枯れることが少ないフェイジョアが枯れた
半年ほど前に工事させていただいたお客様から「フェイジョアが枯れてしまった」と連絡を頂きました。
私の大好き植木ランキングで5位以内に必ず入るであろうフェイジョア。
これまでも私のブログでさんざん紹介してきましたが、フェイジョアが枯れる?
相当珍しい事態に私も動揺。
フェイジョアは本当に育てやすい植木で、病害虫に強く余り枯れることのない樹種なのですが、確かにフェイジョアが枯れているように見える。
しかし、本当に枯れているのか?
植木が本当に枯れているのかを調べるためにあることをしてみました。
それは「幹を削る」。
植木は枯れると表皮の中の色が「緑色」→「茶色」に変化していきます。
しかし、この幹を削ってみてもまだ緑だ・・・
うーん。
もしかしたら、このまま待ってたら復活する可能性もあります。
でも、お客様としたらこの植木の状態はかわいそう。
弊社は植木には「1年の枯れ保証」をつけてありますので取り換えることにしました。
根の状態もそれほど悪くないが・・・・
植木が枯れてしまう原因で多いのが「根腐れ」。
植木は移植の際、元々植わっている植木の根を切って持ってきます。
その為、植木の葉や枝が多すぎて根とのバランスが崩れ、根が腐ってダメになる。
根が腐ると、根っこが黒くなってボロボロになって自然と落ちたりするのです。
でも、これも根っこを掘り起こさないとわかりませんので、植え替えレベルで大変な作業です。
しかし!根っこの状態もそれほど悪くない・・・
ええ、、、なここれ?
原因がわからないな・・・・
でも、ちょっと何だか変なところを発見。
幹の根元の部分がなんだか皮が浮いているような感じに見えます。
普通の状態の植木ならば、こんなことにはなりません。
プロゴルファー猿は木の根っこを削ってゴルフクラブを作ります(古い!)。
根っこがこんな状態ではクラブは作れん!
ここが怪しい!ということで、ここを調べると・・・
幹の中に発見!!!
これは閲覧注意だ!!!
カミキリムシの幼虫「テッポウムシ」です。
こいつめ・・・フェイジョアの中にも入り込むとは・・・
バラやモミジなどではかなりメジャーな害虫で、入られたら幹の穴からおがくずが出てくるまでなかなかわかりません。
以前もテッポウムシの退治の仕方を書きましたが、今回はおがくずもなかったので見つけられませんでした。
テッポウムシは入られないようにするために、オルトランの粒剤などの薬剤をあらかじめ撒いておくこともできるのですが、フェイジョアなどの果樹の場合はあまり使いたくない。
でもなあ、テッポウムシはもうどうしようもないんだよなあ・・・
これも、自然のサイクルと言えばしょうがないんですが、かわいい植木を食い荒らすとは許せん!と不思議な感情になってしまうのでした。
以上、今日も良いブログが書けました!皆様のお陰です。ありがとうございました!!!