浄化槽の蓋回りが砂利仕上げで蓋が壊れた
今回は浄化槽のお話です。
先日、お客様から連絡を頂きまして「浄化槽の蓋が壊れたので大丈夫か心配」と相談を頂きました。
実は以前、【きいてみた】浄化槽の蓋の周りはどんな仕上げをしなければいけない?コンクリート?分からなかったのできいてみた。
という、ブログを書いたのですが、これを見てご相談して頂きました。
元々、新築外構はハウスメーカーさんで行っておられましたが、ご覧の様に浄化槽の周りは砂利敷仕上げ。
この状態の浄化槽の蓋の上に車が乗ったため、重さに耐えきれずに割れてしまったのではないか?というご相談だったのですが、なぜわからないかというとお客様自身で壊してしまったわけではないから。
ご覧の通り、この場所は道路際にありまして車のすれ違いの際、宅地内に侵入されてしまっていたそうなんです。
その為、どこかの誰かの車が浄化槽に乗ってしまい。破損。
上の写真だと、雨水桝が割れているのがわかるかと思いますが、実際には浄化槽のかさ上げぶぶんも変形してしまっていました。
浄化槽の蓋を開けてみてやっとわかったのですが、蓋のかさ上げの部分がひしゃげてしまっています。
これですと、当然見えている砂利や砂が浄化槽の中に落ちてきてしまう危険性もあります。
これではいけないとお客様は不安になり連絡をくださったという訳です。
これでは確かに壊れていて不安になってしまいますよね。
そこで、今回は補修を兼ねてこの部分に駐輪スペースを提案させていただきました。
今回この空間を駐輪場にしたのには理由が二つ。
①浄化槽周りをコンクリートで埋めて2度目の破損を防ぐ
②駐輪場のサイクルポート(駐輪場の屋根)をたてて、侵入してくる車を侵入させないようにする
サイクルポートは柱をたてます。
もしここに車が入ってきてしまったら、当然サイクルポートの柱が折れてしまいます。
これによって侵入を防ぐこともできるわけですね。
ただ、浄化槽の蓋回りをコンクリートで埋めるだけではもったいないですからね。
これならばコンクリートを有効に使えます。
浄化槽の蓋を補修してコンクリートを打つ
コンクリートを打つ場合、まずは土工事です。
浄化槽がある場合は重機などで掘ると逆に破損が広がる可能性もあるので、手掘りでしっかりと掘っていきます。
また、今回はサイクルポートもありますのでコンクリート土間下に設置する標準基礎の為の穴も掘ります。
ここに見える四角い穴がサイクルポート用の土間下標準基礎で、穴には柱をたてます。
サイクルポートの場合、殆ど基礎を作らない外構業者が多いですが、弊社ではしっかりと作ります。
こういった部分は仕上がってしまうと目に見えなくなる部分なので、いい加減に済ませてしまう業者が本当に多い。
でも、こうしたことが安全につながってきます。
また、浄化槽、最終桝の周りもしっかりと厚みを取って砕石を敷き転圧をしていきます。
ここまででまだ50%くらいの仕上がりでしょうか?
この後、鉄筋を施工していきます。
コンクリートの中には普通、メッシュ筋と言ってメッシュ状の鉄筋を入れておくのですが、浄化槽の周りには補強として鉄筋を増やしておきました。
こうすることで、割れやすい部分に更なる補強が加わるので蓋回りも安心です。
この後、コンクリート打設です。
写真で浄化槽の蓋の上が養生テープで養生されているのがわかると思います。
これをやらないと飛んだコンクリートで蓋が汚れてしまいます。
他にも道路際のU字溝やサイクルポートの柱の部分、既存のブロック塀にも養生がしてあります。
こうした細かい養生が美しい現場を生みます。
本当に職人さんに感謝ですね!
植栽工事も終わって、美しい駐輪スペースとなりました。
今回のケースから考えると、やっぱり浄化槽の蓋はコンクリートなどのかたいもので覆っておく方が安心であると言えますね。
とても素敵な雰囲気で仕上がりました!
以上、今日も良いブログが書けました!皆様のお陰です。ありがとうございました!!!