前回は【2019 E&Gフェア名古屋】柴ちゃんも登壇!エクステリア&ガーデンフェアは5月10日(金)5月11日(土)開催!と言うブログをお届けしました!
今回はそのエクステリア&ガーデンフェア名古屋2019でガーデンドクター柴ちゃんがお話しする内容をまとめてみましたというブログです!
まずは自己紹介です!
まずは名前から。柴垣慎太朗(しばがきしんたろう)1978年2月10日生まれ。
現在41歳の男性(心は25歳!)
柴垣グリーンテック株式会社 代表取締役
愛知県一宮市で生まれ、名古屋市の守山区志段味で育ちました。
奥さんと息子(5歳)と娘(3歳)の4人暮らし。
芝浦工業大学卒業後、E&Gアカデミー神戸校(現大阪校)へ、140年続く国内の造園会社で修行した後、単身イギリス・ロンドン近郊の造園会社へ就職。イギリス王立園芸協会本部などで植木の管理、手入れに従事し、世界最高峰のフラワーショーであるチェルシーフワーショーに参画し帰国。セキスイエクステリアのザ・シーズン本山を経て、現職。
好きな花:サクラ(ソメイヨシノ)
好物:焼肉、うなぎ
趣味:庭と経営の勉強。モーニング巡り。ブログ。
最近楽しかったこと:GWに1人でアベンジャーズを見に行ったこと。
改めて考える!ガーデンデザイナーの仕事とは!?
世の中には沢山の仕事があります。
日本にはどれくらいあるかな?と思って調べてみた所、厚生労働省が2011年に調べたものでその数17,209・・・
膨大な数がありますね。正直な所、そんなにあるのかと驚いちゃいました。
その中に一つに分類されているであろう素敵な職種がガーデンデザイナー!!!
ガーデンデザイナー!!!
と思ったのですが、調べてみると・・・・あれ・・・無い・・・???
ガーデンで検索してみてもカーテンしか出てこない。
庭関係でないかな、と思ってみてみると
「作庭士」「庭師」というのは出てきました。
その他は造園関係で沢山ありました。
いやあ、ビックリしましたね。一応それっぽいのは造園設計技術者でしょうか?
しかし、ガーデンデザイナーが無いのは心外ですな。
厚生労働省の研究機関の方も、もっと身を入れて研究に励んでいただきたい(もし見つけられなかっただけだったらごめんなさい)。
でも、意外にこちらはありました。
エクステリアデザイナーです。
個人的には名前としてはガーデンデザイナーの方が格段に分かりやすいと思うのですが、何故だか厚労省にはエクステリアが届いたらしい。
うーん、謎。もちろん、外構とお庭で厳密には違うのだけれど、正直どちらも出来なきゃ実力があるとは言えないのではないでしょうか(個人的な感想です)?
もしかして、庭も外構の一部だからガーデンデザイナーも含まれてる?
分かりませんねえ。庭は日本庭園の文化が強いから造園のくくりなのかなあ。
それにしても、この職業分類表本当に面白い。
えのきだけ栽培作業員、ソイミート製造工。
めちゃめちゃ面白そう!読み込んでみたい。
学生さんたちももしかしたら非常に勉強になるかもしれませんね。
今の時代、パソコン一つあればしっかり情報が手に入ります。
素晴らしいですいね。学生さんたちも興味のあること沢山調べてみると良いと思います。
まあ、それはよしとして本題に入りましょうか!
ガーデン、エクステリアをデザインする。
学生さんたちに最も分かりやすいのは、やった仕事をお見せすることかなと思いましたので、まずは施工例を紹介します。
Before→Afterでご覧ください。
新築 エクステリア
リフォーム エクステリア
新築 ガーデン
リフォーム ガーデン
こうしてBefore→Afetrで見てもらうと、凄くかわっている事が分かると思います。
最も分かりやすく説明すると、このように家の外部空間を作るのが我々ガーデンデザイナーの仕事といえます。
もちろん、人が変われば作るものもかわります。
他の誰かがこの仕事を請け負えば、多分全く違ったものになります。
知っていなければいけない知識は、建築、植栽、法規、左官、土木、造園・・・とかなり沢山あります。
学生さんには是非とも沢山勉強していただけたらと思います(その知識が必ず役に立つので)が、こうした知識はデザインをする上でのベースとなります。
もちろん、デザイン自体の勉強も大切です。
しかしながら!正直申し上げてデザインは難しい。
柴ちゃんもまだまだヒヨコでございます。
よちよち歩きで「デザインはちょっと分かるかなあ・・・」といった感じ。
奥が深いのです。とても。
そうなってくると、
じゃあやっぱり大切なのは経験なのか?
という気がしてきますね。
確かに経験も非常に大切です。知識もデザインも経験によって変わってきます。
言うなればパソコンのOSがどんどんと進化していくような感じですね。
でも、ガーデンデザイナーにとって知識や経験よりもダントツに必要な事があるとガーデンドクター柴ちゃんは感じています!!!
センス!と考えたあなた!確かにセンスも大切ですね。
しかし、センスも先ほどのOSと同じで磨かれていくような気がします。元々凄い人も居ますけどね。
ダントツに必要なこと、それは・・・
ガーデンデザイナーに最も必要な事は“お客様の話を聞いてお客様のことを想う”事
これに尽きるかなとおもいます。
私の場合、ほぼ全ての外構・庭はこの世に一つしかないその空間だけのものになっています。
完全なオーダーメイドです。
車や家電のように、売る側が良いと思ったものを売るわけではありません。
元々形が無いので、買う側が良いと思うものを作り出す必要があるわけです。そのためにまず第一に必要なのが「お客様の話を聞くこと」です。
エクステリアやガーデンを作ってくれるお客様がどんなものが好きで、どんな生活がそこでしたいか。何に困っていて、どの様に解決したいのか。また、未来はどうなっていくのか・・・
そんなお客様の話をまずはしっかりと聞く。まずはそこから始まると思っています。
その空間に住むのはオーダーしてくださるお客様その人なのです。デザイナーがそこへ住むわけではないのです。だから自分が好きだからこれを作るというのは基本的にはダメだと私は思っています。
そして、その後に大切なのが「お客様のことを想う」事。
使ってくださるお客様が、
「こう使うかな?こっちかな?いや、やっぱりこの方が使い勝手がいいかな?」
とかずーっと考えます。車の配置、ポストの使い方、インターホンの使い方、門扉ののあけ方・・・とこれを全てのパーツに繰り返していく。
これが最終的にデザインになっていく。
基本的にはものづくりをする人たちはこういうことをずっと考えているんじゃないでしょうか?建築でも家具でも何でも最終的には同じ。
なので、図面に描いてある線の一つ一つに結果的に意味が出てくる。
それが最終的に出来上がっていく形になる。
これがデザイナーの仕事かな?
我々の業界のなかでも、プランナーと呼ばれる人たちがいます。
比較的大きな会社さんだと、仕事の効率化を求めて分業制になっていて、
営業さんがお客様の話を聞いて、その話をプランナーさんに伝えて、プランナーさんが図面を書く。この時点でお客様の話は又聞きで、お客様と話していないので相手を想うこともできません。
確かに効率化はできるかもしれませんが、本当に良いものが提供できるのかは正直微妙なんじゃないかな・・・
ガーデンドクター柴ちゃんはデザイナーです。
なので、お客様の話をしっかりと聞きます。
そして、お客様を想って図面を書く。するとデザインが出来上がる。
私の場合はそんな感じですね。
もちろん、これは私の場合のお話です。
日本に、いや世界にいるデザイナー全員に話を聞いたわけではないので皆が同じわけではないと思います。ですので、これはあくまでガーデンドクター柴ちゃんの場合のお話。
学生の皆様も色々な人の話をきいたり見たり体験してもらうのが良いと思います。色々な意見があって良いし、それが当たり前です。
日本も広いが世界はもっと広い!!!
可能性は無限です。別にガーデンデザイナーじゃなくたって素敵で楽しい仕事はわんさかあると思います。
でも、最後に一つだけこちらを紹介させてもらいます。
一生を楽しく暮らしたいなら庭師になれ。
「生涯を楽しく暮らすことの出来る庭師とは、友・家族・親族とのお付き合いといった人間社会だけでなく、より広く自然と一緒に暮らしていくことの出来る人、を意味するのです。本当の意味での庭づくりをする人の心、自然との共生を心がける人の心をもう一度見直し、大切にする時代が今の日本に必要だと思います。」
実はこのブログで先日ガーデンドクター柴ちゃんの志を発表しました。
「自然の恵みを人間の生活に融合させることが真の豊かさ。その真の豊かさをエクステリア&ガーデンを作ることで広めていく」という志です。
中国4000年に先越されてたわ!!!さすが中国!!!
いやー。本当に楽しいですよ、この仕事www
学生さんにこんなお話させてもらえる機会を頂くこともできますしね。