敷地境界にブロックを積みたい!!
エクステリア工事をする際に、
お隣の敷地との間(敷地と敷地の境界線)にブロック塀を積んだりフェンスを立てて仕切りを作る
という方、多いですよね。
今回は、境界線にブロック塀を積むための位置を出す様子をご紹介したいと思います。
お隣の土地との境界線上にブロック積を積む際に、
まず最初にすることは、
境界の位置(境界ライン)を知ることです。
境界ラインはどうやって出すかというと、
まずは境界杭を探すことから始めます。
境界杭と境界杭を結んだラインが、境界ラインとなります。
無事に、境界杭を2つ発見しました。
この2つの杭と杭を、糸で結びます。
糸を張ることで、境界ラインを可視化します。
写真の黄色い糸が、境界ラインです!
・・・と言いたいところですが、厳密にはちょっと違います。
今回の工事では、
境界ラインから4cm控えてブロックを積む計画なので、
杭と杭を結んだラインから、4cm内側にずらしたラインで、糸を張ります。
そうすることによって、
「糸のライン」 = 「境界から4cm控えたライン」 = 「ブロックを積むライン」
となるわけです!!
具体的に糸を張る様子です。
まず、境界杭の上に、
木の板などを使い、鳥居の形に組みます。
そして境界杭から垂直に上がった位置にしるしを付けます。(境界ライン)
そしてそのしるしから4cm内側にもう一つのしるしを付けます。(ブロックを積むライン)
しるしを付けたところに釘やビスを打ち込み、
それに糸を引っ掛ければ、簡単に糸を張ることが出来ます。
反対側にも、同じように、木の板で鳥居を組みます。
こちら側は、2方向にブロックを積む為、
鳥居が2つ、Lの字型に組み合わさった形になっています。
こちら側にも同じように釘を打ち、糸を引っ掛ければ、
完了です。
杭と杭の間が20メートルあります。
結構な距離ですね。
普通の糸だと20メートルも張れないので、建築用の丈夫な糸を使います。
ただ丈夫なだけではなく、黄色の蛍光色で目立っていますね!
細い糸なのに、何メートルも先まで写真で目視出来るというのはすごいことだと思います。
これは、わざと目立つ色にしてあるのです。
地面から数センチのところに、丈夫な糸が貼ってあるのに、
もし糸が目立たなかったら・・・
歩いてきた人が足を引っ掛けて、つまづいてしまって危険ですよね!!
いくら注意していても、絶対に躓く人が出てきます。
そんな危険を回避するためにも、なるべく目立つような色になっているのです!
(もしくは、なるべく目立つ色のものを選びましょう!!)
あとは、この糸のラインに沿って、ブロックを積んでいきます。
もし、この糸のラインを間違えて、それに気付かないままブロックを積んでしまうと・・・
ブロックを壊して積み直しということになるので、要注意です。
もし糸が
境界ラインからはみ出ていたら、敷地からブロックが越境していることになるので大問題です。
逆に、内側過ぎる場合も、その分敷地の有効活用面積が減ってしまうので、お客様の損失に繋がってしまいます。
なので、
境界際にブロックを積む際の位置出しは、
ものすご~く重要な仕事なんです!!
みなさんも、
ご自分の家の周りの家の敷地の外周に
ブロック積みが積んであるのを見かけたら、
積んだ人はこんなことを考えながら積んだんだなぁと
ちょっと想像してみていただけると、面白いと思います。