角柱の命は「笠木」
洋風デザインのお家に合うエクステリアのアイテムと言えば「角柱」。
文字通り、四角の柱で西洋では主に門の前に門扉と共に備え付けられているイメージがあります。
上の写真はイギリスのバッキンガム宮殿です。
凄いデザインの角柱ですね。
もちろん笠木もついていますが、笠木の上には電灯が・・・すんごいデザインだ。
さすがにここまでのこってりデザインはやったことありませんが、これがただの四角の柱であったら?味気ないことこの上ないですね。
そんな角柱の笠木を今日は特集していきたいと思います。
笠木にレンガを乗せる
まずはこちらの画像から。
角柱の頭には笠木としてレンガを乗せてあります。
レンガは元々土を焼いたものなので、柔らかい雰囲気が出ることが多いです。
また、目地があるので一層雰囲気は柔らかくなってきます。
レンガにもいろいろあるので、コンクリート製、焼きすぎレンガ、ピンと角が出たレンガなどそれぞれ本当に違う表情を見せてくれますが、やはり目地で柔らかい雰囲気が出ることは間違いないです。
しかしながらこの笠木。デザイン的には可愛くて良いのですが、目地から必ず雨だれが出てきます。
よく見ると思います。
この雨だれ。本当にどうしようもない。
このデザインだと絶対に出てきてしまいます。
雨だれが出てもかわいい雰囲気が好きというお客様にはおススメです。
天然石を笠木に使う
こちらは全て天然石で積んだ角柱です。その為もちろん笠木も天然石。
レンガの場合は基本的にサイズが決まっているので、それほど大きいものがありません。
その為、一辺を一つのレンガで作ることができないので必ず2つ以上で作るのですが、天然石の場合は、長いものもあるのでこの写真は一つの長いものを4つ並べて笠木を構成しています。
この笠木も目地があるので汚れが目地から出てきますが、天然石の場合は塗りより汚れが付きにくいのでこちらの方が良いかもしれませんね。
笠木をモルタルで作る
こちらの画像では笠木をモルタルで作っています。
一般的には「左官でつくる」というように我々は呼びますが、左官屋さんに作ってもらうという事ですね。
この笠木の特徴は、自由に形が作れるという事。
うえの写真は結構ぶあつめの笠木。
また、細かい話ですが笠木は2段にデザインされています。
もちろん3段にも4段にもできますが増えれば増えるほど形作るのは面倒になる・・・
この厚みをどうするのかをデザインするのにものすごく私は考えます。
本当に夜も眠れないほど・・・
この上の写真の笠木は本当に考えました。
一つしかデザインできない角柱を目立たせるため裾を広げるデザインを採用。
その頭に載せる笠木はいったいどんなデザインが良いのか。
かなり頭を絞り筆を走らせて決定ました。こうして理想の形を追求できるところに左官で作る笠木の良いところがあると思います。
しかし、左官でつくる笠木にもできないことがあります。それは曲線を入れる事。
曲線を使った笠木
これは弊社が編み出して作っている笠木です。
作り方は秘密です。
先ほどお伝えしたように、左官で作る場合はこのような細かいデザインができません。
Rをつけたり、細い線と太い線を細かく入れる。
これは海外では結構やっているのに、日本ではなかなか見ない。
この笠木は最近では弊社のトレードマークの様になってきております。
実はちょっとグレードアップを考えていたりして・・・
この様に沢山の可能性がある笠木。
洋風のエクステリアには必須のアイテムだと思います。