前回は、 【コンクリートブロック塀の補強】大林(ダイリン)さんのFITパワーでブロック壁の補強工事を行いました!
をお伝えしました。
今回は、先日行ったブロック塀を作り変える工事の様子をお伝えします。
問われるブロック塀の安全性
今、あらためて、ブロック塀の安全性が問われています。
柴垣グリーンテックでも、あらためてブロック塀の安全基準について、きちんと確実にやっていこうと社員全員で再確認しました。
先日の大阪の震災後、
ブロック塀についてのお問い合わせのお電話を複数いただいており、
みなさんのブロック塀に対する不安などを感じています。
エクステリアに関わる業界の人間だけでなく、
社会全体で、ブロック塀の安全に対する認識を深めていけたらと思います。
先日お問い合わせいただいた内容として、
自宅のブロック塀が、施工も古く、地震などの際に倒れたりする危険を感じるのでどうしたらよいかというご相談をいただきました。
そんな場合の対応として、
大きく2パターンに分かれると思うのですが、
ひとつめのパターンは、
補強すること。
ふたつめのパターンは、
作り変えること。
今回は作り変える工事の施工例をご紹介したいと思います。
ブロック塀を作り変えました
古い背の高いブロック塀を安全性のために作り変える工事としては、
さらにまた2つのパターンに分かれると思います。
①倒れても問題のないサイズ(倒れにくいサイズ)まで背を低くする(上部を壊してカットする)パターンと、
②全部壊してイチから作り直すパターン
です。
①に関してはまた後日ご紹介することにして、
今日は②のパターンについてご紹介します。
↓こちらは工事前のブロック塀です。
ブロック塀の表面にレンガタイルが貼ってあります。
ブロック塀を壊したら、
次は、基礎コンクリートを作るためのスペースを作るために
土を掘ります。
人の体が半分埋まるくらい深いですね。
しっかりとした基礎コンクリートを作るには、
かなり大きく土を掘る必要があります。
掘った穴にそのままコンクリートを流し込む訳ではなく、
木の板できちんと型枠を組みます。
木の板で型枠を組み、
ブロック塀の骨組みである鉄筋を組みます。
ブロック塀の高さや大きさによって、
鉄筋の太さ、本数についての基準が決まっています。
塀が高く大きくなるのに比例して、
鉄筋の本数は多くなっていきます。
型枠の中に、生コンクリートを流し込みます。
基礎コンクリートに使う生コンクリートは、
ミキサー車で持ってきた生コンクリートを使用します。
この、生コンクリートについても、
きちんと自治体に認定された工場で作られた、規格で定められた配合によるものでなければなりませんので、注意が必要です。
コンクリートを打って、固まった後に、ブロックを積んでいきます。
一個一個丁寧に、ブロックを積んでいきます。
ブロックが積み上がった後、
塗装をして完成です。
完成後の写真を見ると、
地面の上にただ塀が立っているようにしか見えませんが、
一連の工事写真でご紹介したように、
じつは目に見えない地面の中に、あんなに大きな基礎コンクリートが埋まっているのです。
大きな基礎コンクリートとブロック塀を鉄筋で繋ぎ、一体となっている為、
塀が倒れるのを防ぐことが出来るのです。
ただ、その、ブロック塀の強度を確保するための基礎コンクリートも鉄筋も、
埋まっているので外からは目で見えない
というのが困りどころです。
後から、簡単に外から見ることが出来ない部分の工事なので、
そこがしっかり施工されているかどうか、確かめにくいのが現状だと思います。
なので、
ブロック塀を作る際は、
値段の安さなど金額の面だけでなく、
目に見えない部分の工事をきちんとやる会社なのかどうか
の信頼性が大切になってくると思います。
柴垣グリーンテックでは、
基準にのっとってきちんと工事をしているという自負がありますので、
このようにブログで施工過程を公開させていただいています。
(もちろん、事前に掲載許可をいただいたお客様のみの公開です。)
弊社のブログをきっかけに、社会全体でブロック塀の安全について考えるきっかけの一助になれば幸いです。