とありますが、高齢者のかたはとくに注意が必要かもしれません。

よく高齢者の方が勿体ないからエアコンとか聞きますが、絶対につけてほしいです。

また、精神系の持病を持っている方も注意が必要なようですが、これは服用する薬との関係があるようです。

また、題名に書いた男性と女性どちらが熱中症にかかりやすいかですが、男性の方が筋肉がある分熱を発しやすいので、熱中症になりやすいようです。

 

そして、その次は行動による原因。

 

・長時間の炎天下における労働

・水分補給がし難い状況

・前日の飲酒(二日酔い)

 

上の二つも状況としては良くないですが、一番下の二日酔い?

これは自分で改善できますよね。

二日酔いで現場に入るなんてのはもってのほか。

絶対に避けてもらいたい状況です。

 

以上の要因が熱中症を引き起こすとされている物です。

熱中症にはこれらの一つでも該当すればなってしまう可能性があります。

もし、それ以上該当すれば、更になりやすい。

 

夏は植物にとっては成長の季節。

例えば庭に生える雑草も沢山伸びる季節です。

そんなとき、草取りをしていて熱中症になるとも限りません。

また、庭にいるワンちゃん。

犬はもしかしたら、私たち以上に熱中症にかかりやすいのかもしれません。

この辺はまだ研究を深めて行かなければ行けない所ですね。

 

熱中症は本当に恐ろしいと改めて思いました。

我々も更に知識を深めて、対策をして行きます。

このブログを読んでくださる方々もくれぐれも気をつけてお庭作業をされてください。

そして、さらにご自分の回りにいるおじいちゃんやおばあちゃん、親族の方にも声かけて気をつましょう!!!