色々な役割を持った生垣
日本で、いや世界で最も使われている家と外との仕切りはもしかしたら生垣かもしれません。
イギリスはもちろん、日本、アメリカ、中国、ロシアでも生垣はたくさん使われているはず
(中国とロシアは行ったことがないので想像ですが・・・)。
そんな生垣ですが、家と道路との仕切りというだけでなく、常緑樹であれば目隠しの目的でも使えるし、物によっては果実を収穫したりもできます。
植える植物によって、色々な可能性が無限に広がる生垣。
今回は、ガーデンドクター柴ちゃんが京都で見つけた今では珍しい生垣のご紹介。
今回紹介するのはカラタチの生垣です。
カラタチは柑橘類で、元々は唐橘からきているそうで、タチバナは日本固有の柑橘類。
実は酸っぱすぎて食べられることはあまりありません。そのかわり、皮をマーマレードにしたりすることがあるそうです。
そのタチバナが唐から来ているからカラタチバナなのかな?
そのカラタチを拡大してみるとこんな姿です。
棘でできた生垣です。
これはガーデンドクター柴ちゃんが見た生垣の中で痛そうな生垣ナンバーワンです!
これだったら泥棒も登ったりしたくないな・・・
こちらは京都の旧薩摩藩邸の近くだったので、もしかしたら忍が生垣の中に隠れないようにカラタチで作ったのか?それとも生垣の裏で忍ばないようにか?
何にせよ、この生垣には触りたくありません。
実はこのカラタチの生垣、昔は結構メジャーだったそうです。
侵入防止には効きそうですもんね。
しかしながら、生垣がブロックやフェンスなどの勃興によって衰退するのに合わせて、カラタチの生垣も減っていったそうです。
今、街中で見ることはほとんどないと思います。
しかし、今回は京都で発見!さすが古都ですね。
街中の発見本当に面白いです!
侵入防止で困ったと思われている方!今の時代、逆にいいかもしれません。
この生垣を登って家に入ろうという泥棒は結構気合が入っている。
そんな泥棒今の時代は中々いないと思います。
聞くところによると、今の泥棒は効率重視らしいので、そもそも狙わない。
抑止効果抜群だと思います!
ただ、お手入れは本当に職人さん泣かせ・・・
ご自分で手入れ予定の方は、そのあたりも考慮なさってください。
よろしくお願いいたします!!!