Before 目隠しも日よけも何もないから楽しめない
愛知県大府市でサーラ住宅さんのお庭を作庭させていただきました。
着工前はこんな感じで、目隠しもなくお隣さんが丸見え。
新築でお家を建てられた時に多いのが、「お庭は何もしない」というパターン。
この原因としては、建物でお金を使ってしまって残っていないという事と住んでみないとどんな庭が良いかわからないという事が多いと思います。
多分に漏れず、私も家を建てた時同じでした。というか、今もお庭作りはずっと続いています。
しかしながら、やはり何もないと色々と困る事も。
・フェンスなどの目隠しが無いので周りの目線が気になりお庭で過ごせない
・土のままの場所が多く雑草が生えて困る
・屋根や日よけが無いので暑くて庭で過ごせない(家の中も熱い)
今回はこのお悩みを解決するためにお庭のプランを開始しました。
お庭を作る前の状態はほとんど何もなかったのですが、大きな物置が一つ。
結構大きなサイズで、ものはたくさん入りますが存在感が大きい。
引っ越しの後というのは物の置き場所に迷うことも多く、やっぱり物置が欲しいなという方も多いですが、お庭に置くとなると気になるのがその存在感。
正直、素敵な汎用的な物置が日本には販売されていないので(ものすごく残念)大きくて無骨なスタイルが目立ってしまいます。
今回は問題がもう一つ。
お庭を作る場所の問題です。
今の住宅事情ではかなり多いケースなのですが、沢山の階段を上がった先に玄関があり、家の脇を通って奥のお庭へ行くというケースです。
After 石張りと植栽で手入れの少ない空間を
お庭のメインの空間は石張りでテラスを作りました。
石張りを選んだ理由はメンテナンス性と施工性。
今回の様に、施工する場所が奥まっていて材料の搬入も大変な場所で考えなければいけないのが施工のしやすさです。
手間をかけて人力ですべての材料を運び込みお庭を作ることは可能ですが、普通の場所ではかからなかった搬入の時間と手間が多くなってきます。
それはもちろん、金額に反映されてくるのでどんなものを作るかをしっかりと考えることが重要。
今回のような場合で最も楽な施工は柱や板だけでできるウッドデッキですが、ウッドデッキの場合起こってくるのが床下問題。
床下が上がってくるので当然その下には空間ができてきます。
空間ができるという事は、そこに落ち葉やゴミがたまったり、生物がいたりする可能性が増えます。
この辺りはしっかりとお客様と一緒に何がこの空間にとって最適な材料で、どんなお庭が好きかを考えるのが何より重要。
他の会社さんではタイルのテラスなどを提案されたそうですが、タイルテラスは床を上げてくるのでその分大変になります。
そこで今回は、天然石を敷き詰めた空間を提案させていただきました。
床は植栽と天然石張りの空間。
植栽はスペースを広くしすぎないことで手入れをする範囲を狭くしています。
ここには宿根草を植えているので、毎年定期的に花が咲いてくれます。
また、フェンスはしっかりと目隠しできる大きさを選びました。
こうすることで、人目を気にすることなく楽しめるお庭にすることができます。
もう一つ重要なのが日よけです。
日よけは目隠しに続きお庭の重要な要素です。
もしかしたら最も重要な要素かもしれません。
シェードをすることで、家の中の気温もかなり下がるという事も言われていますので、毎日続く愛知県の猛暑をきっと和らげてくれます。
最後の完成形はプレゼンの時に提案させていただいたこのパースの様にファニチャーをいれて。
やはりファニチャーはお庭を構成する重要な要素ですね。
これはインテリアも同じですが、お庭でもすごく重要。
最近はステキなファニチャーが増えてきているので迷っちゃいますね。
M様素敵な空間を作らせていただきまして本当にありがとうございました!!!
以上、今日も良いブログが書けました!皆様のお陰です。ありがとうございました!!!