セメントなどを使わず石だけでベンチを作る
古来より建築物の素材として使われてきた石。
エジプトのピラミッドやマチュピチュの遺跡などもすべて石造りですね。
このあたりの遺跡は大昔に作られていますが、今も存在します。
私、まだ両方とも見たことがなくてほんとに存在しているのか自分で確認していませんが、私の父は両方とも見にいているので多分この地球上にあるはずです。
そのどちらも素材は石。
そして、ただ積み上げられただけです。
今の建築物であれば基本的に強度を高めるためにセメントを一部使ったりしていますが、セメント技術のない時代にはもちろん使えませんので、オール天然石。
ただ石で作っただけでも何千年も持つんです。
日本のお城を囲う城壁も石垣が張り巡らされていることが多いのですが、こちらも基本的にはセメントなどありません。
すべて石だけで摘まれています。
この地震大国日本で、いまだにこれだけの石垣が残っているのもすごいですが、それも石という素材とそれを積む職人さんの技術があっての事。
本日紹介するドライストーンウオーリングで作ったベンチもそんな素材と職人さんの技術の結晶。
いつも紹介するたびに思うのですが、これは本当に良いものです。
価値がある。
何年経っても色あせない素敵さ。
これからも全力でお勧めしたい。
今日はそんなドライストーンウオーリングでベンチを作らせていただきましたT様邸から作っている様子をご紹介したいと思います。
まずはどんな大きさでどんな形になるのかを地面に描いていく
まずはどんなベンチにするのか地面に形を描いていきます。
やり方工事といいます。
今回はドライストーンウオーリングでしか出せない美しいい曲線を描くため、地面に直接かきこみながら、同時に鉄筋などで高さを出していきます。
ここはとても重要なところです。
これ次第でできるものが変わってきます。
もちろん、設計した私の責任ですので、ちゃんと現地に行ってどんなものにしたいか打合せしながら進めていきます。
そして、そのあと基礎を作るために地盤を掘っていきます。
基礎はやはり大切です。
そして、積んでいく。
この辺りはやってないのでわかりませんが、すごい技術です。
さすがは神谷造園さん、日本の第一人者。
TOP OF JAPANでございます。
途中でもめちゃくちゃかっこいい。
今回は、ベンチと隣り合わせで階段を作成しました。
ここに関しては、安全のこともあるのでモルタルで止めましたが、基本的にはすべてドライ。
石のみで積んでいきます。
階段のような人が多く行き来するところなどにこうした石積を施すときはやはり固定がいいと思います。使う人が大人だけの場合は配慮することができるのでドライだけでも良いと思いますが、小さなお子様がおられるご家庭などでは固定が良いきがします。
完成したドライストーンウオーリングのベンチです。
今回は、土留めの意味も兼ねているのでベンチの座面はゆっくりと下がってくるような格好にしています。
こういった、デザインに緩やかな変化が付けられるのもドライストーンウオーリングの特徴だと思います。
もちろん、職人さんのうであってのことですが、デザインするがわとしては自分の思い描いたものがそのまま現地に表現できるので、とても頼もしい工法だなとおもっています。
ドライストーンウオーリングの特徴として自然素材、特に植栽との相性が抜群です。
写真は完成した後、グランドカバーが生えそろった秋の写真ですが、
とてもよく現地となじんでいると思います。
自然の力を使って作った美しい空間づくりには欠かせない技法だと心から感じます。
これからもどんどんと作っていきたい!!!
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以上、今日も良いブログが書けました!皆様のお陰です。ありがとうございました!!!