植えたての植木は根っこがちゃんと伸びていない
植木は基本的に、植えられる場合は根っこを切られた状態で持って来られます。
根巻きされた状態ですね。
こちらは常緑樹でよく使うソヨゴです。
この根っこの状態が俗に言う「根巻き」された状態です。
適度な大きさに根は切られて、根がわさわさ伸びてはいません。
こうなると、当然水を吸い上げる力がかなり落ちます。
これは、常緑樹だろうが落葉樹だろうが全て同じ。
こうして根巻きされて持ってこられた植木は自分で土の中の水分を吸い難い。
例えば、新築でおうちを建てた時、一年以内だったら水遣りはかなり頻繁に行っていただかないといけません。夏場は毎日、朝と夕方。
もちろん、あげ過ぎもいけませんが、植木の状態を見てあげていただかないといけません。
実はこのお盆の時期が植木にとっては一番大変な時期では無いかと、ガーデンドクター柴ちゃんは思っているのです。
『お盆休み→バカンス→家を空ける→植えたての植木は全滅』の公式
何故『お盆』は植木にとって大変な時期なのでしょう?
それは、「一年で一番暑い季節だから」と言うのと、「お休みなので家を空ける事が多い」から。
このような条件がそろうと、
お盆休み→バカンス→家を空ける→植えたての木は全滅
の公式が成り立つのです!!!
こわいですねえ。
因みにガーデンドクター柴ちゃんは、その辺のお話を必ずお客様と事前にお話をさせて頂きます。
そのため、お盆は出かけられないというお客様が続出するのですが、
「今年は綺麗になったお庭で過ごします!!!」
といっていただける方が殆どなので、実はそこまで気にしていませんが・・・
しかし、ここで気になるのが、どの状態になったらお水を植木にあげればいいかですが、簡単です。
植木はしっかりとサインを出してくれます。
葉っぱが「しな~」っとなっていたら水やりのサイン!!!
植木は葉っぱが上のような写真になったらお水をあげてください!
こちらは弊社に植わっているヤマボウシですが、植えてある高木の中では一番の新参者。
1m以下の苗木を植えて4年。段々と大きくなってきましたが、植えてある場所が狭いのと他の植物も沢山植わっているので、満足に根が伸ばしきれていないのでしょう。
夏の一番暑い時、そうです。あの車の車内でゆで卵の実験をしていた日です。
この日、この状態を見つけてしっかりとお水をやったのですが、その後は水をやらず、お盆を過ぎて今日見てみたら、
やってしまいました・・・
これは完全に水切れです。
このように葉っぱの先端から枯れているのはほぼ間違いなく「水切れ」です。
決して、植木自体が病気にかかっているのではなく、水が無くて先が枯れてしまっただけ。
害虫が居るわけでもありません。
落葉樹は特に水切れの症状が葉っぱにすぐ出ます。
ヤマボウシなどのミズキ系は特に。
しかし、冬が到来すれば落葉樹の場合は葉っぱが全て落ちます。
また来年は綺麗な葉っぱを出してくれるので心配要りませんが、これから冬まではずっとこの状態の葉っぱになるわけです。
かわいそうなことをしました。
反省。
こちらはご近所さんに植わっているガーベラ。
切花にすると長持ちするので、ガーデンドクター柴ちゃんが大好きな花の一つですが、ガーベラはこんな感じでくたーーーんと首を下げてしまいます。
これはかなりの危険信号です。
早く水をあげたい!
今日は守山区でお昼前にゲリラ豪雨がありましたが、あのような降り方の場合、水が表面的にすぐ流れてしまって植木には十分に届いていない可能性もあります。
よって植木の状態をしっかりと確認してから、お水をあげるようにしてもらうのが一番です。
植物マスターになるには、まず「観察」!!!
観察なくして、絶対に植物マスターにはなれません。
まだまだ暑い時期が続きます。
植木は凄く水が欲しいはずです。
しっかりと観察して、植木を可愛がっていただけるとガーデンドクター柴ちゃんは物凄く嬉しいです!!!