気が付けば施工から4年経っていたドライテック駐車場
今回はドライテックの駐車場のお話です。
こちらのお客様は6台分の駐車スペースをドライテックにて工事して頂きました。
名古屋の中川区での工事でしたが、問題なく施工完了。それから、もう4年も経ちました。
ドライテックと言えば透水性。
普通のコンクリートやアスファルトの駐車場は透水性がないため、基本的には「水勾配」と言ってコンクリートの表面に緩やかな勾配をつけないといけません。
一般的にコンクリートの水勾配は2%から6%。
100cm(1m)進んだら2cmで2%の勾配ということになります。6cmだと6%。
これが結構厄介で、我々外構を考えるデザイナーにはこの水勾配が付いて回ります。
というか、雨の水がどこかへ行ってしまえばこんなことを考える必要もなくなります。
それができるのがドライテック。
どんな風に施工しても水はしみ込んでいきます。
しみ込む様子は動画を見るのが一番ですね。
これを見た時の感動は今でも忘れませんし、今見ても感動します。
実は私の自宅も駐車場はこのドライテックで施工していますので、水がしみこむ様子は毎日見ますが、毎日感動。
しかし、今日紹介する現場はドライテックにも勾配をつけてあります。
ここで問題になるのが、道路と設計GLの関係。
一般的に道路にも勾配が付いているのが普通ですし、道路よりも高い位置に設計GL(家の宅盤の高さ)を持ってくることも普通。
そのため、ご依頼いただいたときには既に設計GLが決定していて、ドライテックに勾配をつけて施工しないと微妙な高さの階段が増えるという事に。
よって、勾配をつけてドライテックを施工しました。
しかしながら、お客様がドライテックを選んだのには二つの理由があります。
①水を大地にしみこませたい
②水害の可能性を少しでも下げたい
この2点をとても大切にされていて、ご来店の当初からドライテックで工事をしてほしいというご希望でした。
私もお客様が大切にされていた2点にはとても共感しています。
本当に素晴らしい性能で、今までの駐車場の考え方を根本的に変えてくれる。
しかし、ちょっと注意したいこともあります。
それは色の違いがコンクリートの違いや、日の違いによって出てくるという事。
手前と奥でドライテックの色が微妙に違うのがお判りでしょうか?
コンクリートでもこれくらいの違いは出ることがあるのですが、ドライテックの場合も出ます。また、白華やある程度ぽろぽろ取れたりすることも。
実はとれてしまうのはどうしようもないことです。しかしながら、ある程度取れればもう取れないし、そんなに気にならなくなります。
私としてはそれよりもタイヤ痕ができない事の方が嬉しい。
その他の問題もちらほらとありますが、経験を積んできたのでミスも少なくなってきたかな。
しかし、ワイヤーメッシュという鉄筋が要らなかったり、施工の手間が省けるなどメリットもかなり大きいと思います。
弊社ではドライテックの割合もかなり多くなってきていますね。
今年の春もかなり暑い日が出まして、季節も2週間くらい早いのでは?と思うほどです。
アジサイなんかはもう花芽がしっかり出てきています。
気候変動が激しい。
ゲリラ豪雨などが今年も沢山来ることが予想されます。
そんな災害が起きた時にも被害が少なくなるし、大地に水をしみこませて水を循環させることもできるドライテック。
これからの時代に本当に必要なコンクリートだと肌で感じています。
以上、今日も良いブログが書けました!皆様のお陰です。ありがとうございました!!!