広い敷地を畑と旗竿地に
今回は三井ホームさんのお家に作らせていただきましたエクステリアの紹介です。
非常に早い段階でご相談に来ていただけたN様。
その為、広い土地の使い方を将来の分筆を見越して「一体どれくらいのスペースがあれば生活しやすいか」をしっかりと考えて外構のプロとしてアドバイスをさせて頂きました。
こういった延長敷地の場合、一番気になるのが侵入部分の幅です。
ご相談に来られた時は、この幅が今よりも狭かったのでこれではかなり使いにくいという事を話させていただきました。
また、重要なのが駐車スペースの使いやすさ。
侵入口が狭いと使いにくくなるのは当たりまえ。
このゾーニングだと、頭から入って駐車することはお庭のスペースを狭くすれば解決しますが、出ていく時が相当大変。
こうしたことはやはり、駐車スペースを常日頃考えている私たちエクステリア＆ガーデンを専門とするデザイナーがしっかりと考えることが重要だと思います。
こうして、日常使いに何のストレスもないエクステリアデザインが完成しました。
エクステリアのデザインは「格好いいだけではダメ、使い勝手がよくないと格好いいものが嫌いになる」が私のモットー。
その為にはハウスメーカーさんに言いにくいこともしっかりと（お客様を通して）言ってもらいます（笑）。
門周りは袖壁を付けた角柱を植木が彩る
今回デザインのポイントとなるのはこちらの角柱と袖壁のデザイン。
このサイズのお家だと、正直角柱一本ではデザイン的に物足りません。
かといって、旗竿地のため駐車にかなりのスペースを割かなければいけませんので、あまりたくさんの構造物を作ることも避けたい。
その為、今回は角柱に低い袖壁をつけて、アクセントとしました。
その角柱の脇には天然石張りのアプローチがあります。
こちらはもちろん、車が乗っても大丈夫な構造ですが、乗ることが無いように設計をしています。
今回は隠してありますが、表札が非常に格好いい。
私の場合、書体はお客様にお選びいただきますが、この角柱にはこの表札しかない！と思うほど素敵。
やっぱり表札が来るとデザインが締まります。
角柱の前にはお客様が育てている一年草が。
一年草はこうやってたくさんの花を咲かせてくれるので、とても重宝します。
そしてその向こうにはお庭の空間が広がっていきます。
お庭のグランドカバーがとても良い感じに茂ってきています。
グランドカバーの仕切りはレンガで。
このレンガのラインも、車の駐車に関係してくるので、「素敵なライン且つ使いやすいライン」を何度も何度も考えました・・・でも、こうして形になるとやっぱり良いラインは美しいですね。
この日はグランドカバーの調子を見に行ったのですが、しっかりと管理して頂いていたので見に行く必要もなかったくらいです。
N様、本当に素敵になっていて感動しました！感謝いたします！
