前回のおさらい
先日のブログにて、
道路の途中で道幅が突然変わっていた謎に迫り、
道路幅は4メートル以上ないといけないと決まっていることが判明しました!
そしてその後のブログで、
道路幅とはどこからどこまでか? 側溝(U字型側溝)の外側から外側までが道路であるということがわかりました!
そして今回は、
道路幅4メートルとは、どこを基準に4メートル測るのか? どこから4メートル必要なのか?
という新たな謎に迫ってみたいと思います!!
道路幅4メートルとは、どこを基準に4メートル測るのか?
道路幅が4メートル必要とは言っても、
道路って、必ず、両サイドに土地がありますよね?
ちゃんとした基準が無い場・・・
例えば、道幅3メートルの道路があって、その両サイドに家が建っている場合。
道路を挟んだお向かいさん同士で、『私たちの土地が狭くなるのは嫌だから、そちらの土地を1メートル控えてよ』 『いやいや、あなたの方が控えてくださいよ』
と、もめる原因となってしまいます。
しかし日本の法律では、ちゃんと、お互い喧嘩にならないように、どちらがどのくらい土地を控えるのか、きちんと基準が決められておりました!
道路中心線から2メートルずつ控えれば、道幅4メートルになる
その基準とは、ずばり・・・
「道路の中心から2メートルずつ控える」
ということです!!
例えば道幅3メートルの道路があるとして、
その真ん中に基準線があるとしたら、お互いに現状より0.5メートルずつ控えることによって、道路は1メートル広がることになり、最終的に道幅4メートルになるということですね!
確かに、お互いに、同じ分だけ控えるということだったら、お向かいさん同士で喧嘩になることも減りますね!!
上記写真のパターンだと、
向かって右側のお宅は、道路の中心線からすでに2メートル控えてブロックを積んであるので、このままで大丈夫です。
左側(手前側)の土地も、すでに2メートル控えてあるので大丈夫。
問題は、左奥の土地のお宅。
こちらの方は、道路の中心線から擁壁までの距離が1メートルしかないので、こちらの方が今後擁壁を作り直す際には、現状より1メートル控えて作らなければならないということです!!
道路の中心は誰が決める??
話をまとめると、
道路幅は4メートル必要で、
その4メートルというのは、道路中心線から両サイドに2メートルずつの合計4メートルなのだということがわかりました。
では、その道路の中心線は誰が決めるのでしょうか?
実は、私たち一般市民が「ここら辺が真ん中だろう」と勝手に憶測をするものではなく、
ちゃんと行政が、道路の中心がどこかを、管理しているのです!!
市区町村の役所に行って、
『こんど官民境界際の工事をするんだけど、道路の道幅が4メートル未満だから、セットバックライン(控えなければならないライン)を出すために道路中心がどこになるか教えてください!』
とお願いすれば、教えてもらえます!!
もし、自分の土地の前の道路が4メートル未満で、道路幅が気になる方がいらしたら、市区町村の役所に聞きにいってみることをおススメします!!