日本の芝生は冬枯れてまっちゃっちゃになる
最近は人工芝や別のグランドカバーを用いる事が多くなってきて、昔よりも使用は減ったと思いますが、それでも半数ぐらいのお庭で芝生を使わせて頂くのではないでしょうか?
ご存知の様に日本の芝生は冬場に枯れて茶色くなります。
日本では主にコウライ芝やヒメコウライ芝を使います。
これらは暖地型の芝生で、夏は旺盛に育ち緑いっぱい。そのかわり冬はかれて次の夏に備えまると言うサイクルで育っています。
私は茶色くなった芝生も「何か良いなあ、冬っぽくて」と思うのですが、イギリスに行った時にこんなお庭を見ました。
奇麗すぎる・・・
サンゴミズキなど幹の赤い植物などを配置して色のアクセントを持たせるのも凄いと思いましたが、このエッジのきいた芝生・・・最高!!!
これを見た時に、「やっぱり冬の芝生が緑なのも良い。とてもいい。」と考えを改めました。
ですが!!!
日本では(殆ど)!!!
西洋芝が育たないーーーーー!!!
やっぱり日本の高温多湿に耐えられないのです。ほぼ無くなって行きます。
ああ、残念無念。
でもこれは仕方ありません。その代わりに素晴らしい四季がありますから。
しかーーーし!!!
今回お客様のお家へ訪問して衝撃が!
ウインターオーバーシーディングして冬でも緑の芝生を手に入れる!
そうなんです。
今回、お客様が何とウインターオーバーシーディングに挑戦されていたのです!
凄い!
ウインターオーバーシーディングとは何かと言うと、冬の間刈れる芝生の上に冬出てくる芝生を秋にまいて一年中緑を楽しむ方法です。
実はこの方法、結構難しくて、管理の方法やオーバーシーディングをする種の種類など気をつけなければ行けない事が沢山あります。
私もよほど管理の出来る方でないとお勧めできないな・・・と思っていたのですが、お客様しっかりと管理して頂いていて、これなら安心と胸を撫で下ろしました。
今回使われていたのはこちらの種。
『サツキワセ』という芝生の種です。
他にもウインターオーバーシーディングに使用される種はライグラスなど色々な種類がありますが、これらの品種が日本の芝生にあわない。
何度もやっているうちに、元の芝が枯れてなくなってきたりという危険があります。
しかし、このサツキワセはそういった危険が少ない物の様で、比較的安心な種みたいです。
実は私もオーバーシーディングは元の芝生が無くなる危険があるので、殆どやった事が無く、一級造園施工管理技師の試験に出た時に勉強したくらいの事なので今回はとても勉強になりました。
あとは、冬から春の切り替えの時の管理方法だけしっかりとすれば良いみたいなので、お客様には是非頑張って頂きたい!また勉強させてもらいに行きます(笑)!