マスやメーターの高さは必ずチェックしよう!
我々がエクステリアの設計をする際、
必ず、事前に現地調査をします。
敷地内の状況から、前面道路の状況、周囲の環境まで、
直接工事に関係する部分だけではなく、周囲も含めて幅広く調査をしますので、
チェック項目は多岐に渡ります。
そのチェック項目の中でも、
重要なモノのひとつが、設備関係との取り合いです。
設備関係とは具体的に言うと、
水道設備(給水管などの水道管、水量メーター)、
排水設備(キッチン、風呂、トイレなど汚水用の排水管や汚水マス)、
ガス設備(ガス管やガスメーター)
などの設備のことです。
それらの管やマス、メーターなどとの関係(高さ、深さ、位置)を事前に把握することがとっても大切です。
なぜ設備関係のチェックが必要??
なぜ、設備関係との取り合いの確認が大事かというと、
「設備の上には構造物を作れない・作ってはいけない」
からです。
それはなぜか。
メーターやマスの上に何かを載せてしまうと、
点検やメンテナンスが出来なくなってしまうから!!
水量メーターやガスメーターは毎月水道屋さんやガス屋さんが点検に来るので、ちゃんとフタが開くようになっていなければなりません。
また、管が詰まった場合や水漏れなどトラブルがあった際に備えて、マスのフタもいつでも開けられるようになっていなければなりません。
こちらの写真、
左側から水量メーター、汚水マス、雨水排水マス、水量メーターと、
設備関係のものが並んで密集しているので、
それぞれどうなっているのか、確認が必要です。
また、なぜ、
位置だけでなく高さや深さもチェックが必要かというと、
これらの設備は埋設されているから表面上の見た目ではどうなっているかわからない為、
事前にきちんと調べて確認しておく必要があるのです。
どの深さまで掘って大丈夫なのか、
どの高さからどの高さまでの範囲で最終的に仕上げられるか、
ということが、設備との取り合いによって決まってきてしまう為、
設計の段階で、
位置、高さ、深さを事前に把握しておく必要があるのです。
事前に、位置だけでなく高さや深さまで確認しておいたおかげで、
無事に掘削工事(土を掘ったり削ったりする工事)が完了しました。
以前、配管の埋設深さの確認不足により、
重機で掘削をした際に水道管を傷づけてしまい、漏水してしまったことも・・・。
繰り返したくない苦い経験です。
高浜市の汚水マスを開けてみた
排水管の埋設深さを調べる方法は、
マスの蓋を開ければすぐにわかります!
埋設されている管は、地中でマスに繋がっている為、
蓋を開けてみればどこで接続されているかすぐにわかります。
今回も、蓋を開けようとしてみたのですが、何かがおかしい。。。
あ、開けられない!?
通常、
汚水マスには、このように、マスの外周に切り込みがあって、
その切り込みにマイナスドライバーなどを刺してテコの原理で蓋をパカッと外すことが出来るのですが、、、、
今回の高浜市の蓋には、外周の切り込みが無い!!
これではドライバーが入らない!!
切り込みが無く、蓋の開け方がわからないので
蓋を拭いてみたところ・・・
なにやら、
穴が開いているのを発見!?
砂が詰まっているようで、砂を掻き出したら穴になっていました!!
なんと、
2箇所の穴が開いていて、ドライバーを差し込むことが出来ました!!
無事に、蓋を開けることができ、
マスの中を覗き込んで、管の埋設の深さを確認することが出来ました!!
やり方がわからない(いつもと違う)からと言って、
諦めなくて良かった・・・(^^;
『開けなきゃいけないものだから、開ける方法が無いハズがない!!』
という信念で、開ける方法を模索したおかげで、
工事の成功を導くことが出来ました(^^)/
ちょっと大袈裟に言い過ぎかもしれませんが(笑)
とにかく、「何があっても事前調査をしっかりとするということが大事」
ということをお伝え出来たかと思います!!