Before 外構施工前
名古屋市で積水ハウスさんのお家を新築されたお家です。
家の南側に大きな居間の窓が見えていると思いますが、
元々ハウスメーカーさんからは居間の窓の前に車2台分の駐車スペースを持ってくるゾーニングを提案されておられました。
普通に考えたら、せっかくの居間の前のスペースなのにお庭ではなくて駐車場にしなければいけない。
そんな悲しい事ありません・・・
でも、前面道路と歩道の切り下げ(車の入ってくるところ)を見てもらうと、そのように提案された原因がわかると思うのですが、車の侵入スペースが居間の前だからです。
この様な条件でお家を建てられる方は結構おられると思います。
歩道の切り下げの場所を移動するのはかなりお金がかかる大変な工事ですからね。
でも、信条として南側にリビング持ってきたいですもんね。
なので、ハウスけーかーさんの提案されたゾーニングもわからないではないのですが、そこはしっかりとお客様のお話をお聞きすること。
何よりも大切なのはここ。
どんなライフスタイルで将来どんな風な生活をするのか。
しっかりとお客様に聴いていくと
・車は1台(増えない)
・来客は殆ど無い
・車は使うとしても週末だけ
・隣は貸し駐車場
それほど、駐車スペースを重視する必要が無いことがわかってきました。
そこで考え出したのが今回のプランです。
After 駐車スペース・門塀・アプローチを全て道路に対して斜めに配置
今回、駐車スペースはそれほど重要でないとして導き出したゾーニングでしたが、変えてできたものが使い勝手が悪ければダメです。
その為、徹底的に考えデザインをしていきます。
そこで生まれたのが今回のような、門塀・アプローチ・駐車スペースが道路と全く垂直にならならずそれぞれが別々の「斜め」の線で成り立つエクステリアです。
上の写真を見て頂ければわかると思いますが、
カーポートも歩道と斜め、
アプローチも斜め、
門塀も斜め、
になっています。
そして、それはそれぞれに平行でもないのです。
こうすることで、駐車しやすく使い勝手の良いエクステリアとして設計することができました。
まずは門塀ですが、こちらはお庭のとの仕切りを兼ねているので、居間から見た時の見た目が気にならないような工夫がされているのと同時に、必要だけど見せたくない物置を隠す役割も担っています。
今回壁の正面に貼ったのはRC杉板調のタイル。
タカショーさんの「セラウオール」です。
このタイルはかなりの大判タイルなので施工にかなり気を使いますが、目地を極限まで狭くしてくださいという難題に職人さんは見事答えて下さり最高の仕上げ。
やっぱりいいですねえ。
最近めっきりやらなくなったRCの杉板型枠工事。
これからはこういった別の形に置き換わっていきそうですね。
この写真から見て取れるのがアプローチと門塀の隙間。
隙間の幅はどんどんと狭くなっているのでアプローチと門塀は平行ではありませんよね。
この幅の適正、美しさ、角度などは正直かなり検証しないと出てこないので本当に辛い作業ですが、出来ると本当に格好良くなります。
拘ったのはアプローチの目地の入れ方も。
目地は道路並行と壁に垂直な二つの線が交互に入ります。
こうすることで、ちょっと普段と違うだけど規則性のあるラインになりました。
やってよかった!
そして、今回選んだカーポートはLIXILのSCです。
屋根はナチュラルシルバーFで柱はブラック。
非常にシンプルなカーポートですので、今回のようなデザインには本当にピッタリ。
また、今回は駐車場の素材を透水性コンクリートであるドライテックにしていますので、タイヤ痕問題も無し!
それに、水痕も無くなりますので見た目もよりすっきり。
先ほど申し上げたようにカーポートも道路に対して垂直でなくちょっと斜めになっているので必然的にスペースが生じますがそこにはしっかりと植木を植栽。
こうすることで逆にしっかりと広がりを感じられるようになります。
動画でもご覧いただけます!
本当に美しく素敵なデザインのエクステリアになりました。
S様本当にありがとうございました!
以上、今日も良いブログが書けました!皆様のお陰です。ありがとうございました!!!