手入れをしやすいように高さを低くして欲しい
今日は作成して5年ほど経ったお客様のおうちへ剪定へお邪魔させていただきました。
といっても、こちらのマキの木やらを植えたわけではなくお庭にガーデンルームを設置させていただく工事をさせていただきました。
その当時から今日剪定させていただいたマキの木はあったのですが、当時はずっとお家の方がお手入れをされていました。
しかしながら、段々と高い場所にある植木の剪定が不安になってきて
『手入れをしやすいように植木の高さを低くして欲しい』
というご依頼を頂きました。
実はこれ、中々難しい工事です。
このマキの木は枝が分かれていてその先に葉が集中するつくりになっていました。
こういった姿は『段つくり』とか『貝づくり』とか言われるスタイルで、マキノキやカイヅカイブキなんかに多い作り方です。
なので、大きな幹でカットしてしまうと頭がなくなってしまいます。
しかし!低くするには幹を切るしかない・・・
そこで今回はこのようなカットにしました。
ちょっと不恰好ですが、一番の目的は背を低くすること。
これで背は絶対的に低くなりました。
そしてポイントは枝です。
枝は貝作りを止めて自然樹形に近づけるように抜いていきました。
今はちょっと不恰好ですが、来年はもっと自然な樹形になっていると思います。
塀の中からみるとこんな感じ。
枝の葉が玉状にならずに少し伸びた感じです。
これがもっと伸びていくと寄り自然な樹形になっていくはず。
ちょっと時間はかかりますが、こういった方法ならば既存の和風の植木も自然な形に戻せると思います。
今後、お手入れが出来なくなってくるお庭はかなり多くなってくると思います。
その時にはこんな方法があるのかと思っていただければよいなと思って書かせてもらいました。K様ありがとうございました!