割栗石は色々使える
最近、よく使うものに割栗石があります。
素材自体は昔からあるものなのですが、天然石の雰囲気の良さが植栽ともモダンな雰囲気とも合うので採用率が上がっている気がします。
割栗石で大切なのは下に敷く防草シートです。この組み合わせにより、草が生えにくくなりますので、上の写真のような斜面になっていてさらに防草対策したいような場所には「これしかない」くらいの採用率になります。
良い雰囲気ですよね。
植栽との相性も良いし、勾配のある所でも石がごつごつして絡むので落ちてきにくいです。
これが粒の小さい砂利だと勾配の加減では下に落ちてきてしまうので、法面の場所は全て植物で覆ってしまうか、防草シート+割栗石の2パターンで落ち着きます。
しかし、法面全て植物だと正直言って管理が大変です。斜めの斜面の植物を管理するわけですからね。
割栗石はこんな風にも使えます。
こちらはアプローチに敷き詰めた写真です。
天然石なので、かなり固いし長持ちします。
人間がのった時に動かないようにしたい場合は一つ一つをモルタルなどで固めていけば強度もまします。
こうした色々な要素に使える割栗石ですが、実は結構値段が安い。
値段が安いというと語弊があるかもしれませんね。
「価格が安いものと高いものがある」というのが事実かな。
当たり前といえば当たり前かもしれませんが、値段がかなり変わります。
この割栗石ですが、平米あたり4000円くらいかな。
こうしたごつごつした素材って1平米あたりで換算することがそもそも的確でなく間違いかなとも思いますが、1m×1mで大体これくらいの金額。
何故大体かというと、石と石の隙間には当然空間が空きます。そこを全て詰め込むとなると多分もっと石が必要になりますが、それはどこまでやるかにもよるので大体これくらいの金額になるという目安で考えて頂きたいです。高いものと比較したいから。
それに比べてこちらの白い割栗石のような石。
こちらは東洋工業さんのクラッシュロックという材料です。先ほどからお見せしているグリ石のような形をしているので使い方としては同じように使えるはずです。
これは袋入りで売られていて一袋3,560円。1㎡あたり5.6袋必要と書いてありますので、㎡あたり19,936円。
値段としては5倍くらいします。
これはいったいどうしたことでしょうか?
秘密はその調達方法にあります。
最初の割栗石ですが、これは近くの建材屋さんでトラック1台分で幾らという感じで買うことができます。
しかし、白色の割栗石。これは中国からの輸入もので、袋に詰められている。
それが輸送されてメーカーからやってきます。
違いはここにあるんですね。
素材は同じようなものでもその調達先によって違うわけです。
当たり前といえば当たり前です。
弊社、柴垣グリーンテックのある東海地方で扱える割栗石は大部分が最初にお見せしたグレーのような黒のような割栗石。
これは岐阜で採れるものです。
この辺りは比較的、色は安定していると思いますが採れる時期や場所によってもすこし茶色かったり黒かったりすることもあります。
天然ものだから当たり前といえば当たり前。そこが面白いのです。
私はどちらかというと、こういった地場の良いものを使ってよい庭をお値打ちに作りたいなと思うことの方が多いので、袋詰めのグリ石や砂利を使うことは今は少ないかなあ…
それだったら、もっと他のところにお金を使っていただきたいと思っていしまいます。
アマゾンでも割栗石売っていますね。
注意したいのはこれで一体どれくらいの面積に使えるのかという事。
1平米5.6袋なんて言ったらすごい金額ですよ・・・