家は完成したけど庭は手付かず
これまで上志段味でガーデンデザイナーが自宅の外構・庭を作るブログを書いてきましたが、家にはすでに住んでいて、現在外構工事中。今年の梅雨は本格的なので中々工事が進まないのと、ちょっとこだわりすぎて外構工事も進みが遅いのですが、家の外部空間というのは外構だけではありません。庭もある。
もちろん、自宅シリーズで庭のお話もしていくつもりですが、今は手付かず。
それもそのはず、実は自宅は家の寝室、子供部屋、リビングとすべての部屋に面した部分に庭が面しているので全部作るのが大変。3種類の庭が必要・・・
ガーデンデザイナーあるあるかな・・・
まあ、基本的にはお客様が最優先なので自宅は完全に後回しです(汗)。
よって、現在は放置されているお庭ですが、当然あることが起こってきます。
雑草が生える。
もちろん草それぞれに名前があるので、雑草などど呼ぶのは申し訳ないのですが、今回はあえてそう呼びます。
雑草よ・・・なんなんだそのパワーは!!!
入居してまだ1月半くらいですが、庭は雑草が生い茂っている。
私はプロなので、そこまで雑草のことを悪く言いません。
人類を含めほとんどの生物は酸素を使って生きています。
酸素は植物の光合成によって生み出される。
もちろん雑草も酸素を放出してくれる。
雑草にとっては人間が出す二酸化炭素が光合成に必要なので、まあ関係としては持ちつ持たれつなのですが、緑にとっては人間がいるというのはどうでもいいことかもしませんね・・・
一方的な恋心的な感じ?
と、なんかお話が変な方向に行ってしまっているので修正しますが、言いたいことは緑がないと人間は生きていけないということ。
そして、雑草が生い茂るという大地の再生の力は人間生活にも必要不可欠。
この力によって我々は生きていける。
雑草は悪いことをしているだけではないのです。
草を抜くのは好きだけど・・・抜くなら雨上がりに
告白しますが、私は草抜きが好き。
草取りと言う人もいる。
私は草引きと言いますが・・・
花がら摘みも好きですが、草引きもいい。
今回私が抜いたのは雨上がり。
雨上がりに抜くとよいことがあります。
土が湿っているので抜きやすいのです。
かんかん日照りでやるときより体感で倍くらい早いかもしれません。
雑草取りはどこまでやるかという自分の限界に挑戦的な側面もある。
「一本も残さないぜ!」という意気込みの方もいるだろうし、私みたいに
「またすぐに生えるよね?だからまあ適当に」という人もいる。
今回も適当に草を引いておりました。
その時ふと思ったのです。
これ、いったいどれだけの時間がかかるんだろう?
草抜きコストはいくらかかるかの計算
今回は上の写真のようにとりあえず1平米くらい抜いてみました。
1m×1mですね。
ちなみにこれで12分かかりました。
そして私の家の庭部分の面積が約30平米あります。
という事は30倍の時間がかかる。
12分×30=360分
え?6時間?
では一年で何回くらい草抜きが必要か。
ここからは場所や環境にも左右されることろなので何とも言えませんので予想になりますが、
草の生えるオンシーズンは日本では4月から10月。7か月ありますが、4月の頭や10月の終わりはあまり生えないので6か月と仮定します。
ひと月を30日とすると
6×30=180日
草引きを2週間に一度やるとする(土にあまりなにも生えていない状態にしようと思うとこれくらいは多分やらないといけない気がします)と2週間=14日なので
180÷14=12.8回
これに1回の作業時間である6時間をかけると
12.8回×6時間=77.14時間
これだけでも「うわあ・・・」って感じですが、これに時給をかけてみます。
最低賃金ではつまらないので、ここで我が町に今月8日にオープンしたコストコ守山倉庫店の求人に出ている1300円から1800円という時給の平均である1550円をかけると
77.14時間×1550円=11万9567円
ほぼ12万円ですね。
これはたまらんですな。
10年経ったら120万円・・・
もちろんこれは私の家の場合の話。
30平米の庭なんて小さいほうなので、大きな庭を持っている方ならもっとコストがかかることになります。
どうせコストがかかるなら自分が好きな庭を作ったら?
草抜きのコストを計算してみました。
今まで考えたことはなかったですが、こうしてみるとすごいですね。
もちろん、自分でやればお金はかからないじゃん!と言われる方もいらっしゃるかと思いますが、弊社に来社されるお客様のほとんどが持っておられるお悩みが雑草問題。
雑草をも取り入れて庭にするのが究極の庭作りだと思いますが、それって中々難しい。
人は皆、好きなものに囲まれて生きていきたいと思うのが普通かなと思います。
私もお庭つくりのお手伝いをさせていただいて
「こんなに庭が素敵になって手間が減るなら、もっと前からお願いしたかった」
と言っていただくことがとても多いです。
本当に嬉しいのですが、そのたびにもっと皆様に早く知っていただくことが必要だなと自分の力の無さを痛感します。
皆様が素敵な庭生活を楽しめることを願っております!