Before 外構施工前
名古屋市守山区で積水ハウスさんのお家を新築されたI様。
道路に面したエクステリアを作る場所は道路と家が平行ではない形状をされていて、その形状をどのように活かしていくのがゾーニングのポイントでした。
駐車スペースを確保しながら、自転車を停める場所や導線、土留めの配置など考慮することは沢山ありましたが、お客様とのお話をしっかりとすることにより、美しく機能的なゾーニングを導き出しました。
After 線の美しさが立体的になる外構
デザインするときに重要なのが「いかに美しい線を描くか」。
美しい線は、実際に現場で施工されて現実のものになった時、そのまま美しい形をもって現れてきます。
これ、だれに教えてもらったのかなあ。多分、前職の先輩。
教えてもらった当時は「へー、そうなんだ。でも、当たり前だよね。」と思っていましたが、現場が出来ればできるだけ実感してきます。
その為、無駄な線、汚い線を徹底的に排除し美しい線だけを残して図面を完成させる。
この行為はもう本当に殺人的に辛い・・・
私の場合、最近辛すぎて記憶に残らないことも・・・
気が付いたら図面できてた!みたいな感じです(笑)
線の美しさは、ライティングで無駄なものが見えなくなった時にもすごくよくわかります。
美しさが引き立つんですね。
とても美しいエクステリアです!
エクステリアのゾーニングを考えるときに重要なのが駐車スペースの位置。
お客様とのお話合いの結果、自宅の駐車場は一台で大丈夫なことが判明。
そこに、シンプルな美しさのあるLIXILのカーポートSCを合わせて、もう一台の駐車スペースは道路と平行に縦列にしました。
一年に何回か来るだけの来客用になら十二分の役割を果たすとともに、門塀前のスペースたっぷり空くことで生まれる余裕のスペースが、建物の良さを引き立てる空間になります。
今回特にこだわったのが門塀の位置と役割。
普通であれば門塀は家と平行に作りたくなりますが、今回は道路と平行。
こうすることで、新しく作った門塀と家との間にスペースを発生させて、自転車置き場を確保しています。
このスペースがあるのとないのとはすごく違いが出てきます。
ここがあれば自転車は門塀の裏に隠れることになり、見た目もさることながら防犯もしっかりと確保できる。
せっかく門塀があるのだから一緒に土留めにしてしまいたくなるのですが、ここはあえてコストをかけてスペースの確保を優先する。こういったこともお客様とのしっかりとした話し合いから生まれてきます。
門塀はデザインだけでもいけません。
しっかりと安全性を考えて控え壁を設置。
その控え壁にポストを配置することで、デザイン面でも複雑になるのを押さえて、門塀正面はあえてシンプルなデザインを強調します。
門塀正面はあえてシンプルに塗り仕上げ。
そこに玄関タイルと合わせて作った階段が斜めに突き刺さります。
こういうデザインも線の美しさを考えてわざと発生させているポイントです。
本当に美しく素敵なデザインのエクステリアになりました。
I様本当にありがとうございました!
以上、今日も良いブログが書けました!皆様のお陰です。ありがとうございました!!!