Before 植木が多すぎて管理に困るお庭
名古屋市千種区のH様より
「イギリスのお庭に憧れるけど、現状は昔っぽいの日本の庭でお手入れが大変すぎて困っています。」
とご相談いただきました。
現状のお庭は昔、ここにお住まいだったご家族の方が作ったお庭。沢山の植木に囲まれて、結構よい雰囲気だったのですが、確かに木の本数が多い。
写真は落葉樹の葉が落ちているので冬の写真だったのですが、真夏になれば地面を覆う雑草にお困りの様子でした。
今回は、そんな雑草対策と普段のお庭の手入れを少なくし、尚且つ毎日でも外で遊びたくなるようなお庭を目指してデザインをさせていただきました。
After ドライストーンウオーリングのイギリス風ベンチを庭の主役に
今回お庭の中心にデザインしたのはこちらのドライストーンウオーリングで作ったベンチ。
昨日のブログで、日本の第一人者である神谷さんに積んでもらった様子をお伝えしましたが、こちらが完成した形です。
う、美しい。
一つ一つ丁寧に平たく削り、時間をかけて確りと積んでいきます。
本当に手間のかかる作業ですが、出来上がりは超一級品。
神谷さんに積んでもらうドライストーンウオーリングは想像をはるかに超える格好良さで仕上がってきます。
今回は、イギリスのコッツウォルドストーンで積み上げ、天板をインド砂岩で押さえました。
これはベンチにし、座りやすくする為に大きな石が良かったのと、重さをかけることでのっても簡単に崩れないような仕掛をしてあります。
このベンチは今回、手前の白い石貼りテラスに合う形で作ってもらったのですが、これがちょっと変わった形になっています。
今回のお庭は、家の形に合わせてちょっと変形しておりました。
外周にはたくさんの植木があり、それを隣家からの目線や、見た目の強弱、緑の量を総合的に考えて、デザイン。
本当であればもっと広い空間をお手入れが少ない人工芝の仕上げにしても良かったのですが、必要な分だけ家から近い、一番楽しめる部分に配置をしました。
また、デザインの肝になるのが楕円形。
白い石貼りテラスと人工芝の両方が楕円になっていて、広い空間の中に広がる柔らかい曲線が既存の樹木達と繋がって行くことを目的にデザインをしています。
楕円をデザインに使用するのは初めての体験でしたが、これがとても暖かいイメージを生み出してくれました。
そして、それにあわせるドライストーンウオーリングのベンチも楕円に合わせて神谷さんに積んでもらいました。
実はこの「楕円に合わせて」と言うのがポイントで、ドライストーンウオーリングであればこの微妙な曲線を最大限美しく表現できると考えました。
お子様も、このテラス空間で沢山遊んでくださっているようです。
そして、今回苦労したのがこのシェード。
今回はお庭に新規でポールを立て、残りは家の2階バルコニーから吊るしました。
毎回めちゃくちゃこの調整が大変なのですが、今回もバッチリ美しく決まりましたね。
シェードや屋根があると空間全体が本当に締まって見えてきます。
もちろん、これがあることによって庭空間での過ごしやすさは天と地ほど変わる。
コストパフォーマンスは最高だと思います。
こちらは、既存の植え込みとその手前に新しくしいた砂利です。
砂利の下にはもちろん防草シートが確りとしかれていますので、お手入れも楽。
奥に咲いているのはシャガですが、これは元々あったもので、綺麗に群生していたので残させてもらいました。
こうした元々のお庭の良い所を残せるのもガーデンリフォームの魅力です。
素敵なお庭を作らせていただき本当に嬉しく思っております!
H様ありがとうございました!
以上、今日も良いブログが書けました!皆様のお陰です。ありがとうございました!!!