Before 歴史を感じる石垣
今日ご紹介するのはM様邸で作らせていただきました花壇。
元々、道路の隅切りの部分で、ここには石で作られた石垣がありました。
地盤は道路の方が低くなっていたので土留めの役割も果たしています。
M様のお家は以前、弊社で外構工事をしていただきまして、今回追加でこちらの花壇の注文を頂きました。
守山区にある弊社の事務所からもほど近く、いつもクリスマスの今サンタを楽しみにしてくださっています。
これはこれで雰囲気としては悪くないので、新築当時はここの部分には手を付けず庭にあるガーデンルームなど他のところに力を入れたのですが、この道路が通学路になっていることもありこの石垣の安全性も気になるので別のものに変えたいとご依頼を頂きました。
この石垣ですが、確かに積み方が危ない。
石垣は基本的に目地を通す事はやってはいけない施工の一つです。
ここの場合、こちらの部分です。
この赤で十字に印をつけた部分が危ない部分です。
石積は基本的に目地を通さずに積みます。
しかし、この部分は四ツ目字になっています。
こうなると、この部分は力が逃げてしまい。
地震などで崩れやすくなってしまいます。
石積みをするとき最もやってはならないと言われる積み方です。
そうかと思えば、隣にはモルタルを使って石と石を固めている。
どうも、プロが作った石垣ではないような感じですね。
日本庭園ではこの作法が今でも厳密に守られていて、この法則は床の乱張りにも応用され、乱張りでも四ツ目を作ることはタブー中のタブーになっています。
まあ、海外の石張りにはそんな法則は適応されておりませんので今は結構適当に石張りする方もおられると思いますが、私はやっぱり四ツ目地見つけちゃうんですよね。
凄く嫌で・・・
職業病です。
そして、今回は門塀が木彫のアルミで作った物なので、木っぽいもので何かを作りたいと思い「コンクリート製の枕木」にて花壇を作成することになりました。
雰囲気出てますよね!
これがコンクリート製だとはなかなか気が付く方も少ないのではないでしょうか?
こちら、施工から少し経っているのでローズマリーもわさわさ伸びて、自然な感じに磨きがかかっています。
凄いのは枕木コンクリートですが、一本一本表情が違う。
言われなければコンクリート製だとわからないのではないでしょうか?
良い素材は沢山世に出てきていますね!