本場のイングリッシュガーデンがある外構が素敵すぎる
今日のお話はイギリス・コッツウォルズで見つけたイングリッシュガーデンを使ったエクステリアのお話。
まあ、イギリスで見たお庭なのでイングリッシュガーデンであることは間違いなと思うのですが、とにかく美しい。
おとぎ話の中に迷い込んだような感じの町並みで、魔法にかけられたようですが、そこには日本と同じ植物があり、石や砂利などの素材もあります。
美しい。
特徴的な石積み。これはドライストーンウオーリングですね。モルタルを一切使わないイギリスの伝統的な積み方。
目地の細さが物語っています。
それにやはり植栽が美しい。
色があるのも素敵なのですが、一番の要因としては植栽スペースが大きいことが大切なのではないでしょうか?
少ない構造物だけど、植栽をメインにして空間を彩る。
私の大好きな手法です。
こちらの石積み塀はドライストーンウオーリングではありません。
目地にモルタルが詰まっています。
注目したいのがこの石塀。そのまま家になっていますよね。
本来であれば、家とエクステリア同じ素材で作ってしまうのが理想です。
統一感が生まれます。
昔の日本では、ある素材と言えば石と木材。
そのどちらも日本建築で使われるもので、当然それらが門構えや外塀にも使われる。
こうして統一された街並みが出来てくるのですが、今や素材はなんでもあり、色やテクスチャもバラバラ・・・
もちろん、日本はイギリスに比べて気象が激しいことは承知しています。
しかし、昔の日本でもそれは同じ。
今は、価値観がふえてお金の使い方も増えている。
当たり前のことかもしれませんが、昔の日本は相当なエコ大国だったはず。
SDGsが叫ばれるこの世の中で、日本本来の姿に戻っていくのも素敵だと思うな・・・
あ、コッツウォルズの話でした。
特徴的な石塀もよいのですが、それを彩る植栽のサイズ。
大きいですよね!
家と同じくらいの植木はざらです。
日本では、「家の屋根より高い木があるのはいけない」とよく言われます。
これって何なんですかね?迷信?
そんな木、行くところに行けばいくらでもあるような気がしますが、ここで重要なのは日本の住宅事情ですかね・・・
日本は明らかに狭いところに家が建ちすぎている。
家の屋根より高い木があったら、やっぱり台風の時は不安ですし、落ち葉の問題もある。
まあ、イギリス人は気にしないんでしょう。
なんといったってイギリス全土でこの状況ですから。
でも、憧れますよね。この風景はヨーロッパだと当たり前なのですが、日本にはほとんどないですもん。
こちらも素敵すぎます。
ウィステリアとは藤の花の事ですが、家の壁に登って行ってます。
こうして家自体を植栽でデコレーションしちゃう家がイギリスには結構あります。
まあ、外壁が石造りで頑丈であるということもあるのだと思いますが、日本ではまず誰もやらない。
こちらはクレマチスでしょうか?薄ピンク色が本当に素敵です。
ここまでするには植物だけでは無理なので、多分家の壁に植物が登れるような仕掛けがしてあるはず。
私の住んでいたイギリスの築300年の家もこうなるようにワイヤーをはっていました。
こうして、植栽を家自体に絡めるというすごいテクニックもありますが、イングリッシュガーデンをエクステリアに取り入れる一番いい方法は植栽帯をしっかり設けて、そこを徹底的に管理していく方法。
これはかなり良いお手本になる写真ですね。
赤い植物はスモークツリーです。
高く育ててあるわけではなく大きく育てている。注目したいのは色の割合です。
ボーダーの中の植物の色は殆どが緑色。
この緑色が何より重要で、そこに色のついたカラーリーフなどで補っていく。
イングリッシュボーダーの様に宿根草を手入れしまくる方法もあると思いますが、日本では花期が限られる。
このカラーリーフ作戦は日本での再現度も高いので、私の植栽帯は殆どこれです。
お手入れが少なくても一年中植物が楽しめる美しいエクステリア。
私のつくるエクステリア&ガーデンの源流はこんなところにあるのかもしれません。
以上、今日も良いブログが書けました!皆様のお陰です。ありがとうございました!!!